2021年12月28日火曜日

映画「Il traditore/The Traitor」(2019)

巨匠Marco Bellocchio80歳。まさに円熟の冴え。
2022.1.25.二度目の観賞。欲を言えばもっとBuscettaの心理を深掘り出来たのではないかと思う。実際の彼がそれに値する人物でなかったのかもしれないが。いずれにせよイタリア及びシチリアの犯罪社会についていろいろと勉強になった。

映画「Manhunter」(1986)

プロファイルする者とされる者、そしてそれを見守る者。その内的世界は相互に投影し合い、重なり合う。Michael Mannの名人芸は半世紀近くたっても古びることを知らない。

2021年12月27日月曜日

映画「È stata la mano di Dio」(2021)

哀しくも美しいビルドゥングス・ロマン。こういうのを撮らせたらイタリア人の右に出る者はいない。

映画「Crisis」(2021)

社会問題提起の熱意と全体としての出来の粗さとの葛藤。もう一度観たいかと問われれば迷うだろう。

2021年12月26日日曜日

2021年12月25日土曜日

映画「The Last King of Scotland」(2006)

人懐っこい笑顔の裏に隠れた冷酷な独裁者を演ずるForest Whitakerと新植民地主義に侵されたナイーブな白人青年を演ずるJames McAvoyとの見事な化学反応がこのありきたりの映画を観る価値のあるものにしている。

2021年12月24日金曜日

映画「Silverado」(1985)

古き良き時代の西部劇へのノスタルジア。一度見ただけでは興味深い点を今一つ見つけられなかった。

映画「Hairspray」(2007)

徹頭徹尾楽しみ満載のミュージカル。筆頭はNikki Blonskyのはまり役。その後鳴かず飛ばずなのが残念。全体的な話は単純なのだが、歌と踊りが魅力的。踊り出さずにはいられない。これは世代的なものも影響しているかもしれないが。

2021年12月23日木曜日

映画「The Hustler」(1961)

勝利とは何か。愛とは何か。生きる意味とは何か。人は何ゆえに生きるのか。永遠に滅びることのない名作。

2021年12月22日水曜日

映画「Perfetti sconosciuti」(2016)

優れた脚本と優れた役者たち。何度も大声で笑ったが、それはかなり暗い笑いでもあった。これは優れたブラック・コメディと呼んでいい。元気溌剌の状態にある時に観ることが推奨される。

映画「Duck Soup」(1933)

当時としてはかなり過激・前衛的な作品であっただろう。しかし、Marx brothersにとって最大の不幸はほとんど同時代にChaplinがいたことだ。後者の高い普遍性を前にすると今や彼らは残念ながらサーカスのピエロのように見えてしまう。

映画「Il capitale umano」(2013)

よく練られた脚本と演出。よいキャスティング。所詮ヒトも資本である。人的資本。強烈な現代社会批判。

2021年12月20日月曜日

映画「Red Eye」(2005)

大作でもないし、深みもない。しかし巧みな演出とキャストの名演のおかげで最後まで楽しめる85分となった。再度見ようとは思わないが見て損をしたということはない一作。

2021年12月19日日曜日

映画「Us」(2019)

一度観たぐらいではその真の力は分らないのではないか。何度も繰り返し観ることによりそのたびに新しい発見があるであろうことを確信をもって予期させる名作。監督デビュー作「Get Out」に続きJordan Peeleはここでも並外れた才能を証明している。これからが本当に楽しみである。

2021年12月18日土曜日

映画「Destroyer」(2018)

Karyn Kusamaの演出は決して親切なものではない。観る者に頭を使わせる進行の仕方をする。しかし私はこういうやり方が嫌いではない。しかし何と言ってもこの作品はNicole Kidmanのもの。より正確にいえば「この作品も」。この人は一体どこまで行くんだろう。

2021年12月16日木曜日

映画「7 Prisioneiros」(2021)

これはひとりブラジルのみの社会問題ではない。発展途上国のみの問題でもない。どの社会にも存在する権力関係の問題である。誰が支配され、誰が支配されているのか。誰が搾取し、誰が搾取されているのか。ただ一つはっきりしているのは、最底辺に追いやられている者にはもうその下はないという事実だ。

2021年12月15日水曜日

映画「Rebecca」(1940)

Hitchcockの名作サスペンス。優れた筋立てとJoan Fontaineの名演(その臆病そうなおどおどした演技は多分にHitchcockの意図的な操作によるものだったというが)が印象深い。

映画「まあだだよ」(1993)

結果的には黒澤の遺作となった作品。83歳でこのレヴェルの作品を創れると驚嘆すべきなのか。ああ、やはり83歳だな、と感じるべきなのか。Rotten Tomatoesの批評家評は87点だから世界的には評価が高いのだろう(やはり黒澤は敬愛されている)が、私の場合は後者である。カメラ(宮川一夫は引退している)も脚本(明らかに弟子たちに愛された内田百閒と自分を重ね合わせたいという欲を感じる)もキャスト(名演は井川比佐志と香川京子ぐらい)も「七人の侍」に遠く及ばない。換言すれば黒澤はそれほどの高い完成度を常に求められる芸術家だったとも言える。

映画「Le jeune Ahmed/Young Ahmed」(2019)

宗教。思春期。Dardenne兄弟の鋭い視線はドキュメンタリー風のカメラを駆使して追い詰められてゆく少年の内面を追う。ただ、最後の「ママ…」は理解できるとしてもInèsへの謝罪は唐突過ぎる。

2021年12月14日火曜日

映画「Slumdog Millionaire」(2008)

テレビのクイズ番組を道具立てに現代インドが抱える様々な社会問題を取り上げる。ただし、取り上げるだけである。抉ることはしない。そして作品を貫くのは目くるめく映像と音楽に彩られた愛の物語。何度観てもとても楽しめる作品なのだが、私のような人間にはやはり物足りなさが残るのである。

2021年12月13日月曜日

映画「The Bucket List」(2007)

プロの批評家たちからの酷評と一般からの支持との間にこれほどの落差がある作品も珍しいだろう。しかし、いかに大げさだろうとわざとらしかろうとお涙頂戴的であろうと、ここは二人の名優の味のある演技を全編にわたってずっと見ていられる幸福を満喫しようではないか。

映画「影武者」(1980)

光と影。光が存在するからこそ影は存在する。光が消えれば影は生き延びることを許されない。影は盗人(ただし戦国大名である信玄も国盗りの盗人である)だけではない。信玄の光の下に存在していた勝頼や重臣たちも含めた影としての武田家そのものも消えることが不可避であった。

映画「Ready or Not」(2019)

ホラーやスプラッターは苦手である。しかし、これは見事だった。醜いのに美しい。かっこ悪いのにかっこいい。すべてが矛盾に満ちた屋敷の中でひとり主人公のみがまっすぐを貫き通す。それを演じるSamara Weavingがはまり役。すべてをスマートにまとめ上げたMatt Bettinelli-Olpin。ただものではない。

2021年12月11日土曜日

映画「The Father」(2020)

Anthony Hopkins。83歳。名優による名演中の名演。また深い理解と巧みな演出によりFlorian Zellerは映画監督としても類稀なる才能を有することを証明した。
誰にとっても人ごとではない認知症の世界。そこには生きるということの奥底に潜む哀しみがある。

ジョージ・オーウェル作(1931)、The Creative CAT訳(2018)「絞首刑」

Agora日本語読解辞典』において、ジョージ・オーウェル作(1931)、The Creative CAT訳(2018)「絞首刑」冒頭部解析完了。

2021年12月10日金曜日

映画「Ulzana's Raid」(1972)

一見、先住民への救いがたい偏見を利用した娯楽活劇と見せて、実は、「他者へのまなざし」を問いかける深みをもった作品である。さすが名匠Robert Aldrich。これだけでも十分名作の名に値するが、もしマッキントッシュ、ガーネット・デ・ビュイン少尉、ケ・ニ・テイの三者の対話がもう少し掘り下げられていたとしたら、永遠の名作になっただろうにと残念に思う。

映画「The Power of the Dog」(2021)

映像の見事さ。登場人物一人一人の内的世界を描く演出の巧みさ。それにどの役者たちも十二分にその力を発揮している点。これ以上手を入れる必要のない程の完璧な作品。Jane Campionは間違いなく映画史に残る名監督の仲間入りをした。

映画「I Am Sam」(2001)

話はありがちなヒューマンドラマ。しかしSean PennとDakota Fanningの名演は大いに見応えがある。役者というものはすごいものだ。

映画「Gundermann」(2018)

ドイツ人の魂を揺さぶる作品だということはよく分かる。東ドイツ人の誰にとっても決して人ごとではない人生がここにあった。Alexander scheerの名演も忘れてはいけない。
2022.05.12.二度目の観賞。ことは東ドイツに限った個別的なものではない。イデオロギー。全体と個。社会と個人。家族。愛。友情。そして復活。誰にとっても身近でかつ普遍的な問題がここにある。

2021年12月7日火曜日

映画「The Last Black Man in San Francisco」(2019)

「ホーム」とは何か。建物か。家族か。祖先か。出身地か。友人か。Joe Talbot監督の将来を楽しみにしたい。

映画「Vivarium」(2019)

「幸福」「家族」「家庭」・・・。様々な通念を批判的に捉えようとする意図は明確だが、そこからの脱出の糸口が一切仄めかされてさえいないという点は評価の分かれるところだろう。全く救いようがない、というのはかなりきついことなのだ。Imogen PootsとJesseEisenbergの演技は評価されてよい。

2021年12月6日月曜日

映画「The Farewell」(2019)

東西の文化の葛藤だけでなく、それを超える普遍性を志向した佳作。Awkwafinaの名演に拍手。

映画「Dveselu putenis/Blizzard of Souls」(2019)

ラトヴィアの歴史を考えればこの激しいナショナリズムは理解できなくもないが、散見される普遍的ヒューマニズムはもっと掘り下げてほしかった。戦闘シーンの激しさは見事。

2021年12月3日金曜日

映画「RUN FOR COVER」(1955)

流石Nicholas Ray。先住民への偏見や死者への哀悼の物足りなさを除けば、半世紀以上の歴史の風雪に耐える現代性を未だに持ち続けていることは賞賛に値する。集団の移動を捉えるカメラの一種独特の魅力も忘れ難い。James Cagneyも適役。

2021年12月2日木曜日

映画「For Whom the Bell Tolls」(1943)

原作の魅力をIngrid Bergmanの名演がさらに輝かせる。

2021年12月1日水曜日

映画「The Machinist」(2004)

話としてはありきたり。Christian Baleの賞賛すべき役者魂のみが光る。

映画「Spellbound」(1945)

Alfred Hitchcockの多くの作品と同様、この作品も今となっては時代遅れの感が強い。絶頂期のIngrid Bergmanが独りこの作品に永遠の生命を与えている。

2021年11月30日火曜日

映画「Uncut Gems」(2019)

130分間みんなが怒鳴り合っている映画。Safdie brothersおそるべし。Adam Sandlerはクズ役をやらせたら現在彼の右に出る者はいないのではと思わせる名演。登場人物全てが「原石」(Uncut Gems)でした。

野村胡堂「銭形平次捕物控100 ガラッ八祝言」

Agora日本語読解辞典』において、野村胡堂銭形平次捕物控100 ガラッ八祝言」冒頭部解析完了。

映画「La Llorona/La Llorona」(2019)

