2008年5月18日日曜日

クラスター爆弾廃絶へ向けて

 明日はダブリン会議である。
 クラスター爆弾廃絶への動きはここ1、2年急速に高まってきた。きっかけは、
ヴェトナム戦争期に製造された400万トンをイスラエルが2006年にレバノンに投下したことだ。DEFCのフィールドであるラオスでは1970年代にアメリカ軍がその65倍の2億6000万トンを投下した。
 クラスター爆弾不発弾による被害は、現在、地雷の約十分の一である。それが廃絶反対への口実になり得ないことは言うまでもないが、もう一つ大きな問題が先に横たわっている。従来から大量製造・保有してきた軍事大国が所有するクラスター爆弾が年月と共にかなり老朽化してきている。懸念されているのは、それらが世界中の紛争国に大量に叩き売りされることだ。
 今や人類最悪の非人道的兵器と呼ばれるクラスター爆弾の大量所有を誇る三大軍事大国(アメリカ合州国・ロシア・中国)が「人道的」な見地からまさか叩き売りまではしないだろう、というようなおめでたい期待をしている者はいない。
Treaty for cluster bombs expected during upcoming conference

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