ノマドの窓 (Номадски прозорец)
2008年2月29日金曜日
芥川龍之介「闇中問答」
「或声 しかしお前は教へてもゐる。
僕 僕の教へたのは出来ないことだけだ。僕に出来ることだつたとすれば、教へない前にしてしまつたであらう。」
もちろんこんなことは言わずもがなのことだ。紹介したかったのはこっちである。
「僕 (一人になる。)芥川龍之介! 芥川龍之介、お前の根をしつかりとおろせ。お前は風に吹かれてゐる葦《あし》だ。空模様はいつ何時変るかも知れない。唯しつかり踏んばつてゐろ。それはお前自身の為だ。同時に又お前の子供たちの為だ。うぬ惚《ぼ》れるな。同時に卑屈にもなるな。これからお前はやり直すのだ。」
ご存知かもしれないが、これは遺稿である。
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