2007年10月11日木曜日

映画

 アルトコたちと短編映画の月例上映会を観に行った。大阪に昔あった大毎地下劇場のような感じの映画館。こういう映画を観に来る種類の人々は日本でもブルガリアでも、同じような感じの人々なのも面白い。
 僕にも国籍がはっきり分かったのは日本の作品2本、フランス1本、スウェーデン1本、イギリス1本、かな。他にも何本もあった。
 全体としての印象は、帰り道でアルトコにも伝えようと苦労したことなのだが、日本の2本(もっとも1本目はアニメと漫画のアイデアを感じさせる、もの珍しさだけの幼稚なものだった。2本目のRight Placeのユーモアに包んだ日本批判は鋭いものであった。)を除くと、ヨーロッパの(特に若者の?)行き詰まり感のようなものを、自閉、韜晦、二番煎じのようなことばで表せるような現れ方で繰り返し見せられているような、痛々しいということばは強すぎるかもしれないが、「しんどい」ものだった。端的に言えばアフリカやイランやアジアの若手監督たちの持つような、ほとばしるようなエネルギーがあまり感じられないのである。それは、ひょっとしたら歴史の呪縛のようなものなのかもしれない。
 その僕の印象はアルトコたちの同意を得られなかった。きょう僕が感じた違和感のようなものの根拠は何なのか。もう少し考えてみる必要がありそうだ。
 

 

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