2011年9月26日月曜日

思う存分生きて下さい

紀の国の
下寿の母より初めての
拙きメール
おもうぞんぶん
いきてください

2011年9月22日木曜日

四年

タクシーの
ヘイ、ミスターと
呼ぶ声の
止みし頃より
我もまた
いつしかバスに
居眠り始めき

2011年9月7日水曜日

オンライン辞典

オンライン辞典の見出し項目数が80,000に到達。これで目標の4%。

旅人

市電停
話しかけ来し旅人の
ことばはどこか我に似たりき

2011年8月4日木曜日

ピカディリ広場

凍つる眼もて
侍独り
人を縫う

2011年6月23日木曜日

こんな夢を見た。

なだらかな起伏が続く平原。
我々は完全に包囲されている。
私の狼どもが
わが軍の脱出路を見出すべく絶望的な表情で平原を走り回る。
殿はあの林にご無事と知らせる者がいる。
私は敗軍の立て直しを図らねばならない。
殿に会うのはそれからだ。

2011年6月16日木曜日

国立劇場前広場

U'MUNACIDDE
踊りの空に
月欠くる

2011年6月10日金曜日

一句

ヴィトシャ笑ふ
日ごとに緑登り居り

2011年5月14日土曜日

のすたるじあ

はや四年《よとせ》
なほも恋しき
酔芙蓉

2011年4月14日木曜日

春の雪

 春雪に紛ふてジャンキの降りかかる

2011年4月12日火曜日

Facebook。或いはヴァーチャルということ。

 まだ実際に会ったこともない人も多い、Facebook上だけの私の”Friends"。しかし、それはそれで、さわやかで気持ちのよいつきあいも多い。
 きょうは、これもまだ会ったこともないブルガリア人の思春期の女の子から、英語で、日本人の僕が、彼女の過保護な親との付き合い方についての悩みの相談を受ける。こんなことはFacebook以前には決して起こりえないことであったろう。
 そして、珍しいことではないが、きょうもまた一人、素直でまじめな若者とのさわやかな会話が僕に力を与えてくれる。

キツツキの巣づくりの音が日に日によりこごもる。
春も深まる。

2011年3月24日木曜日

Graffiti。落書き。

Ancient graffiti begins giving up its secrets
古今東西、庶民の味方の情報ツール。古代ギリシャにしてもローマにしても、当時の庶民のtweetingが落書きだったというよりも、Twitterが現代の落書きだと考えたほうがフェアだろう。
 私も一つ報告を。Варнаの古代ローマ帝国時代の浴場わきの商店街の店先の遺構に残る落書き。船だそうだ。

2011年3月22日火曜日

もう一つの、小さな、小さなニュース

 数日前のこと。私の住むアパートの隣人たちの代表が私のもとを訪れ、みんなからの気持ちだと一枚のカードをくれた。そこには、被災者たちへの、そして私への、とても心のこもった、とても温かいことばが溢れていた。
 このアパートにはもう2年も住んでいるのに、実は私はブルガリア語が話せないし、こういう男だから、隣人たちの誰とも、すれ違う際の挨拶以外は交わしたことがない。その代表の彼はおろか、誰一人、名前さえ知らない。それなのに、である。
 私はきのうAgoraの仲間たちと出演したБНТ(ブルガリア国営テレビ)でこのエピソードを紹介するつもりだった。局の了解も取り付けていた。しかし、NATOによるリビア空爆開始の臨時ニュースのために出演時間がカットされ、紹介する機会を失った。
 こういうニュースも当然日本には届かないだろう。しかし、こういう人々なのだ、ブルガリア人というやつは。

Nadine Gordimer: Windows on the World
 文学も政治もできない私にも、そろそろ自分だけの窓を見つけねばならぬ時が近づいている。

小さな、とても小さなニュース

Плевен医科大学には何人かの日本人学生が学ぶ。そのうちの一人が今回の災害で両親を亡くした。大学は、卒業までその学生の授業料を免除することを決定した。日本にまでは届かないであろう、この小さなニュースをここに記録しておく。

2011年3月15日火曜日

日本。日本人。

この未曾有の危機に、あなたがたは、何と冷静沈着に振る舞い続けているのだろう。
NYTimesもWashington PostもBBCもGuardianもTimeも、極めて冷静にこの大災害を扱っている。それは日本が、日本人が、いかに信頼されているかの証である。
そこにいない同胞として、私はあなたがたを、心の底から誇りに思う。あなたがたがいる限り、あなたがたの国を潰せるものはなにもない。
がんばってください。私もがんばります。

