2010年9月26日日曜日

リズム

My Missing Barber
 そう。ことはそれほど簡単ではない。
 自分のリズムで生きている、そしてそのような生き方でしか生きているという実感が持てない種類の人間がいる。そしてリズムというものは厄介なことに自分だけでは形づくることができない。人間も含めた周囲の環境との相互作用を通じてしかできあがってこない種類のものだ。その人や環境を目の前から失うと、たとえ自分では依然として自己を安定して保っていると思いこんでいても、実は微妙なところでバランスを失い、リズムがおかしくなってきていることに気付く。
 では、新しいリズムを作り出すか。しかし、KLINKENBORGは今日も名言を吐く。
Above all, you want to be able to find the shop when you go looking for it.

2010年9月9日木曜日

小澤の復活

Conductor Ozawa Makes His Way Back
 音楽が何も分かっていない記者が音楽家にインタビューすべきでない証拠として使えるほどひどい記事ではある。
 しかしこの小澤の顔はどうだ。
 鬼気迫ると言ってよいほどの素晴らしい面構えである。
 一度死んだ男には、もはや恐れるものはない。
 天下分け目の最後の合戦への準備を万端整えた男の顔がここにある。
 これからの彼の音楽が楽しみだ。

2010年9月2日木曜日

Saving the sea: Maldives cabinet meets underwater!

Saving the sea: Maldives cabinet meets underwater!
 モルジブ大統領Mohamed Nasheedのパフォーマンス。こういうのをジョークとして笑えた時代があったんだな、と後世の人々は思うのだろう。

2010年9月1日水曜日

Theodore Dalrymple

 一言でいえば彼は「甘っちょろさ」が嫌いなんだろう。そういうものへの嫌悪は私の中にもある。彼の書くものを読んでいてある種の心地よさを感じる瞬間があるのも、そのせいかもしれない。しかし、これは別の意味では危険なことである。このような態度から生まれてくる可能性のあるものはいくつかあるだろう。しかしその中でも最も危険なものはファシズムである。