2010年1月4日月曜日

VERLYN KLINKENBORG

Snowing Forward
On the Ice
 彼を冬を描くときに最も精彩を放つ作家だと思うのは私だけだろうか。それは彼が常に「他者」と向き合う志向性を持つ作家だからではないか。冬は最も他者性の高い季節だ。
 この短い二つの文章を見よ。コウモリ、ハタネズミ、キツツキ、そして氷上の孤独なスケーター。彼の筆にかかろうとかかるまいと常に確たる他者として孤高を保ち続ける存在たちと向き合うとき、彼の目は冴え、そして温かい。

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