Satoshi Kitamura

Satoshi Kitamura - a life in pictures
「絵」の力、漫画の伝統、そしてクール・ジャパン。幸福な結びつきがここにも一つある。

2011年3月10日木曜日

第24回日本語教育連絡会議

私はいまこの準備で大変忙しい。まだ24時間も経っていないのに、次々と発表の申し込みをいただいている。ほとんどが遠い日本からだ。ありがたい限りである。発表を申し込んでいただいても、もうその時には発表申し込みの受け付けを締め切っているかもしれない。しかし、大会・懇親会参加はまだ余裕がある。関心のある方はkyoushikai.bg@gmail.comかこのコメント欄にお申し込みを。
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第24回日本語教育連絡会議のご案内
ブルガリア日本語教師会が実行委員会を勤める日本語教育連絡会議に関する最重要事項のみ第1報として発表致します。
その他の情報に関しては、必要に応じて順次お知らせ致します。
教師会会員の皆さん、参加・発表・当日のボランティア、どのレベルでも構いませんので、奮ってご参加の程、宜しくお願い申し上げます。
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第24回日本語教育連絡会議のご案内

以下の要領で第24回日本語教育連絡会議を開催致します。
なお、会場の都合上,参加者は先着70名(定員に達し次第締め切り)とさせていただきます。
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日時:2011年8月19日(木)、20日(金)両日とも10:00-17:00(昼休み12:00-14:00)
会場:The New Conference Hall(Новата Конферентна зала)・・・Rectorat(学長棟(ソフィア大学本部))(15 Tsar Osvoboditel Blvd, Sofia 1504, Bulgaria)北ウィング2階

http://www.uni-sofia.bg/index.php/eng/the_university/administrative_structure/su_campuses/campus_2_rectorat

参加費:20ユーロ(懇親会ご参加の場合+15ユーロで計35ユーロ)
発表:20本を予定(20本に達し次第締め切り。発表の順番は申し込み順とします。特にご希望がある場合は○○日午前/午後希望と明記して下さい。)
発表時間:20分
質疑応答時間:5分

懇親会:第1日目会議後18時より大学近くのКлуб на Архитекта (Klub na Architekta), ул.Кракра 11.(サイトはありません。)にて行います。会費は15ユーロを予定しています。
参加申し込み:「連絡会議参加申し込み」の件名をつけて,以下の情報をkyoushikai.bg@gmail.comまでメールでお送りください。

ご氏名:
ご所属:
メールアドレス:
発表希望:有 無
懇親会:出 欠
発表希望の場合:題目、使用希望機材

こちらでノートパソコン、プロジェクター、スクリーン、マイク等、発表に必要な機材はご用意しますが、ヴァージョンなどの関係でご心配の方はご自分のノートパソコンをお持ちください。

〈宿泊案内〉
宿泊施設の内容の確認、部屋の予約、空港から/会場までのアクセスその他、すべて参加者の皆さんの責任でお願いします。
ご参考までに、市内の主要なホテルをいくつか挙げておきます。(通貨単位はユーロ)

・会場に近いホテル(近い順)
Radisson Blu Grand Hotel (シングル68~195、ダブル68~215)
http://www.radissonblu.com/hotel-sofia
Grand Hotel Sofia (シングル83~445、ダブル83~454)
http://www.grandhotelsofia.bg/
Arena di Serdica (シングル68~183、ダブル72~200)
www.arenadiserdica.com
Sheraton(シングル100~395、ダブル100~395)
http://www.starwoodhotels.com/luxury/property/overview/index.html?propertyID=186

・その他のホテル(☆☆☆☆☆)
Kempinski Hotel Zografski (シングル65~220、ダブル75~240)
https://secure.kempinski.com/KISA/en/choose_room.html
Hilton(シングル105~274、ダブル115~294)
http://www.hilton.com/Sofia
Holiday Inn(シングル、ダブル60.52~160)
http://www.hisofiahotel.com/
Hotel Anel (シングル270~280、ダブル290~300) 
http://www.hotelanel.com/

・その他のホテル(☆☆☆☆)
Salt Palace Hotel (シングル110~250、ダブル130~250)
http://sofiaplacehotel.com/index.php
Best Western City Hotel Sofia(シングル75~189、ダブル86~189)
http://www.sofiacityhotel.com/en/
Dedeman Hotel Princess (シングル60,04~107,04、ダブル76,23~108,23)
http://www.dedeman.com/us/hotels-resorts/home-page/dedeman-princess-sofia.html
Hotel Central Forum(シングル65~120、ダブル80~140)www.central-hotel.com
Maxi Sofia(シングル96~126,ダブル126~156)http://www.maxisofia.com/maxi_sofia/bg/home.html

James Joyce, Dubliners

A brief survey of the short story part 32: James Joyce
最も愛する短編集の一つだ。しかし私はこれを日本語訳でしか読んでいない。オリジナルを読まなければならない、と改めて教えてもらった気がする。

2011年2月25日金曜日

That explains why the world is in crisis!!!

