2008年10月1日水曜日

ボリショイ

 ガラ公演を見た。NDK大ホールは初めてある。内部は外観の胡散臭さと違い意外にこぎれいにしてあった。
 いろいろな点で興味深かった。まず公演開始・休憩後の再開ともに15分遅れ。これはもう驚かない。驚いたのはボリショイのスターのガラだというのに、音楽がオケではなくテープだった。それも音響設備が悪いのか録音が悪いのか、ノイズだらけ。さらに一度はかける音楽を間違えて舞台袖から出かけた踊り手がもう一度引っ込むご愛嬌も。照明も時代遅れ。まるで小学校の学芸会である。バレエをサーカスと勘違いしている観客が結構いたのも面白かった。
 そんな悪条件の中、現在世界を代表するダンサーたちが古典からモダン・実験的演出まで身体芸術の粋を見せた。名前は失念したが、2、3名のバレエは本当にすごかった。上記の周辺的な数々の失点を考慮に入れても90Levaを返せとは言わせない水準だった。

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