Jayro Bustamanteは見事なキャストを最大限に活かし映画的マジカルリアリズムを実現させている。

2021年11月25日木曜日

映画「Don't Worry, He Won't Get Far on Foot」(2018)

Gus Van Santの持ち味のよく出た作品。Joaquin Phoenixの名演をここでも観ることが出来る。

映画「Nuovo Cinema Paradiso」(1988)

今回観たのはインターナショナル版(123/124分)。映画館「パラダイス座」が物語の中心となっている版と言われているが、焦点が絞られている分この版が一番良いのかもしれない。家族・記憶・愛・映画・郷愁などを主題にした名作。映画好きにとっては心のふるさとのような存在の作品。何度観てもあきるということがない。

2021年11月24日水曜日

映画「Minding the Gap」(2018)

とても温かく、同時にとても痛々しい。すばらしいドキュメンタリーである。

2021年11月23日火曜日

映画「Dragged Across Concrete」(2018)

ゴールデンラズベリー賞で「人命と公共財を軽視する無謀さに対する最低賞」にノミネートされるほどの残虐さを見せながら、その表層の血腥い展開の下で一貫して「隠す」というテーマを通奏低音として響かせ続ける力量。S. Craig Zahler。ただものではない。

2021年11月22日月曜日

映画「Billy Elliot」(2000)

一見在り来たりの話を、Stephen Daldryの卓越した演出と主演をはじめとする達者なキャストが名作に仕上げている。イギリスの面目躍如と言える作品。

2021年11月21日日曜日

映画「Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)」(2020)

何でもこなすMargot Robbieは賞賛されてしかるべきだが、私はこの手の映画は好みではないので最後までは見なかった。

2021年11月19日金曜日

映画「The Curious Case of Benjamin Button」(2008)

そもそもFitzgeraldの原作にどれほどの深みがあったのかは読んでいないので分からない。しかし、超一流の作家の原作を超一流の監督が超一流のキャストとスタッフを駆使して創り上げた世界が、これほど表層の素晴らしさと深層の薄っぺらさを共存させたものに終わるとは。

映画「Calamity Jane」(1953)

この3年後「The Man Who Knew Too Much」で永遠のスターとなるDoris Dayも、今となっては時代遅れの学芸会のようなこの作品においては才能の無駄遣いとなっている。

2021年11月17日水曜日

映画「The War Below」(2021)

サスペンスは十分あってそれなりに楽しめ、様々な観点を盛り込んではいるものの、盛り込み過ぎて各観点の掘り下げ方が浅いのが欠点。

映画「Monsieur Hire」(1989)

脚本・カメラ・キャスト、すべてにおいて完璧。不滅のフランス名画。
2022.06.12.二度目の観賞。今回も評価は変わらない。100点満点。

2021年11月16日火曜日

映画「SUR MES LEVRES/READ MY LIPS」(2001)

脚本・映像・音響。Jacques Audiardの才能全開(彼はこの17年後名作「The Sisters Brothers」を撮るのである)。Emmanuelle Devosの名演も忘れ難い。
2022.03.30.二度目の観賞。何度観ても面白い。

映画「乱」(1985)

無常を描く豪華絢爛な黒澤絵巻。武者たちの落馬シーンに息を呑む。しかし結局最後に残ったのは原田美枝子の壮絶な芝居。唯一彼女に助演女優賞の2位を与えた全米映画批評家協会はさすがである。日本映画の黄金時代は去り、この国から役者が消えたことを思い知らされた作品ともなった。

2021年11月15日月曜日

映画「Twelve Monkeys」(1995)

Terry Gilliamの名作。すべてのピースは最終的に見事にはまるのだがそれをわかりやすく提示しないのがGilliam。観れば観る程、理解は深まる。一般的に評価の高いBrad Pittの狂気は私にはそのわざとらしさが鼻につく。
2022.03.07.2度目の観賞。前回は書き忘れたが、全体を貫くコミカルな要素は明らかにMonty Pythonの系譜を継ぐ。

2021年11月13日土曜日

映画「The Hanging Tree」(1959)

Gary Cooperをはじめとする役者陣は良い演技をしているのだが、いかんせん勧善懲悪に終始する荒っぽい作りがいかにも古くさい。当時としては仕方がないという弁護もできるのだろうが、しかし時代遅れは時代遅れなのである。

2021年11月10日水曜日

映画「I, Daniel Blake」(2016)

Ken Loach80歳の作品。そのパワーはまだまだ全開。その怒りは3年後のSorry We Missed Youでさらに激しさを増すことになる。

映画「Boże Ciało」(2019)

宗教というものの持つ力と限界を描く。Bartosz Bieleniaの演技が印象的。

映画「Code 8」(2019)

陳腐なSFアクションの裏に社会の少数派に対する排除の論理の問題点を指摘しようとする姿勢が垣間見える。しかし、それだけ。深くも鋭くもない。

映画「The Magnificent Seven」(2016)

戦闘シーンの迫力だけが見どころ。あらゆる点でオリジナルに遙かに及ばないが、黒沢作品への控え目なオマージュとして観れば許せるかもしれない。

2021年11月9日火曜日

映画「La Promesse de l'aube」(2017)

母と息子。生きることと死ぬこと。そして書くこと。フランス映画の中でもこういうのを私は好む。フランス人はこういう作品は本当に得意である。いつものようにCharlotte Gainsbourgはすばらしい。

2021年11月8日月曜日

映画「Cliffhanger」(1993)

今でも通用するスケールと迫力。そして他に類例のないほど薄っぺらな映画。第66回(1993年度)アカデミー賞で3部門にノミネートされると同時に第14回(1993年度)ゴールデンラズベリー賞でも4部門にノミネートされた事実がすべてを物語る。もう30年もすればこの映画は誰からも顧みられることはなくなるだろう。

映画「I See You」(2019)

脚本がいい。うまく伏線回収されていて、演出もいい。キャストもいいし、もう少し深いところまで抉っていたら名作となっていたはずの作品。惜しい。

2021年11月5日金曜日

映画「THESE THOUSAND HILLS」(1958)

「古き良き時代」の西部劇の佳作。映像の美しさは特筆してよい。先住民が徹頭徹尾野蛮人扱いされているのが嘲笑もの。「フォート・ブロックの決斗」という邦題も日本の映画配給会社の嘲笑もの。

映画「João, O Maestro」(2017)

映画としての出来は深みに欠け、満足すべきものとは言い難い。João Carlos Martinsの実人生は安物のドラマでは到底描くことに出来ぬ壮絶なものだ。最晩年に近づきつつある今、変なドラマ化をせずいいドキュメンタリー映画を作るべきだ。

2021年11月4日木曜日

映画「The King」(2019)

シェイクスピアの持つ力とTimothée Chalametのいつもながらの存在感。

映画「Nomadland」(2021)

原作の持つ問題提起力、Terrence Malickの影響を受けたと言う、その通りマジック・アワーを活かしたChloé Zhaoの映像の魔力、ますます完成度を高めるFrances McDormandの名演、実際の車上生活者たちの存在感、すべてが相俟って上質の哲学を提起する芸術となって結実した。間違いなく映画史に残る不滅の作品となるだろう。
2021.11.11.2度目の観賞。あまり注目されてないようだが、饒舌を避けたこの作品にとって映像だけでなく音楽もまた重要な役割を演じている。この作品の他の面が余りにも傑出しているので目立たぬが、Ludovico Einaudiの音楽も多くのことを語っている。
この作品では言うまでもなくhomeが一つの大きな主題である。夫も住む家も、つまりhomeもhouseも失ったファーンは車上生活者となる。若くしてhomeを捨てたファーンとの同居(新たなhomeの形成、或いはhomeの再建)を望む姉の願いも断り、デイブとの同居(新たなhomeの形成)も逡巡の末に断念し、亡き夫との思い出を整理してファーンはroadをhomeと覚悟を決め再び旅立つ。homelessではなくhouseless。See you down the road.

映画「Il gattopardo/Le Guépard」(1963)

Luchino Viscontiの名作。豪華絢爛な映像世界と暴力と滅びの美学が特にBurt Lancasterの名演を中心に展開する。これは間違いなく永遠に滅びることのない作品であろう。
2022.06.23.二度目の鑑賞。完全復元版(187分)。構図といい色彩といいルネサンス絵画を思わせる映像美。ただただ美しい。

映画「Adrift」(2018)

話はありきたりだが、現実の物語の進行と回想シーンとのスイッチングがうまくいっている。それにShailene Woodleyの名演が印象的。

2021年11月3日水曜日

映画「Ema」(2019)

良くも悪くも無茶苦茶な映画。それも主演の新人Mariana Di Girolamoの存在感がひとり支えているという印象。

2021年11月2日火曜日

映画「Terms of Endearment」(1983)

お涙頂戴映画の古典的名作。しかし名優たちの名演が楽しめる。それにしても邦題が「愛と追憶の日々」とは、日本の映画配給会社のおつむの程度が知れる。

2021年11月1日月曜日

映画「Waiting for Anya」(2020)

外見は美しいが極めて杜撰な作りの家を見せられた気分。原作は児童書だそうだが、それをそのまま映画化しても芸術にはならないことを監督は知るべきだ。しかし、山間の美しい映像は忘れ難い。

映画「Songs My Brothers Taught Me」(2015)

映像的にはTerrence Malickに通じるものがあるが、より現実的であろうとする姿勢において異なる。Chloé Zhaoの登場を大いなる期待をもって喜びたい。
2022.03.14.二度目の観賞。NOMADLANDにおいてもそうだが、Chloé Zhaoの偉大な特質の一つに「共感する力」を挙げてもいいと思う。

2021年10月29日金曜日

映画「3:10 to Yuma」(2007)

西部劇の時代は終わったと言ったのは誰だ。優れた脚本と名演が佳作を生んだ。

映画「Beautiful Boy」(2018)

話としては粗が目立つ。Timothée ChalametとSteve Carellの特筆すべき演技が印象に残る。

映画「The Kids Are All Right」(2010)

脚本もキャストもすばらしい。ユーモアを交えつつ新しい家族の在り方を提起する意欲作。

2021年10月28日木曜日

映画「Captain Fantastic」(2016)

確かに、これは文字通り「ある視点」での佳作である。

映画「The Martian」(2015)

極めてよくできた作品。ただ、この種のSF作品にとって不幸なのは、50年後には古くさく見えてしまうだろうということだ。それが「2001年宇宙の旅」をはじめとする深遠な哲学を持った作品との違いだ。

映画「Se rokh/3 Faces」(2018)

批判と愛。Jafar Panahiの天才がよく分かる。ラストの曲がりくねった道の遠景はAbbas Kiarostamiへのオマージュだろうか。

2021年10月27日水曜日

映画「The Godfather Part II」(1974)

半世紀近くを経た今もその輝きを全く失わぬ映画史上不滅の最高傑作と私が考える三部作の第2部。三部作の中でも最高作と言えるかもしれない。観るたびに新しい発見があるが、今回はカメラワークにおいて、実に細やかな工夫がされている箇所が多く存在することに改めて気づかされた。

2021年10月26日火曜日

映画「The High Note」(2020)

楽しめる娯楽作品。しかし話はありきたり。
2021.02.04.二度目の観賞。いいキャスティング。しかし、それ以上の上積みはない。

映画「Upgrade」(2018)

よくできた作品。娯楽作品として楽しめる。
2021.11.22.二度目の観賞。周到に伏線が敷かれたよく練られた脚本だったことに気づく。

映画「The Hurt Locker」(2004)

手ぶれカメラを多用した映像は臨場感を出すことに成功している。このサスペンスは相当なものである。さらに戦争に、また死に憑りつかれたニヒリズムをよく描いている。ただし深さを期待してはいけない。

2021年10月25日月曜日

映画「The Meyerowitz Stories (New and Selected)」(2017)

いい脚本で、名優たちが大真面目にコメディを演じるとこういう佳作が出来上がる。

2021年10月22日金曜日

映画「Scarface」(1983)

派手な殺人とコカイン吸飲シーンの連続。その中を愛・友情・裏切りのドラマが展開する。ブライアン・デ・パルマオリバー・ストーンとアル・パチーノが組めばこうなる。この作品の影響を受けていないギャング映画は存在しないと言ってよい今や古典となった名作。

2021年10月21日木曜日

映画「Portrait de la jeune fille en feu」(2019)

ともすれば衒学的趣味に陥りがちなフランス映画だが、これは深遠さを湛えた本物のフランス精神。私でも最後まで堪能することが出来た。「見ること/見られること」を中心に据え、同性愛を美しい映像と共に繊細に描く。

映画「Seven/Se7en」(1995)

映像・演出・脚本・キャストの面で傑出している。David Fincherが巨匠への道を歩み始める契機となる記念碑的作品。

2021年10月20日水曜日

映画「Vox Lux」(2018)

淀みに浮かぶうたかたのような世界。そこでうたかたの人生を精一杯生きる一人の女性をNatalie Portmanが好演している。観る者の心に残るのはNatalie Portmanの名演だけである。それだけである。

2021年10月19日火曜日

映画「Downton Abbey」(2019)

人気のあるテレビドラマシリーズの続編という形らしい。実に多様なエピソードを巧みに練り込んである。テレビ版のほうを知らなくてもそれなりに楽しめる。評価の高いのもうなづける。しかし、「楽しめる」だけならテレビで十分。わざわざ映画にする必要はない。

映画「La dernière folie de Claire Darling/Claire Darling」(2019)

Catherine DeneuveとChiara Mastroianni。実の母娘が映画でも母娘を演じる。現在と過去。現実と幻想。憎しみと赦し。Julie Bertuccelli監督は見事なキャストの名演にも助けられてヨーロッパ映画の良い面を十二分に見せてくれた。

2021年10月18日月曜日

映画「Inglourious Basterds」(2009)

ここでもTarantino節全開。ただ、この作品もそうなのだが、まだ観ていないTarantino作品は観たいと思って必ず観る、そして大いに楽しむのだが、しかし一度観てしまうと、再び観たいとは余り思わないことが多い。その点がTerrence MalickやCohen兄弟との違いだ。恐らくは相性の問題なのだろう。

2021年10月16日土曜日

モーリス・ルヴェル作、田中早苗、訳「誰?」

Agora日本語読解辞典』において、モーリス・ルヴェル作、田中早苗、訳「誰?」冒頭部解析完了。

2021年10月15日金曜日

映画「Black Hawk Down」(2001)

なぜ戦争に行くのか。仲間のためだ。悲しいことにその台詞は自らは命を賭さず後方に隠れる人々の存在を露わにすることを妨げている。戦闘シーンの鮮烈さはさすがRidley Scott。

映画「Alone」(2020)

話としては陳腐なのだが、巧みな演出とJules Willcox、Marc Menchaca両者の名演が最後まで見せるサスペンスたらしめている。

2021年10月14日木曜日

映画「Marathon Man」(1976)

半世紀近く前のサスペンスだが、よくできた作品で最後まで緊張感を失わない。

2021年10月13日水曜日

映画「LA VENGEANCE D'UNE FEMME」(1989)

こういうのが好きな人もたくさんいるんだろうね。しかし私はフランス映画の中でもこの手のものは苦手。最後まで見ていられず自分の仕事に戻りたくなる。Jacques DoillonもPonetteのようなまっすぐな作品はいいのにね。

映画「Urban Cowboy」(1980)

主要な登場人物たちがまあ揃いも揃って誤ちばかり犯す愚かな人物として(良く言えば人間らしく)描かれているのは、1980年という時代のせいなのだろうか。しかしもしそういう意図があるのなら、それに見合う深みをもった切り込み方が要求される。その点が物足りぬこの作品は早晩忘れ去られることになるだろう。

映画「Blinded by the Light」(2019)

世界中の子どもたちに観てほしい作品。そして、15歳の私にも。
2021.12.16.二度目の観賞。賞賛すべきは脚本・演出・音楽だけでなく、キャスティングもすばらしいことに改めて気づく。すべてがはまり役だった。

映画「Breakthrough」(2019)

この宗教プロパガンダ映画に対するRotten Tomatoesの批評家支持率が63%であるという事実がアメリカ人の或る面を端的に表している。

2021年10月12日火曜日

映画「Stockholm」(2018)

スウェーデンらしいと言えばらしい事件であり作品である。人間心理の面白さを表現した名演を楽しめる。それにしても政府と警察のこの間抜けぶり。抗議は来なかったのだろうか。

映画「Ponette」(1996)

わずか5歳にしてこの作品でヴェネツィア国際映画祭主演女優賞を贈られたVictoire Thivisolの名演がこの作品を不滅のものにした。

2021年10月11日月曜日

映画「Beasts of No Nation」(2015)

アフリカの内戦や飢餓・暴力・少年兵士などの問題を扱った作品は少なくないが、この作品は人権団体やジャーナリストなどのいわゆる「良心的」白人たちを介入させない形で描いていることが新鮮であり、その結果上記の問題を「内部」の視点から描くことに成功している。

映画「Helmut Newton: The Bad and the Beautiful」(2020)

ニュートン自身のみならず彼をめぐるこのドキュメンタリーにも十分にそういう問題提起力がある。

映画「Good Will Hunting」(1997)

完璧な脚本。完ぺきな役者たちの完ぺきな演技。そして不滅の名作が出来上がる。

映画「Archive」(2020)

現代ののオルフェウスの物語。愛・意識・記憶・知性、そして人工知能の問題を提起する意欲作。最後の最後が最大のお楽しみというのもうまい。しかし、舞台は日本なのだが、日本語の使われ方も含めた違和感が楽しみを殺いでいる。

映画「Papicha」(2019)

女性監督らしく女性の視点を徹底することにより、より問題の根深さを観る者に突き付けることに成功している。その根深さはラストシーンの希望の提示ぐらいでは救われぬほどの深刻さである。

2021年10月9日土曜日

映画「Escape from Pretoria」(2020)

南アフリカでアパルトヘイトの撤廃を訴えるパンフレットを頒布したために逮捕された主人公が苦労の末木製の鍵をいくつも作成し仲間と共に脱獄する話。結構ハラハラさせるが、そもそもの背景を深めることなく単なる脱獄のテクニック話に終始しているのが残念。

2021年10月8日金曜日

2021年10月7日木曜日

映画「Doubles Vies」(2018)

フランスのコメディというものにはインテリ以外は見なくてよろしいという伝統があるのだろうか。大半の会話の内容がかなりの教養を要求するものである。

映画「Slalom」(2020)

Noée Abitaの名演も与って、Charlène Favierは一人の少女の内面を女性監督ならではの感性で繊細に描くことに成功している。

2021年10月6日水曜日

映画「Edmond」(2018)

これまでここに何度かフランスのコメディに対して厳しいことを描いてきたが、この作品には脱帽した。笑いの中に涙があり、涙の中に笑いがある。シラノは不滅であある。Alexis Michalikにはもっともっと作ってほしい。
2022.03.13.二度目の観賞。改めて演出の見事さに感銘を受けると共に、鏡やガラスなどの反射を活かしたカメラの妙にも関心を持った。

映画「遙かなる山の呼び声」(1980)

いつもながらの山田ワールド。いつもながらの名優陣(他の名だたる俳優陣をさしおいて、当時まだ10歳の吉岡秀隆が高倉・倍賞に次いで3番目にクレジットされているように見えた。)。

2021年10月5日火曜日

映画「The Shawshank Redemption」(1994)

Frank Darabontは寡作である。この不朽の名作を創る能力がありながら、である。曲者なのかもしれない。ただ、もしそうなら、曲者らしく、最後のシーンは付け加えずに余韻を持たせたままこの多くの深い示唆に富んだ作品を終わらせてほしかった。

映画「The Girl with the Dragon Tattoo」(2011)

158分の長さを持ち、更に人物関係も複雑なこの作品を一気に観させてしまう超一流のサスペンス。David Fincherの名人芸。それにDaniel CraigをもかすませてしまったRooney Maraの名演。

2021年10月4日月曜日

映画「קולות רקע‎/Golden Voices」(2019)

よく出来たコメディ。ただし通奏低音に流れるのは悲劇である。

映画「The Assassination of Jesse James by the Coward Robert Ford」(2007)

Andrew Dominikはゆったりした物語進行を通して巧みにBrad PittとCasey Affleckの名演を引き出した。見事なカメラも相俟って、その結果、多くの一見取るに足らぬ小さなシーンが散漫になることなく統一され、継続した緊張感を観る者に与え続けることに成功している。2021.11.30.二度目の観賞。それにしてもRoger Deakinsのカメラはここでも名人芸の一言。「すべてのことは戸口で起こる」ドストエフスキー的演出。

映画「Carlito's Way」(1993)

話はありきたり。しかし、キャスト・映像・音楽、すべてがDe Palmaワールドで、存分に楽しませてくれる。ラストシーンも忘れ難い。

2021年10月1日金曜日

映画「Grâce à Dieu」(2018)

抑圧が強ければ強い程、それに抵抗する力強さも増幅するものだ。フランス人というものには特にそれを感じる。それも美術や思想の面にそれが表れやすいと思う。ということは、芸術としての映画においてもそれは発揮されるということだ。この作品にはそれがよく表れていると思う。今やありきたりの話になってしまったテーマが新しい力強さをもって表現されている。

2021年9月30日木曜日

映画「Disobedience」(2017)

宗教・同性愛・親子・夫婦を深く掘り下げる鋭さを持った作品。キャスティングも見事。

映画「Heaven Can Wait」(1943)

蓋しErnst Lubitschは天才であった。

2021年9月29日水曜日

映画「The Mustang」(2019)

在り来たりの話だが、服役者たちと野生馬たちとの心の通い合いという興味深い設定と、ローマン役のマティアス・スーナールツの名演のおかげで感動的な作品となった。なお、Wikipediaのあらすじには「マイルズはマーキスの調教が上手く行かなかったと判断し、彼を安楽死させることにした。」とあるが、実際にはマイルズは、すぐにやってくる獣医によってマーキスは安楽死させられるだろうということとフェンスに壊れた個所があるがそれが絆創膏みたいな簡単なもので修理してあるということを言い、暗にローマンに対してマーキスを逃がしてやれと言っている。

2021年9月28日火曜日

映画「Dronningen」(2019)

人はどこまで悪なのか。どこまで病んでいるのか。ここまで切り込めるのなら、更に深く掘り下げてほしかった。トリーヌ・ディルホムの名演に助けられた80点。哲学になりそこねた80点。

2021年9月27日月曜日

映画「Blood Diamond」(2006)

キャスティングの成功。極めて根の深い問題の、その上っ面だけをかすっただけの話に終わったのが残念。

2021年9月23日木曜日

映画「Der Fall Collini/The Collini Case」(2019)

ドラマ的な要素に物足りなさは感じるが、この徹底的な姿勢はやはりこれもさすがドイツだと思う。

映画「Boxing Gym」(1990)

陳腐な言い方で申し訳ない。そこら辺の映画より100倍面白い。91分が短すぎる。突然終わった時もっと観たかったと思わせる。それは言うまでもなくドキュメンタリーだからではない。ワイズマンだからだ。いつもながら偉大な映画人である。

2021年9月22日水曜日

映画「Palm Springs」(2020)

傑作。何度も書いているように私は基本的にラブコメは苦手であるがこれは少数の例外の一つ。まずAndy Siaraの脚本が秀逸。続いてMax Barbakowの演出が魅力的。最後にCristin MiliotiとAndy Sambergの主演二人の演技がすばらしい。「funny」という言葉を映画にしたらこういうのになる。

映画「Los abrazos rotos/BROKEN EMBRACES」(2009)

アルモドバルにしてはロマンティシズムに終始し過ぎたきらいがあり余り好みではないが、優れた脚本と名優たちの名演はいつもながら超一流。

2021年9月21日火曜日

映画「Peterloo」(2018)

極めて生真面目にまっとうに不正を糾弾しようという姿勢は買うが、ドラマとして観る者に訴えかけようとする意志がほとんど感じられないのは残念。イギリスには時折こういう映画がある。

映画「The Death of Stalin」(2017)

その見事なブラック・ユーモアは賞賛に値する。しかし、上手に茶化せば茶化すほど、全体主義や権力そのものに対する批判的分析から遠ざかってしまうのも事実である。

映画「Nikita」(1990)

これもある意味でベッソンらしく、綻びだらけの演出だが、アンヌ・パリローの熱演が最後まで見せる。

映画「Le Cinquième élément/The Fifth Element」(1997)

ベッソンには真面目なのか不真面目なのかよく分からない作品があるが、「無垢な少女」をうまく使った作品にはよいものもある。これもその一つ。

2021年9月20日月曜日

映画「The Negotiator」(1998)

見事な脚本・演出とキャストのおかげで最後の最後まで楽しめる。ごく少数だがこの作品のように、お決まりのハッピーエンドであることが逆に観る者に喜びを与える場合もあるのだ。

映画「Internal Affairs」(1990)

警察の内部調査と家庭内の問題というのを掛けているようなタイトルで、その絡み合い方がまずい。米国での評価がかなり高いことが不可解だ。都合が悪くなると同僚だろうが誰だろうが平気で次々と殺人を犯す悪徳警官のその動機が子どもが既に9人いてもうすぐ10人目が生まれるので金が要るというのだから呆れてものも言えない。ワルを描くのならきちんと描かなければ下手をすると喜劇になってしまう。

映画「 Breaking Surface」(2020)

巧みに作られたサスペンスに家族の問題をうまく絡ませたJoachim Hedénの力量は注目に値する。

2021年9月17日金曜日

映画「The Man Who Stole Banksy」(2018)

たった一つの或る作品によって、(このドキュメンタリーも含め)無数の人びとを挑発し大騒ぎさせ続けること。バンクシーはここでも成功している。

2021年9月16日木曜日

映画「The Usual Suspects」(1995)

見事としか言いようのない脚本とケヴィン・スペイシーの名演を堪能できる佳品。

映画「À bout de souffle」(1960)

何度見ても新鮮に見えるのは、この作品の普遍性、それにのちの映画がいかにこの作品の影響を受けてきたかを物語る。

2021年9月15日水曜日

映画「Body Heat」(1981)

この作品でデビューしたKathleen Turnerのファム・ファタールが時代を超えて見事。
2021.11.18.二度目の観賞。脚本も演出もカメラも見事だと改めて思う。John Barryの音楽もさすが。この作品を想起する時は必ず彼のメロディが頭の中を流れる。

2021年9月14日火曜日

映画「Interstellar」(2014)

知的好奇心を十分に刺激するノーラン一流の作り方に感心する。人間ドラマとしても面白かった。また見たくなる。

映画「Primal Fear」(1996)

何と言ってもエドワード・ノートンの名演に尽きる。また今作品では脇役のフランシス・マクドーマンドの存在感にも感銘を受ける。彼女はこの年「Fargo」でも主演を務めているのだ。

映画「Frances Ha」(2012)

Greta Gerwigの名演が楽しめるビルドゥングスロマン。「完全」を目指す成長物語ではなく、「不完全」を認めることから始まる人生の成長物語。
2021.10.28.
2度目の観賞。他の作品も併せて観てみれば、演技にも脚本にも演出にも才能が迸ることがわかる。まだ38歳。Greta Gerwigの時代が来てほしいものである。

2021年9月13日月曜日

映画「Der Untergang/Downfall」(2004)

よくぞここまで描き切った。やはりドイツは大したものである。

映画「Skin(短編)」(2018)

同年発表の長編同様印象に残る作品だが、こちらも掘り下げ方に不満が残る。

2021年9月11日土曜日

映画「United 93」(2006)

冷静かつまじめな再現映画の感がある。Extremely Loud & Incredibly Closeへの低評価とは対照的なこの作品への高評価はアメリカにとってこの事件がドラマ化を許さない、聖書のような聖化された物語のようになってきているのかもしれないという印象さえ受ける。

映画「Jungleland」(2020)

よくある話なのに最後まで見せてくれる。大したものである。
2021.12.16.二度目の観賞。家族に恵まれなかった三人の若者、StanleyとLionの兄弟とSkyが過酷な現実に立ち向かうロードムービー。そしてこののち刑期を終えたLionとSkyと子どもにStanleyを加えたクリーニング店の新しい家族が形成されることを予感させてこの佳作は終わる。Skyの存在は余計な要素で、兄弟二人だけの関係性に焦点を絞った方がよかったという批評をどこかで読んだが、それは違うように思う。Skyが介入したからこそ兄弟二人だけの閉じた世界が新たな展開を見せ新しい家族を形成する契機となるのだから。

2021年9月10日金曜日

映画「気球/Balloon」(2019)

脚本・演出・映像・キャスト、すべてがすばらしい。もう一度見たい。

映画「Dressed to Kill」(1980)

発表当時は大いなる賞賛を浴びたであろう名作。しかしデ・パルマのこの作品は不滅の「サイコ」には及ばなかった。映画は難しい。

2021年9月9日木曜日

映画「Stuntwomen: The Untold Hollywood Story」(2020)

光の当たることの少ない面を取り上げた史的価値はある。しかしこれはテレビ番組でもやれる。芸術ではない。

映画「Hable con ella/Talk to Her」(2002)

これほど荒唐無稽で、これほど美しく、これほど深さを持った作品に出合うことは滅多にない。アルモドバルの天才躍如。

映画「Black Swan」(2010)

話は陳腐だが、俳優陣が見事だった。特に、ここでもナタリー・ポートマンが大女優であることが証明されている。

2021年9月7日火曜日

映画「Wind River」(2017)

狩る者は誰か?狩られる者は誰なのか?未来を感じさせる結末に救われたような気分になる。

映画「IN JACKSON HEIGHTS」(2015)

189分を長く感じない。ドキュメンタリーの名匠フレデリック・ワイズマンの実力はここでも大いに発揮されている。

映画「Soul Kitchen」(2009)

今や名監督となったファティ・アキン。重層的文化の賜物と言ってよいような魅力に満ちた作品。

映画「Babyteeth」(2019)

脚本・演出・カメラ・キャストが見事。一見ありきたなりの話に新たな輝きが与えられている。監督Shannon Murphyの将来が楽しみである。
2021.10.18.二度目の観賞。やはり何と言ってもToby Wallaceの名演が際立つ。Eliza Scanlenもすばらしい。特に若者に観てもらいたい作品だ。

2021年9月6日月曜日

映画「Nabarvené ptáče/The Painted Bird」(2019)

近現代史と人間存在を抉る野心作。完成度はともかく繰り返し観たい作品。

2021年9月5日日曜日

映画「Moneyball」(2011)

特に野球ファンにはこたえられない作品。野球にとどまらぬ彼我の文化の異同という点でも興味深い。

2021年9月3日金曜日

映画「Mudbound」(2017)

アメリカ史の一断面がよく描かれている。希望らしきものを感じさせる結末部に好感が持てる。

映画「Volver」(2006)

ペドロ・アルモドバルの傑作がまた一つ。すべての女優たちにも喝采を贈る。

映画「Goodfellas」(1990)

「Godfather」には遠く及ばないものの、ギャング映画史に残る傑作であることは間違いない。名優たちの火花散る競演が見もの。

2021年9月2日木曜日

北大路魯山人「陶器個展に観る各作家の味」

Agora日本語読解辞典』において、北大路魯山人陶器個展に観る各作家の味冒頭部解析完了。

映画「Yesterday」(2019)

センチメンタル。しかし最高なセンチメンタリティ。そうだ。我々は彼らを忘れかけていたのかもしれない。もう一度すべての曲を聴かなければならない。

2021年9月1日水曜日

映画「Coco avant Chanel」(2009)

切り込み方の浅さは致命的だが、オドレイ・トトゥの魅力がかなりの部分を救っている。

映画「Dolor y gloria/Pain and Glory」(2019)

傑作。Pedro Almodóvarがスペインの、そしてヨーロッパの底力を見せてくれた。
2021.12.20.二度目の観賞。映像の美しさ、特に色彩の芸術性。名優たちを自在に輝かせる演出。ラストシーンで観る者をあっと言わせる技量。Pedro Almodóvarの玉手箱からはこれからも続々と宝物が出てくることだろう。
2022.02.06.三度目の観賞。母と子。性の目覚め。ノスタルジア。「赤」の美。センチメンタルな歌声。彼の作品のどれにも当てはまることだが、彼は映画とは文学と絵画と音楽が織り交ぜられた総合芸術なのだということをいつも観る者に思い出させてくれる。

2021年8月31日火曜日

映画「あなたへ」(2012)

高倉健と大滝秀治にとって遺作となったこの作品は日本映画黄金時代の最後の輝きともなった。

映画「Swallow」(2019)

すぐれた脚本とヘイリー・ベネットの熱演が、女性たちを力づける佳作を生んだ。

2021年8月30日月曜日

映画「Crimson Tide」(1995)

潜水艦サスペンスの伝統。観るのはこれで二度目だが、この手の作品の弱点はいくら良い作品であってもなかなかもう一度見ようという気にならないことである。

映画「The Prestige」(2006)

いつもながらの目くるめくノーラン・ワールド。

映画「Killing Them Softly」(2012)

血腥く、痺れるほど渋い批判性を持った佳作。映像・キャスティングも魅力的。

2021年8月26日木曜日

映画「I, Tonya」(2017)

母娘を演じた二人の名演のおかげで、虚飾の世界を虚飾として描こうとした演出もさらに活かされた。

映画「Underground/Подземље」(1995)