そしてこの中にさえブルガリアは入れてもらえないこと、そのことを笑い飛ばせるのがブルガリアのユーモアなのだ。
どうだ、まいったか? :)
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That explains why the world is in crisis!!!
Official European Joke
European paradise:
You are invited to an official lunch.
You are welcomed by an Englishman.
Food is prepared by a Frenchman and
an Italian puts you in the mood and
everything is organized by a German.
European hell:
You are invited to an official lunch.
You are welcomed by a Frenchman.
Food is prepared by an Englishman,
German puts you in the mood but, don't worry,
everything is organized by an Italian.

The above joke was proposed by a Belgian as the Official European Joke, the joke that every single European pupil should learn at school. The joke would improve the relationship between the nations as well as promote our self humor and our culture.
The European Council met in order to make a decision. Should the joke be the Official European Joke or not?
The British representative announced, with a very serious face and without moving his jaw, that the joke was absolutely hilarious.
The French one protested because France was depicted in a bad way in the joke. He explained that a joke cannot be funny if it is against France.
Poland also protested because they were not depicted in the joke.
Luxembourg asked who would hold the copyright on the joke.
The Swedish representative didn't say a word, but looked at everyone with a twisted smile.
Denmark asked where the explicit sexual reference was. If it is a joke, there should be one, shouldn't there?
Holland didn't get the joke, while Portugal didn't understand what a "joke" was. Was it a new concept?
Spain explained that the joke is funny only if you know that the lunch was at 13.oo hrs, which is normally breakfast time.
Greece complained that they were not aware of that lunch, that they missed an occasion to have some free food, that they were always forgotten.
Romania then asked what a "lunch" was.
Lithuania and Latvia complained that their translations were inverted, which is unacceptable even if it happens all the time.
Slovenia told them that its own translation was completely forgotten and that they do not make a fuss.
Slovakia announced that, unless the joke was about a little duck and a plumber, there was a mistake in their translation.
The British representative said that the duck and plumber story seemed very funny too.
Hungary had not finished reading the 120 pages of its own translation yet.
Then, the Belgian representative asked if the Belgian who proposed the joke was a Dutch speaking or a French speaking Belgian. Because, in one case, he would of course support a compatriot but, in the other case, he would have to refuse it, regardless of the quality of the joke.
To close the meeting, the German representative announced that it was nice to have the debate here in Brussels but that, now, they all had to make the train to Strasbourg in order to take a decision. He asked that someone to wake up the Italian, so as not to miss the train, so they can come back to Brussels and announce the decision to the press before the end of the day.
"What decision?" asked the Irish representative.
And they all agreed it was time for some coffee.

2011年2月20日日曜日

村上龍の問い
「現在の日本では、「政府には頼らない」という姿勢は重要だと思われます。かなり曖昧な質問になってしまいますが、個人が政府に頼らずに生きるために、もっとも必要とされるものは何なのでしょうか。」
に対して、山崎元が応える。

「たとえば公的年金について考えると、現行の制度が維持されたとしても、将来年金を受け取る世代は受け取る年金の使いでが現在の年金受給世代を大幅に下回る仕組みになっています。加えて、現行の仕組み以上の調整を行わなければ制度自体が維持できなくなる可能性もあり、「政府には頼らない(=頼れない!)」ということの自覚は「逃げ切り世代」未満の国民全てに必要な心構えでしょう。

文字通り「政府に頼らない」ためには、日本国からの精神的な独立や、外国に順応できる言語能力その他の順応性なども必要でしょうが、最も必要なのは、経済的に自立する能力でしょう。

それでは、政府をあてにせずにすむ経済力を持つには、何が一番大切でしょうか。理想的には、政府に全く関係なく、自分にとって十分なお金を稼げるか、十分な資産を持ってるか、という状態を作ることですが、多くの人の政府からの自立を考えると、
「稼ぎ方」よりも、「自分にとって十分」に注目することが現実的だと思います。つまり、生活の合理化に目処をつけて、状況が悪くなったときにも充実した人生を送ることができるようにすることです。「もっとも必要とされるもの」というご質問に対しては、「合理的生活の技術だ」と申し上げましょう。

