2008年8月2日土曜日

ガルシア・マルケス『族長の秋』

 読了。彼ならではの想像力と考え抜かれた構成とがあいまった見事な作品だと思う。
 独白者が絶え間なく、断りなしに変転し続けるこの文体は日本語(最初から彼はこの言語で書くべきだった)ならともかく英語などに翻訳する時にはどうするんだろうと苦笑もしながら読んだ。
 奇妙な夢に悩まされる夜たちも終わる。それが少し寂しい。

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