滅茶苦茶の天才クストリッツァの面目躍如。滅茶苦茶に騒いだ後のほろ苦さ、もの悲しさは確かに東欧のものだ。
ところで、中で歌われる曲にZimna wojnaで重要な役割を果たしポーランド民謡だとされるDwa serduzkaに酷似した曲があるのだが、どういうことなのだろうか。

2021年8月24日火曜日

映画「Color Out of Space」(2019)

B級ホラーだが、思想的に刺激する要素をいくつか含む一種癖のある作品に仕上がっている。

2021年8月22日日曜日

2021年8月21日土曜日

映画「1BR」(2019)

所詮はホラーなのだが、相当の批判力を秘めた作品であることは認めなくてはならない。

2021年8月20日金曜日

映画「Exit Through the Gift Shop」(2010)

「以前は誰もがアートに関わるべきだと考えていた。しかし、それは間違いだった。」(バンクシー)
処理を施されたこの声が本当にバンクシーの肉声なら、彼が単にストリートアートの領域のみならず脚本や映像の領域においても天才的力量を持つ人物だということが証明されたことになる。

2021年8月19日木曜日

映画「駅 STATION」(1981)

日本映画黄金時代の最後のきらめき。

映画「The Aviator」(2004)

様々な意味でいい作品だが中でもディカプリオの渾身の名演が印象的。

映画「Fisherman's Friends」(2019)

よくある話だが、音楽・映像・キャストの一種の心地よさが楽しめる作品。

2021年8月18日水曜日

映画「Wild Rose」(2018)

よくある話なのに、心を打つ。栄光は才能に恵まれたごく一部の人々だけのものではない。すべての人を勇気づける作品。主演のジェシー・バックリーも音楽もすばらしい。

2021年8月16日月曜日

映画「First Reformed」(2017)

キリスト教や信仰という問題を内在化している文化であるかそうでない文化であるかという点がアメリカと日本での評価におけるこれほどのの差に結びついているのであろう。イーサン・ホークの名演には脱帽するが、私もまた日本人である。主人公が自爆テロに走ろうとする点や鉄条網で体をぐるぐる巻きにするところ、最後の場面でに女性と結ばれるところなど、大いに違和感が残る。

映画「Girl」(2018)

この作品の持つ計り知れぬパワーと、また主としてトランスジェンダーの人びとから沸き上がった激烈な批判の双方が、まだまだ死んではいないヨーロッパの底力を感じさせる。

2021年8月11日水曜日

映画「Cloud Atlas」(2012)

二度目の観賞。原作もすばらしいのだろう、そのスケールには敬服する。再見の価値あり。

映画「Little Joe」(2019)

怖い怖い。これは怖い映画だ。
2021.12.20.二度目の観賞。雅楽を基調とした穏やかな音楽が流れる中、かわいらしい花を咲かせ魅惑的な香りを放つ植物。これら活動性・積極性・攻撃性を一見欠いたものが、その花粉の吸入により「我々」の中に侵入して来る。一見無害なものがその裏に隠し持つ毒性。作品中唯一その感染とは無縁であった外部者である父親(映画の中で父はいつも屋外にいる。)も、感染した息子とこれから同居することにより遠からず侵入を受けるだろう。「我々」西洋の中に侵入してくる東洋。これは決してうがちすぎではあるまい。つくりの稚拙さと併せて考えれば、この作品をこれ以上検討する意義はなさそうだ。

2021年8月10日火曜日

久生十蘭(1902-1957)「淪落の皇女の覚書」

Agora日本語読解辞典』において、久生十蘭(1902-1957)「淪落の皇女の覚書冒頭部解析完了。

映画「Le Chant du loup/The Wolf's Call」(2019)

本格的な潜水艦サスペンス。但しドラマとしてはいま一つ。

映画「The Client」(1994)

演出・キャスティングの妙によって、時代を超える作品となった。

映画「 La vie d'Adele : Chapitres 1 et 2/Blue Is the Warmest Colour」(2013)

力強さとメッセージに満ちたとてもいい作品。

2021年8月9日月曜日

映画「Le pacte des loups」(2001)

様々な要素がふんだんに盛り込まれ、又場面の一つ一つに魅力的なものも多いのだが、全体的に論理的統一感に欠ける。これもフランス的というのだろうか。

2021年8月8日日曜日

映画「La lengua del sol」(2017)

テーマの新奇性は買うが、いかんせん掘り下げ方が浅い。

2021年8月6日金曜日

映画「Au revoir les enfants」(1987)

長年観たいと思っていてやっと観ることの出来たルイ・マルの自伝的作品。美しく静かで力強いタッチは永遠の名作と呼ぶにふさわしい。

2021年8月1日日曜日

映画「The King's Speech」(2010)

イギリスらしさに溢れた重厚な名作。多くの人びとを勇気づけたことだろう。
2022.03.27.二度目の観賞。「Because I have a right to be heard! I have a voice!」「声」をめぐる名作。

2021年7月29日木曜日

映画「Young Adult」(2011)

シャーリーズ・セロンはいつの間にか一人で映画を一本背負って立てる名優となった。

2021年7月28日水曜日

映画「Waves」(2019)

人は愚かな生き物だ。しかし生きている限り、いつかその愚かさに気づくことが出来るかもしれない。

映画「Mid90s」(2018)

この類の映画を見るといつも思うことは青春というものの本質は時空を超えて変わらぬものだということだ。新しい発見はないがここにも青春映画の甘酸っぱさがある。

映画「Extremely Loud & Incredibly Close」(2011)

これほど日本とアメリカとの間で評価が異なる作品も珍しい。根底にあるストーリーはすばらしいものだと思うのだが、多くのアメリカ人にとっては9.11.は感傷的な扱いを許すことができない事件だったのだろうと改めて思う。

2021年7月26日月曜日

映画「Memento」(2000)

極めてよくできた知的サスペンス。目くるめくノーラン・ワールドの始まり。

2021年7月25日日曜日

映画「ONE LAST DEAL」(2018)

在り来たりと言えば在り来たりの話だが、すてきな脚本とすてきな役者たちのおかげで成功している佳品。

映画「Catch Me If You Can」(2002)

題名とは裏腹な重厚な作りの娯楽大作。

2021年7月24日土曜日

映画「A.I. Artificial Intelligence」(2001)

とても手の込んだ、とても金を懸けた、お子様向け映画。

映画「Munich」(2005)

狂信者たちしか出てこない。哲学を持たぬ名監督スピルバーグらしい作品。

2021年7月21日水曜日

映画「Silver Linings Playbook」(2012)

またよくある恋愛ものかと高を括っていたら、見事に裏切られた。よく練られた脚本と名優たちのおかげで、深みのあるコメディに仕上がっている。

映画「ホタル」(2001)

脚本・キャスト・映像、すべてにおいて傑出している。永遠に語り継ぐべき名作。

2021年7月20日火曜日

映画「Quanto basta」(2018)

心温まる佳品、の一言。在り来たりと言えば在り来たり。鋭さも深みも見出すことは出来ないかに見える。しかし、逆にそこにこそ真実があるものなのかもしれないと思わせる。

小酒井不木「五階の窓 合作の六(終局)22」

Agora日本語読解辞典』において、小酒井不木五階の窓 合作の六(終局)22冒頭部解析完了。

映画「ARGO」(2012)

サスペンスとしてはかなり見せる作品であることは認めるが、独善性が鼻について世評ほど高くは評価できない。一度見ればたくさん。

2021年7月19日月曜日

映画「Skin」(2018)

ジェイミー・ベルの名演。惜しむらくはこの根深い問題の掘り下げ方が物足りない。

2021年7月16日金曜日

映画「Nebraska」(2013)

ありきたりのロードムービーと言う勿れ。演出・映像・キャストが傑出していれば、それは稀有の名作となる。

映画「Touch Me Not」(2018)

もう一度見たいかと問われれば躊躇するが、しかし、その野心は評価すべきである。

2021年7月15日木曜日

映画「The Public」(2018)

「痛快な映画」の一言。

柳宗悦「雲石紀行 津和野」

Agora日本語読解辞典』において、柳宗悦雲石紀行 津和野冒頭部解析完了。

映画「Knives Out」(2019)

昔ながらの探偵物の筋立てに名優たちの名演。安心して楽しめ、かつ明確なメッセージを持った作品。

2021年7月14日水曜日

映画「Unga Astrid/Unge Astrid/Becoming Astrid」(2018)

アルバ・アウグストの名演によって、リンドグレーンはその作品のみならずそれを生み出した彼女の人生そのものによっても人々を勇気づけることとなった。

2021年7月13日火曜日

映画「Shine」(1996)

いや、人生は続く。永遠に。何処までも。
優れた脚本と演出が、こういう映画にありがちな安っぽい感傷に陥ることなく骨太の人生賛歌を作っている。ジェフリー・ラッシュの名演も忘れ難い。

藤井風「何なんw」

私は流行り歌に心を動かされることはほとんどない。しかしこれには少し参った。

2021年7月12日月曜日

映画「Gravity」(2013)

キュアロンの脚本・演出、ルベツキの映像、ブロックの名演。SFに名作がまた一つ生まれた。

2021年7月11日日曜日

映画「Cloud Atlas」(2012)

3時間辛抱強く最後まで見ればその魅力を理解することになるのかもしれない。しかし私は途中で諦めた。

映画「American Sniper」(2014)

監督としてのイーストウッドの深みとブラッドリー・クーパーの名演がつまらない政治的論争を嘲笑う。
2023.02.02.2度目。愛国心と反戦思想との葛藤はイーストウッドのいくつかの作品に共通するテーマだが、これもそれが深く掘り下げられている秀作。

映画「La Pianiste/The Piano Teacher」(2001)

不快さと深さと美しさと。フランスは病んでいる。
2021.11.01.二度目の観賞。エリカもその母もワルターもすべて病んでいる。そして世界全体も病んでいる。そういう問いを観る者に突き付ける作品。そしていくつものシーンはフラッシュバックとなって長く観る者を苛むことになる。

2021年7月9日金曜日

映画「The Imitation Game」(2014)

圧倒され、打ちのめされ、力づけられた。名作。

映画「Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)」(2014)

俳優の魅力を引き出すことにも優れたAlejandro González Iñárrituの代表作の一つとなるであろう美しい作品。Emmanuel Lubezkiの映像も相変らずすばらしい。
2022.03.27.二度目の観賞。脚本・演出・撮影・演技・音楽。。。映画が最高の総合芸術であるということを改めて感じさせてくれたことに感謝したい。

映画「Crash」(1996)

頭でっかちの若い頃には愛してやまなかったクローネンバーグ節にも最近は飽きてきた。
2021.12.02.二度目の観賞。ボディ。傷だらけのボディ。傷を負っていないボディはボディではない。恐るべきDavid Cronenbergワールド。

2021年7月8日木曜日

野村胡堂「銭形平次捕物控101 お秀の父」

Agora日本語読解辞典』において、野村胡堂銭形平次捕物控101 お秀の父」冒頭部解析完了。

映画「The Place」(2017)

謎の男は何者なのか。そこに通う者たちは何者なのか。契約。取引。生の意味。イタリアもまだ捨てたものではない。

2021年7月7日水曜日

映画「Inception」(2010)

ノーラン節全開。

映画「Villains」(2019)

