2008年2月15日金曜日

髭剃り

 ByronはDon Juanの中で女性の分娩と男性の髭剃りの苦しみを「原罪」に対する罰と捉え、
"A daily plague, which in the aggregate
/ May average on the whole with parturition."
と言う。
 僕は数日に一回、フォームもローションも使わず2、3分肌に直接カリカリと髭剃りを走らせるだけである。
 僕がここまでお気楽に生きている秘密は僕のひげが免罪符になってくれているからのようだ。
 しかし話はこれでは終わらない。ローマ帝国の或る将軍は娘たちに髭の剃り方を習わせているとキケロがどこかに書いていた。暗殺を恐れてのことだ。
 買った恨みの数では誰にも負けぬ僕のことだ、「駒田は死んでも髭剃りを放しませんでした。」。

0 件のコメント: