2008年3月15日土曜日

チベット

 前にも少し書いたが、ハリウッド俳優をはじめとするアマチュア・リベラリストたちがチベットと聞いた途端にスイッチが入って騒ぎ始めるのは一体どういうことなのだろう。「自由」、「安定」、「愛国心」などの化粧を施してはいるが、所詮は世俗権力と宗教権力が絡み合った覇権争いではないか。アフリカ大陸中北部からユーラシア大陸中央部にかけての政教分離が最も未熟なベルト地帯においてその問題は枚挙に暇がないと言ってよい。「自由の旗」はチベットだけでなくそれらにおいても「平等に」振り回してもらいたい。なぜチベットの時だけ大騒ぎするのだ。シャングリ・ラはもうどこをさがしてもないんだよ。
 もちろん、今この瞬間にもそこで傷つき、倒れていっている人々を思って心が痛まぬわけではない。ただ最前線に立たされた双方の下っ端同士だけが殺し合い、覇権を狙う権力者同士はそれぞれ絶対的に安全な場所に立って言葉を弄んでいるという図はあそこだけで見られる現象ではないと言いたいだけである。

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