陳腐なサスペンスホラーに終わっていたはずのものが4人の名演によって一つ一つのシーンがそれぞれの輝きを獲得し、佳作となった。映画ではこういうことも起こり得るのだ。

映画「Bacurau」(2019)

奇抜さとパワーと映像美に圧倒される。これは確かに新しい世界である。
2021.12.17.二度目の観賞。あらゆる映画ジャンルを駆使し、植民地主義・帝国主義・腐敗への激しい抵抗を寓意的に描くこの作品はまた観たいと思わせる力を持つ。

2021年7月6日火曜日

映画「The Revenant」(2015)

いまや名監督のイニャリトゥ。彼は俳優を輝かせることにも秀でているようだ。渾身の演技によりディカプリオは漸く名優の一人になった。ルベツキの映像も相変らずすばらしいの一言。

2021年7月2日金曜日

映画「The Wild Bunch」(1969)

Sam Peckinpahの最高傑作であると同時に、西部劇の、ひいては映画の歴史に残る名作中の名作。黒澤。ペン。ペキンパー。そしてそれに続く無数の映画人へと映画の物語は陸続と続く。
2022.03.04.2度目の観賞。スローモーションをはじめとする映像の尽きせぬ魅力。そして消えゆくもの・滅びゆくものへの惜別の唄。これは永遠のものである。

小川未明「ペスときょうだい」

Agora日本語読解辞典』において、小川未明ペスときょうだい冒頭部解析完了。

映画「Come to Daddy」(2019)

アメリカ映画では一般的なテーマ、父と息子。監督がラリって作ったとしか思えないような、グロテスクで、滑稽で、そして深遠なサスペンス。

映画「Chambre 212/On a Magical Night」(2019)

題材も作り方もいかにもフランス的。人により好みは異なるだろう。私は50%。

2021年7月1日木曜日

映画「Ballon」(2018)

自由の尊さ。よくできたサスペンス。

映画「Arrival」(2016)

言語を勉強してきた身には極めて興味深い作品だった。つじつまの合わぬ個所が散見されるのは御愛嬌だが、映像も美しく、かつ観る者を力づけることのできる作品。

映画「Effacer l'historique/Delete History」(2020)

フランス映画らしい軽さと批評精神がよく表れた作品。ドジな奴らを笑うのは簡単だが、じゃあ我々は彼らとどれほど違うんだろうという問いが突き付けられる。

2021年6月29日火曜日

映画「Anna Karenina」(2012)

わざとらしさをわざとらしさとして賞味できる人には面白い作品というものは確かに存在する。しかしこの作品が問題なくそれに当てはまるか否かは疑問である。

映画「Dunkirk」(2017)

ノーランならではの技巧が冴えるトリプティック。イデオロギー的偏向と思想の無さが減点。

2021年6月28日月曜日

西田幾多郎「世界新秩序の原理」

Agora日本語読解辞典』において、西田幾多郎世界新秩序の原理冒頭部解析完了。

映画「Tenet」(2020)

ノーランならではの知的スペクタクル。その期待に充分応えている。

映画「The Accused」(1988)

告発されているのは誰か。いつになってもアクチュアリティを失わぬ作品。

2021年6月26日土曜日

映画「Hell or High Water」(2016)

この現代の西部劇はただのドンパチに終わらぬ美と重厚さを併せ持つ佳品となった。
20220925 2度目の鑑賞。脚本・映像・キャスティング。Coen brothersの世界に通ずるものを改めて感じる。

2021年6月24日木曜日

映画「Total Recall」(1990)

SF映画のほとんどはいずれ時代遅れになる宿命を持つ。他の少数と並んでこれは100年生き延びる有力候補。

夏目漱石「薤露行」

Agora日本語読解辞典』において、夏目漱石薤露行冒頭部解析完了。

2021年6月23日水曜日

映画「The Wrong Man」(1956)

芸術の普遍性という観点から見て、ヒッチコックの他の大部分の作品と同様これも時代遅れの誹りを免れまいが、ヘンリー・フォンダの存在感と心理の動きに焦点を置いたカメラワークは一見の価値がある。

2021年6月22日火曜日

映画「Sommersby」(1993)

ミステリーとしては粗が目立つし、ミスキャスト。愛の在り方を問う問題提起力はある。

2021年6月21日月曜日

映画「Hacksaw Ridge」(2016)

監督が監督だから宗教臭くなってしまうのは当然だが、信念という一般概念を深く掘り下げる力に欠けた。世評とは異なり、私は見るべきものは戦闘シーンだけだと思う。

映画「The Falling」(2014)

映像が見事。思想的に問題をこちらに投げ掛けてくるような姿勢も魅力的。しかしエンディングがすべてをぶち壊す。映画というものは難しい。

2021年6月17日木曜日

中原中也「思ひ出す牧野信一」

Agora日本語読解辞典』において、中原中也思ひ出す牧野信一冒頭部解析完了。

映画「Mary Queen of Scots」(2018)

歴史劇であるからプロットとしての目新しさはないが、すべての男を脇役に追いやり二人の女王にのみ焦点を当てる意図は明確で、シアーシャ・ローナンマーゴット・ロビーはその期待に見事に応えた。

2021年6月16日水曜日

映画「Manchester by the Sea」(2016)

心を打つストーリーが名優たちの名演によってさらにその輝きを増した。バカげた製作費をつぎ込むだけが能じゃない。なんだアメリカもこういうのが作れるんじゃないか。

映画「Strangers on a Train」(1951)

とてもよくできた作品。しかしヒッチコックの多くの作品に言えることだが、こういう類の話はいずれ時代遅れになるものである。

映画「Celle que vous croyez」(2019)

原作もいい小説なのだろうが、Safy Nebbouという監督も魅力的な演出を随所に見せる。しかし何と言ってもこの作品はJuliette Binocheの一人舞台。「信用できない語り手」を演じさせたら世界広しと言えども彼女の右に出る者はいないと改めて感じさせられる。
2021.11.14.二度目の観賞。ラストシーンの恐怖。

2021年6月15日火曜日

映画「Citizen Kane」(1941)

80年を経た今もその映像の斬新さを失わない傑作中の傑作。

2021年6月14日月曜日

映画「La La Land」(2016)

とても、とても、よくできたミーハー映画。

2021年6月13日日曜日

2021年6月11日金曜日

映画「Legacy of Lies」(2020)

典型的なB級映画。Scott Adkinsひとり燦然と輝いている。

映画「Le bonheur des uns...」(2020)

余りにも可笑しく、醜く、哀しい。フランスは普遍性を失いつつある。

2021年6月10日木曜日

映画「Lion」(2016)

見事なキャスティング。それに十二分に応えた俳優たち。練られた脚本。美しい映像と音楽。そして何よりも現状を告発するパワーを備えた佳作。

2021年6月8日火曜日

映画「Song to Song」(2017)

余りにも美しく(Emmanuel Lubezkiに拍手)、余りにも強く分りやすさを拒絶する作品。
Terrence Malickの支持者にしか愛されないであろう作品。それで構わない。彼にはもっともっと撮ってほしい。
2021.11.10.三度目の観賞。人はこれがTerrence Malick74歳の作品であることを知るべきである。一定の人生知を蓄積した後でなくては理解不可能な世界が確実に存在する。10年前であれば私にもこの作品は理解(より正確には「感じること」)が不可能であっただろう。129分観続けることはきつい。無論退屈さ故ではない。一瞬一瞬が余りにも痛切に私を打つからだ。

2021年6月4日金曜日

映画「Moonlight」(2016)

繰返し味わいたいと思わせる名作。映画が教えてくれる人生。
2022.04.04.二度目の観賞。映像・演出・脚本・音楽・キャスト。ブラックの力はここまで来たのだ。

映画「Calamity Jane」(1953)

 ドリス・デイは魅力的。しかしいかにも時代遅れのミュージカル。

映画「The Queen」(2006)

いかに世評が高かろうと個人的関心のあまり持てない題材であったため期待値は低かったのだが、その英国的ウィットとヘレン・ミレンの名演に感心した。

映画「Der Goldene Handschuh」(2019)

フリッツ・ホンカとは何者だったのか。ホンカも、バー「Der Goldene Handschuh」に集う醜い者たちも、若かりし頃はあの若い恋人たちのようであったのだろうか。ここにもハリウッドには作れない作品があった。

2021年6月3日木曜日

映画「Sorry We Missed You」(2019)

救いなどどこにもない。ケン・ローチの怒り、告発のパワー、衰えず。

映画「Blindspotting」(2018)

観る者に最後まで刃の上を歩かせ続ける一方で、深刻極まりない問題群を愛と友情が必死に乗り越えようと格闘する意志と希望。パワー溢れる名作。

2021年6月2日水曜日

映画「The Seagull」(2018)

チエホフをやることは女優冥利に尽きるはずだ。この作品でも彼女たちは三人三様に自分たちにその資格のあることを十二分に証明している。
2021.10.19.二度目の観賞。やはり、三女優の名演に尽きる。名を挙げよう。Annette Bening、Saoirse Ronan、Elisabeth Mossである。

映画「Suspicion」(1941)

前にも書いたことだが、ヒッチコックは確かに優れた監督だったが、カメラワークを除いては名監督ではない。その作品の多くに普遍性が欠けているからだ。この作品においてはジョーン・フォンテインの名演のみが普遍的価値を持つ。

映画「DERNIER AMOUR」(2019)

単純と言えば単純。難解と言えば難解。つまりフランス映画。

2021年6月1日火曜日

映画「Cast Away」(2000)

人間というものの力を描くことに相当なレベルにまで成功している作品。観た者はウィルソンの顔と天使の羽を忘れない。

2021年5月31日月曜日

映画「Battleground」(1949)

1949年にこういう作品を作ることのできるWilliam Wellmanは間違いなく名監督であった。

映画「Bombshell」(2019)

立派な意図があろうと深みに欠ければ凡作に終わるという好例。

2021年5月30日日曜日

2021年5月27日木曜日

映画「Arctic」(2018)

主演俳優の力演が印象的。演出もうまい。大作でなくとも良質の作品は作れるという好例。

映画「The Ballad of Buster Scruggs」(2018)

コーエン兄弟は人によって好き嫌いが分かれる作品が多いのだが、私は失望させられたことはない。これもそう。独特のブラックさが冴え渡る。

映画「Lulu on the Bridge」(1998)

映画としての出来はよく分からないとしか言えない。しかし名優たちの一コマ一コマのカットは楽しむことができた。或る水準以上の作品というものにはいろいろな楽しみ方があるものだ。

2021年5月26日水曜日

永井荷風「上野」

Agora日本語読解辞典』において、永井荷風上野」冒頭部解析完了。

映画「Ida」(2013)

「Zimna wojna」(2018)と双璧を成すパヴェウ・パヴリコフスキの傑作。演出・映像をはじめ、文句のつけようがない。突きつけられた問題群の根深さに、観た者は長く立ち竦むことになる。

2021年5月25日火曜日

映画「Bunny Lake Is Missing」(1965)

終盤でのどんでん返しという見せ方ではなく、或る時点で観る者に「あれ?」と小さな不信感を持たせる瞬間を少しづつ出してゆく、という作り方。時代を超えたパワーを秘めた傑作。

映画「Man on the Moon」(1999)

