2007年10月23日火曜日

日本語教師

 教師により異なるのだろうが、ことばの意味を説明する際に、私は自分を例文に使うことが多い。
 例えば今日の3年生のクラスでの私は、「嫉妬し」、「妬み」、「羨み」、「恨み」、「恨めしく思い」、ついには幽霊となった。
 そのようなことを毎日のように繰り返す人生が、結果として一人の教師の中にどういうものを生まれさせることになるか。これはことばでは説明できない。できるところまで説明してみる、ということさえ無意味である。これだけは教師、ことばの教師、さらには私のようなタイプの教師にしか金輪際分からない。(ひょっとしたら役者なら分かってくれるかもしれない。)
 ことばにできぬものは、沈黙するしかない。

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