2011年3月22日火曜日

もう一つの、小さな、小さなニュース

 数日前のこと。私の住むアパートの隣人たちの代表が私のもとを訪れ、みんなからの気持ちだと一枚のカードをくれた。そこには、被災者たちへの、そして私への、とても心のこもった、とても温かいことばが溢れていた。
 このアパートにはもう2年も住んでいるのに、実は私はブルガリア語が話せないし、こういう男だから、隣人たちの誰とも、すれ違う際の挨拶以外は交わしたことがない。その代表の彼はおろか、誰一人、名前さえ知らない。それなのに、である。
 私はきのうAgoraの仲間たちと出演したБНТ(ブルガリア国営テレビ)でこのエピソードを紹介するつもりだった。局の了解も取り付けていた。しかし、NATOによるリビア空爆開始の臨時ニュースのために出演時間がカットされ、紹介する機会を失った。
 こういうニュースも当然日本には届かないだろう。しかし、こういう人々なのだ、ブルガリア人というやつは。

4 件のコメント:

  1. いや、こうしてことばが書かれたことでなるほど見る者もありました。ブルガリアで何かがあったとき、日本でその逆のことをわたしたちがする学びです。
    こういところにヘルメスはいますか。

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  2. ここバルカン半島こそ、ヘルメスの活躍した、そして今も生きている、舞台だと言えるところだと思いますよ。

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  3. 初めまして。いえ、ご無沙汰しております、というべきでしょうか。
    学生時代に教室を同じくしました。
    今日本は自分たちの目の前で次々と起こる危機でせいいっぱいですが、世界中のさまざまなところで差し出されている暖かい心遣いにふれて、ますます日本人は試されているのだと感じます。
    ありがとうございました。そしてお元気で。

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  4. どの「学生時代」にご一緒した方なんだろう。「M」は姓か、名か、或いは完全な仮名か。
    いずれにせよ、すばらしいコメントの数々、ありがとうございました。
    今後とも宜しくお願いします。

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