我々の生活を、高度成長期以前の過去や発展途上の他国と比較すると、現在のわれわれの多くの生活は、彼らよりも豊かですが、同時により大きなコストを掛けています。端的に言って、自分の生活のコストをどれだけ下げることが出来るか、どのよう
な生活レベルと生活スタイルを自分の生活のベンチマークとするかが重要です。これができるとの確信があれば、たとえば、将来予想以上に増税されたり、年金給付が現状の計算以上に削減されるようなことがあるとしても、心配せずに済むでしょう。

生活の大きな不安要因は、「医・職・住」の三つでしょう。先ず、これらに関する態度を決めましょう。

医療については、一人一人が健康に留意することと共に日本の医療保険制度を崩壊させないことが重要です。サービスや商品の内容、コストに大きな情報の非対称性がある医療は民間の保険には馴染みません。医療に関して「アメリカのような国にしない」ことを心掛けるべきでしょう。

雇用の問題は今後も残りそうです。量的レベルの失業問題も残るでしょうし、正社員と非正規社員、高齢者と若者の不当な条件の差も簡単には解消しないでしょう。長期的に、差別を解消し、労働市場の自由度を高める改善が必要です。賃金は、国際的な競争の下で業種によっては実質的に現在よりも、もっと下がるでしょう。自分がどの分野で働くか、何が出来ると有利なのか、どのようにキャリアプラン(職業人生計画)を立てたらいいのか、個人個人が戦略意識を持つ必要があります。

住居のコストが高いことは、日本で生活することの大きな弱点の一つです。個人の置かれた環境(職業や家族や)にもよりますが、住居のコストを下げること、低コストな住居で快適に暮らすことは、重要な「技術」です。経済力から見て過大な負担の住居を購入し、金融機関にも稼がれながら、住宅ローンの奴隷となるような生活スタイルは、それ自体が損であることに加えて、変化に対する対応力も乏しい。

教育も問題ですが、教育に関しては、大人自身の教育も、子供に対する教育も、今後、徹底的にインターネットを利用する学習の技術を磨くべきでしょう。現在、ネットの世界には、世界的に見て優れた教材が増えつつあります。これらの体系的な利用
方法がまだ十分に開発されていないように思えますが、時間と共に体系的な方法が開発され。普及するでしょう。大人が地元で大学院に通ったり、資格試験の講座に通ったり、あるいは子供が塾に通ったりするよりも、ネットを使うと高品質な教育をローコストで得ることが出来るようになるでしょう。

教育、娯楽などに関して、極力インターネットを利用して質を上げつつコストを落とすこと、都会暮らしでは自動車を持たず、生命保険に(民間の医療保険にも)入らず(ある程度の金融資産を作ると不要な場合が多い)、衣料品、家電などは新興国で生産されたローコストな製品を利用し、食事はシステマティックに健康的でローコストな自炊を中心にする、といった具合に、日々の生活コストを下げる技術は、まだまだ工夫の余地がありそうです。あわせて、高価格な商品・サービスの「マーケティング」を「解毒」する知識と心構えも重要です。

私自身は、現在、大変無駄の多い生活をしています。生活を効率化する技術を知り、これを身に着けることを大いに心掛けたいと思っています。

最後に、老若・男女・内外の多様な友人を持って、精神的に「日本」に依存しないで(愛国心の有無とは一応無関係の、依存の有無の問題です)、楽しく暮らせば、「政府に頼る」気分と無縁でいられるように思いますし、自分の生活に自信を持てば、他人に対しても優しくなれるのではないでしょうか。」([JMM623M-3])

このように、極めてまっとうなことを、しかも敵を作ることを恐れずに、発言できる人が本当に少なくなった。

2011年2月7日月曜日

アゴラ・ソフィア、新天地。
バルカン通り4番地。
ここは地獄の3丁目。
行きはよいよい帰りはこわい。
怖いながらも、通りゃんせ、通りゃんせ。

2011年1月8日土曜日

冬に想う

言うまでもなく、春は待ち遠しい
特に今年のような厳しい冬には特にそう感じる
しかし、毎日少しずつ異なる千変万化の雪質の道を歩いていると気づくことがある
どうせ凍るならマイナス10度以下の厳しい寒さのほうがよい
凍結しているか否かがはっきりしない、あるいは凍結している所もいない所もあるような
氷点前後の中途半端な寒さが
私はもっとも苦手だ