2008年7月18日金曜日

楊逸の芥川賞受賞

 各紙社説が取り上げている。
 読売新聞(芥川賞 外国人が日本語で書く時代)がひどかった。一応祝福はしているものの、どうも文学には暗いらしい(筆者は恐らく受賞作を読んでさえいない。)読売のいつもの社説らしく、極めて浅薄な話に終始している。「日本文学」は「日本人」の手になる文学だという未検討の俗説に未だ囚われている。「日本語文学」という新しい概念も知らないようだ。「外国人の感性が刺激となって、日本文学にも新たな活力が生み出されていくことだろう。」という結びの言葉がその限界を端的に物語っている。せめて、朝日新聞(芥川賞―外から吹き込んだ新風)や東京新聞(芥川賞 新しい物語の始まりだ)程度の教養のある者を編集委員に加えるべきだろう。

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