ジム・キャリー、アンディ・カウフマン、トニー・クリフトン。言葉遊びでも何でもなく、一貫した虚実皮膜の世界。何度見ても泣いてしまう。フォアマンの演出が見事。コートニー・ラブも素敵な演技。

2021年5月24日月曜日

映画「Stranger Than Paradise」(1984)

映画は、全体のみならずすべてのカットが芸術作品であるべきだ。小津を敬愛するジャームッシュの初期の傑作。

映画「Auf der anderen Seite/The Edge of Heaven/Yaşamın Kıyısında」(2007)

親子・政治・文化・宗教・アイデンティティ、そして赦し。多様な問題を3組の親子の複雑な絡み合いを通して取り上げようとした122分。たった2時間の中にこれだけの問題を詰め込んだのだから複雑な作りになっていることは当然で、それを見事にやってのけた。名作。
2021.10.15.二度目の観賞。
すべては絡み合い、つながっている。人は倒れ、立ち上がり、再び歩き出す。

2021年5月22日土曜日

映画「The Hero」(2019)

世評がまあまあなので試しに見てみたが、最初の10分で諦めた。あらゆる点で稚拙の一言。

2021年5月21日金曜日

映画「Dead Man」(1995)

脚本・映像・音楽・キャスト、どれをとっても傑作だと思うのだが、あまり一般受けはしないのだろうな。

2021年5月20日木曜日

映画「Howards End」(1992)

100年以上前に書かれたE・M・フォースターの長編が手際よくまとめられ、名だたる名優たちによって演じられる。特にエマ・トンプソンがすばらしい。この人は文字通り何でもこなせる名優である。

2021年5月19日水曜日

映画「Presumed Innocent」(1990)

極めて完成度の高い法廷サスペンス。最後の最後にあの正義感の塊のような主人公が妻の殺人をもみ消す点が不可解だったが、優秀な検察官も私生活においては浮気も含めて極めて凡庸なエゴイストだったと言いたいのだろうか。

映画「Fargo」(1996)

脚本・映像・音楽、キャスティング、どれをとっても超一級品。しかし、とにもかくにもフランシス・マクドーマンド。

2021年5月18日火曜日

徳富蘆花「第百版不如帰の巻首に」

Agora日本語読解辞典』において、徳富蘆花第百版不如帰の巻首に冒頭部解析完了。

映画「The Call of the Wild」(2020)

原作の犬のビルドゥングスロマンの何と6度目の映画化という。この話がいかにアメリカ人に愛されているのかがわかる。確かに美しい話である。しかしこの映画化作品では主人公のバックのアメリカンアニメのような大袈裟な動きのCGには辟易する。

映画「La leggenda del pianista sull'oceano/The Legend of 1900」(1998)

あまりにも美しいトルナトーレの170分の芸術。ティム・ロスの名演に鳥肌が立つ。

2021年5月17日月曜日

映画「A Clockwork Orange」(1971)

原作も見事だが、それに加えてキューブリックの天才がこの作品を不滅のものとした。その問題提起の力は普遍的に有効である。

2021年5月14日金曜日

映画「کفرناحوم‎/Capernaum」(2018)

ドキュメンタリー的なメロドラマ。そのリアリズムは強い印象を残す。主役の12歳ゼイン・アル・ラフィーアの演技に感服。

2021年5月13日木曜日

映画「Judy」(2019)

レネー・ゼルウィガーの鬼気迫る名演。歌のある人生。映画のある人生。

映画「How Green Was My Valley」(1941)

ジョン・フォードの社会派ヒューマニズム。一口に名作と言ってもそこにはその時代を画すに留まるものと時空を超えて生き残るものとがあると思う。彼は確かに名監督だが、その作品には前者が多く、これもその一つである。

2021年5月12日水曜日

映画「True Grit」(2010)

1969年版のリメイク。どちらも甲乙つけがたい出来栄えだが、1969年版のジョン・ウェインのいつもながらのわざとらしさを減点するとこちらの方に軍配が上がる。
2021.10.13.二度目。
縛り首になった犯罪者の死体を物々交換用にほしがる先住民の男。クマの皮をまとい患者を求めて旅をする歯医者。つまらぬ理由で次々と殺されてゆく小悪党ども。蛇の穴、等々、小さな小道具をちりばめながら進む面白さ。主旋律は父の仇を探す気丈な少女と年老いた酔いどれ保安官と若きテキサスレンジャーの三人が繰り広げるロードムービー。人生もまた大小さまざまなものに出会いながら進み、そして終わる旅である。コーエン兄弟はここでもまた古きものに新しい光を与えてくれている。

映画「Britt-Marie var her」(2018)

みんな一生懸命生きている。凡作に陥りがちなこの手の作品を救うのは主演のペルニラ・アウグストの好演。

2021年5月11日火曜日

映画「Nancy Drew and the Hidden Staircase」(2019)

「It: Chapter Two」でも素晴らしいが、ここではさらに素晴らしいSophia Lillisのおかげで、平凡な青春映画が魅力なものになった。
2022.03.09.2度目の観賞。Sophia Lillisの魅力以外見るべきものは何もない幼稚な映画。

映画「Long Shot」(2019)

何度も書いているが、私はロマコメが苦手である。これもそうだろうという先入観を以て見始めたが、完全に裏切られた。確かにロマコメだが、しかしこれはそれ以前に超一流のコメディである。重層的な批判精神を底に秘めたこのおちゃらけたコメディを讃えたい。

映画「RIDE LIKE A GIRL」(2019)

キャスティングと映像がよい。特に主演がすばらしい。欲を言えば嫉妬・虚栄・憎悪などのきれいごとではない部分をもっと掘り下げてほしかったという思いもあるが、そういう側面を抉ることは監督の意図ではなかったのだろう。

2021年5月10日月曜日

映画「Driven」(2018)

話は陳腐だが、キャスティングがいい。

2021年5月9日日曜日

映画「Pieces of a Woman」(2021)

全体としての出来はもう一つなのだが、ヴァネッサ・カービーの名演がすべてを救う。

2021年5月5日水曜日

映画「Da 5 Bloods」(2020)

「ブラック・クランズマン」に続いて本作で、スパイク・リーはこれからも続々と名作を世に出し続けるだろうということを証明した。

2021年5月3日月曜日

映画「Mr. Jones/Obywatel Jones/Ціна правди」(2019)

首をかしげる個所(例:自転車の疾走シーンの早送り。)も何か所かあったが、史実を伝えようという強い意志とともに、映像と音の効果的な使い方が印象に残った。

2021年4月28日水曜日

映画「El Ángel/The Angel」(2018)

美と悪と醜と善。虚実皮膜の悲喜劇は朝日のあたる家で起きる。

2021年4月27日火曜日

映画「The Homesman」(2014)

哀しく、美しく、力強い。脚本・演出・映像・キャスト、いずれも見事。トミー・リー・ジョーンズの才能を示す佳作。

映画「A Private War」(2018)

戦場で散ったジャーナリストは彼女だけではなく無数に存在する。彼らすべてに与えられるべき名誉をロザムンド・パイクの名演が再認識させてくれた。

映画「ANGEL OF MINE」(2019)

何といってもノオミ・ラパス(それに付け加えればイヴォンヌ・ストラホフスキー)の名演がこの凡作に終わりかねない話を見られるものにしている。

2021年4月26日月曜日

映画「The White Tiger」(2021)

原作も優れているのだろうが、パワーのある作品だ。

映画「Ahlat Agaci/The Wild Pear Tree」(2018)

お見事。189分という長時間だが気にならなかった。もう一度じっくりと観てみたい。

2021年4月24日土曜日

映画「Bridge of Spies」(2015)

名優トム・ハンクスは相変らずの傑出した存在感。脚本・演出・映像・キャストも申し分なく、中でもマーク・ライランスの存在感がすばらしい。141分では短すぎた。

2021年4月23日金曜日

映画「Green Zone」(2010)

マット・デイモンはここでもはまり役。この作品が赤字に終わり、批評家たちからの評価もごく一部を除き低いものにとどまっているという事実がアメリカ的民主主義の限界を示している。

2021年4月22日木曜日

映画「Django Unchained」(2012)

そのパワーの凄まじさに圧倒される。

2021年4月21日水曜日

映画「War of the Worlds」(2005)

原作の魅力が見事な映像技術により蘇る。

映画「The Deer Hunter」(1978)

誰もが深い痛手を負って生きている。国家もまたしかり。キャストはすばらしいの一言。

2021年4月19日月曜日

映画「Danger Close: The Battle of Long Tan」(2019)

独善性はやや鼻につくが、映像は見事。戦争の醜さもかなり描けている。

2021年4月17日土曜日

映画「これからの人生」(2020)

ソフィア・ロレーン、86歳。お見事。

映画「復讐するは我にあり」(1979)

キャスティングの勝利。特に、三國・倍賞・小川の三人は特筆すべき。

2021年4月16日金曜日

映画「東京物語」(1953)

作り物性を徹底することにより生まれるリアリズム。単調さを徹底することにより生まれる躍動。観るたびに新しい発見をもたらしてくれる映画の中の映画。世界映画史上の最高峰。

2021年4月15日木曜日

映画「Juliet, Naked」(2018)

ありきたりの話だが、人物たちに魅力がある。キャスティングの勝利。十分楽しめる。・・・しかし、まあ、やはり微笑ましいありきたりのラブストーリー、それだけだね。

2021年4月14日水曜日

映画「Black '47」(2018)

色々なことを教えてくれる作品だが、深いところまで掘り下げる力量に欠ける。

映画「御法度」(1999)

殺陣は見事。しかしそれだけ。これが大島渚の遺作とは痛々しい。

映画「Moulin Rouge!」(2001)

評価の高い作品のようだが、私はもともとミュージカルとは相性が悪い。あらゆる面でそこに注がれた情熱と努力は理解できるが、抑々ミュージカルの生命であるはずの歌唱とダンスが満足できる水準ではない。ただし、キッドマンの悲劇的演技は見事。

映画「L'enquete」(2014)

 意気込みは伝わるが、いかんせん独りよがり。良くも悪くもフランス的。

映画「La Comédie-Française ou L'amour joué」(1996)

舞台という虚構、それに関わる様々な種類の人々の振舞いという現実。しかし、それはカメラの前での振舞いである以上虚構である。そして、さらに、それを観せられている我々は現実である。果たしてそうか。それも虚構ではないのか。三層の虚構。そて三層の現実。フレデリック・ワイズマンの魔術。

2021年4月13日火曜日

映画「Spotlight」(2015)

良質の脚本・演出などによって、この作品は一新聞社の一スクープとして歴史の一部に埋れてしまっていたかもしれないこの事件を永遠に忘れられないものとすることに十二分に成功している。

2021年4月12日月曜日

映画「De Dirigent」(2018)

その志は大いに尊重するが、掘り下げ方がいかにも浅い。それに主演ならもう少し指揮ぶりぐらい勉強すべき。凡作。

映画「Hustlers」(2019)

ストーリーが単純すぎるような印象を受ける。ジェニファー・ロペスの好演は評価するが、作品自体の価値はと問われれば否定的にならざるを得ない。

映画「Two Distant Strangers」(2020)

 食傷気味だと言われようが何だろうが、何度でもこういう作品は作り続けられねばならない。

2021年4月11日日曜日

映画「Get Out」(2018)

