2008年4月7日月曜日

信仰と経済格差

KEISTER, Lisa A. (2008) Conservative Protestants and Wealth: How Religion Perpetuates Asset Poverty, American Journal of Sociology (March, 2008)
 アメリカ合州国民の約25%を占める保守的プロテスタント系の人々の平均所得は全国民平均の半分にも満たないという。
 彼らは教会へ進んで寄付し、高学歴を求めず、早い段階で家庭を作り、それも大家族を作り、女性は外で働くことを望まない、などの傾向が認められるという。確かにこれらは低所得と正の相関がありそうな要素である。
 論者は、信仰する宗教の違いが合州国における経済的不平等のかなりの部分を説明できるのではないかと結論付ける。
 データ上これだけの有意差が出るとかなりの説得力がある。

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