ホラーに社会批判、それにコメディの要素も加味された佳品。黒人差別・「リベラル」・家族・友・愛・・・様々な要素が手際よく盛り込まれている。

2021年4月9日金曜日

映画「Walk the Line」(2005)

私としたことがこの程度の単純な話に泣いてしまうとは。リース・ウィザースプーンとホアキン・フェニックスに脱帽。

2021年4月8日木曜日

映画「Mank」(2020)

デヴィッド・フィンチャーならではの数々の仕掛けに酔い痴れる。観るたびに新しい発見のありそうな名作。

映画「A Hidden Life」(2019)

画・音・脚本・演出・役者が揃えば、映画は絵画・文学・音楽その他すべてを総合した最高芸術になり得るという好例。天才Terrence Malickの面目躍如。
2021.10.17.三度目の観賞。Malickの作品としては分りやすい方だと思う。愛と信念の物語。そして、声高に語る人々と語らぬ人々との対比の物語。それは最後に次のようなジョージ・エリオットの詩が掲げられて作品が終わることからも分かる。

歴史に残らないような行為が
世の中の善をつくっていく
名もなき生涯を送り、
今は訪れる人もない墓にて眠る人々のおかげで
物事はさほど悪くはならないのだ

映画「Border (Gräns) 」(2018)

最初から最後まで度肝を抜かれっぱなしのショックなシーンの連続。それでいて多くのことを考えさせてくれる作品。醜くて美しい。凄い映画とはこういうのを云うのだろう。

2021年4月7日水曜日

映画「The Last of the Mohicans」(1992)

極上の娯楽大作。主演はダニエル・デイ・ルイスだが、芸術ではない。

映画「Shindisi」(2019)

接写を中心としたカメラワークがリアリティをもたらしている。山場らしい山場もなくハリウッド映画になじんだ者にはやや違和感を与えるだろうが、面白い作り方だと思う。一種独特のリアルさがある。

2021年4月6日火曜日

津田左右吉「建国の事情と万世一系の思想」

Agora日本語読解辞典』において、津田左右吉建国の事情と万世一系の思想冒頭部解析完了。

映画「Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain」(2001)

いかに世評が高いものでもフランス映画は私にとって相性のいいものと悪いものとの差が激しい。途中で観るのをやめてしまったものもいくつもある。しかしこれは前者。すばらしいの一言。特に脚本と主演女優は傑出。

2021年4月5日月曜日

映画「どら平太」(2000)

 役所広司は名演だが、脇役陣にこれだけの名優を揃えておいてこの出来栄え。大山鳴動して、の類。

2021年4月2日金曜日

映画「The Conductor」(2018)

「上質」ということばのふさわしい佳作。主演のクリスタン・デ・ブラーンが名演。

2021年4月1日木曜日

映画「Honeyland」(2019)

3年の歳月と400時間以上の撮影から生まれたという珠玉のドキュメンタリー。「持続可能な生活」とか「自然との共生」などという台詞がきれいごとに聞こえるような過酷な現実と、それを超えた人間と自然への愛が、息を呑む美しい映像によって紡がれる。北マケドニアという小国で生まれたこの作品が時空を超えて世界中の人々の胸を打ち続けるであろうことを祝福したい。

2021年3月27日土曜日

2021年3月26日金曜日

2021年3月24日水曜日

映画「Das schönste Paar」(2018)

極めて難解なテーマに、サスペンスを織り交ぜつつ、とてもまじめに取り組んだ映画。こういう真面目さはドイツ人だけのもの。

2021年3月23日火曜日

田山花袋「磯清水」

Agora日本語読解辞典』において、田山花袋磯清水冒頭部解析完了。

映画「Night on Earth」(1991)

「他者」との出会いが次から次へと展開されるタクシーという空間。その室内空間という点では五つの話は同質だが、しかしそのドラマは世界の五つの異なる都市を走る。人生も流れてゆく。監督の世界観、Tom Waitsの音楽、そして名優たちの織り成す一種のロードムービー。

2021年3月22日月曜日

映画「Eighth Grade」(2018)

わざわざ若者向けとしなくてもよい。青春映画とカテゴライズする必要もない。大仕掛けにしなくとも、奇抜な作りにせずとも、優れた監督と役者と、そしてそこに真実を剔抉するものがあれが映画は名作になる。その典型的な見本。

映画「Saving Private Ryan」(1998)

戦闘シーンにかけてはこれ以上のものはもう作れないのではと思えるほどのリアリティ。特に冒頭のオマハ・ビーチの場面は何度見ても度肝を抜かれる。そのリアリティと「Earn this. Earn it.」の一言が戦争というものの醜さと愚かさを告発していると考えたい。

2021年3月19日金曜日

2021年3月18日木曜日

映画「BlacKkKlansman」(2018)

批判性と娯楽性とが絶妙にミックスされた傑作。スパイク・リーの復活。

2021年3月17日水曜日

太宰治「あさましきもの」

Agora日本語読解辞典』において、太宰治あさましきもの」冒頭部解析完了。

映画「Vicky Cristina Barcelona」(2008)

人は愚かであるがゆえに愛しい。脚本とキャスティングが見事。

2021年3月16日火曜日

映画「Boy Erased」(2018)

関係者すべてが誠実にまじめにテーマと向き合って作り上げた感のある作品。こういうのを良質の映画というのだ。

2021年3月15日月曜日

映画「Mighty Aphrodite」(1995)

ミラ・ソルヴィノの名演を見るだけでも価値がある。

2021年3月13日土曜日

映画「The Irishman」(2019)

スコセッシの集大成。キャストも含め、演出・セット、総てが豪華。ただ悲しいことに、ギャング映画のジャンルには不滅のThe Godfather三部作がすでに存在する。デ・ニーロもパチーノもそちらの方でより圧倒的な存在だった。

2021年3月11日木曜日

映画「Last Flag Flying」(2017)

様々な問題を提起しているのだが、監督自身もそれらをどう扱えばよいか自信がもてていないというような印象を与える。これはこうだ、それはそうだ、と主張し過ぎることを避けたということかもしれないが。しかしそれにしても3人の名優たちのすばらしさよ。

2021年3月9日火曜日

映画「Forbidden Planet」(1956)

画期的な作品であることは言うまでもない。しかし、いかんせんこういうジャンルは技術的な面に於いて時代の荒波に色褪せてしまう部分が大きいのである。

映画「All Is True」(2018)

哀しみと美と力強さと知性に溢れた作品。
2022.02.15.二度目の観賞。名優たち。それに息を呑む美しいカメラ。シェイクスピアの天才への依存が過ぎなければ不朽の名作たり得ただろう。

2021年3月8日月曜日

映画「The Sixth Sense」(1999)

演出もキャスティングも秀逸。いい映画。

映画「1917」(2019)

とにもかくにも映像がすばらしい。最終的には究極の反戦映画になっている。

2021年3月6日土曜日

2021年3月5日金曜日

2021年3月4日木曜日

映画「Magnum Force」(1973)

最後にブリッグスがハリーを殺さない理由に無理があることなどを始め腑に落ちない箇所もいくつかあるが、社会性・カーチェイス・セリフなどに魅力がある。イーストウッドも冴え渡る。1973年に作ったアクション映画(すぐに古臭くなるものが多い)が今でも十分楽しめるんだから大したもんだ。

2021年3月3日水曜日

映画「Roma」(2018)

息を呑む美しさ。この世のあらゆるものが映画に、芸術になり得ることを証明した作品。逆に言えば、芸術の域にまで高めることのできない映画はゴミだということだ。アルフォンソ・キュアロンに大いなる拍手。

2021年3月2日火曜日

映画「Westworld」(1973)

さすがにSFの古典。鋭い予見性。キーワードは「不具合」。機械の不具合は人間の不具合と無縁ではない。

鈴木三重吉「岡の家」

Agora日本語読解辞典』において、鈴木三重吉岡の家冒頭部解析完了。

2021年3月1日月曜日

2021年2月27日土曜日

三遊亭円朝「華族のお医者」

Agora日本語読解辞典』において、三遊亭円朝華族のお医者冒頭部解析完了。

映画「At Eternity's Gate」(2018)

ジュリアン・シュナーベルの芸術性とウィレム・デフォーの名演により、映画そのものがゴッホとなったような見事な作品へと結実した。

2021年2月25日木曜日

映画「The Peanut Butter Falcon」(2019)

ありきたりのロードムービーと言ってしまえばそれまでだが、役者たちのよさも手伝ってとても楽しめる作品となっている。

映画「Little Women」(2019)

名作がまた一つ名作を生んだ。役者陣も見事。

映画「The Last Movie Star」(2017)

三度目だが、観れば観るほど世評より高く評価したくなる作品。年齢のせいかもしれない。レイノルズにとっては最後にして最良の作品だと思う。これからも何度も観たい。

2021年2月24日水曜日

映画「Campeones」(2018)

ありきたりと言えばありきたり。しかし、斜に構えず素直に観れば、何かしら世界観を変えてくれる作品。役者たちに拍手。キーワードは「サブ」。

映画「Blue Story」(2019)

パワフルな映画。こういうものを生み出すにはそれを生み出すだけの悲惨な現実の存在を必要条件としなければならないのかもしれないとさえ思う。しかしそれなら作れなくともよいとも思う。

映画「Stalked」(2019)

男性中心主義を糾弾する意図は理解できるのだが、いかんせん主演俳優の実力がなさすぎる。

映画「Tel Aviv on Fire」(2018)

評価の高い作品だそうだが、私は1時間も持たなかった。そのユーモアの性格と私のそれとに親和性がないのだろう。

2021年2月21日日曜日

映画「武士の献立」(2013)

上戸彩の名演がすべて。御家騒動はもう少し軽く扱い料理自体により重きを置くやり方の方がよかった。一般受けはしにくいだろうが。

2021年2月19日金曜日

グスタアフ・ヰイド(Gustav Wied)作、森鷗外、訳「尼」

Agora日本語読解辞典』において、グスタアフ・ヰイド(Gustav Wied)作、森鷗外、訳「」冒頭部解析完了。

2021年2月17日水曜日

映画「La Gomera/The Whistlers」(2019)

音楽のみならず聴覚そのものに焦点を当てたような斬新な作品。Corneliu Porumboiu監督は奇才の評価がある人らしい。この作品ではドラマとしての粗が目立つがこれからが楽しみな人ではある。

映画「Q&A」(1990)

シドニー・ルメットのニューヨーク。暗く哀しいニューヨーク。

2021年2月16日火曜日

紫式部作、与謝野晶子/與謝野晶子訳「源氏物語」桐壺

Agora日本語読解辞典』において、紫式部作、与謝野晶子/與謝野晶子訳「源氏物語」桐壺、冒頭部解析完了。

映画「Double Indemnity」(1944)

脚本、映像、演出がすばらしいフィルム・ノワールの傑作。ここでもエドワード・G・ロビンソンが渋い。主演の男女が物足りないのが玉に瑕。

映画「De la part des copains」(1970)

非常に盛りだくさんな映画。印象的なシーンも散見されるのだが、いかにも散漫。ブロンソンの存在感だけで持っているような映画。

2021年2月13日土曜日

映画「Everyone Says I Love You」(1996)

私がミュージカルが苦手なことは何度も書いたが、これは例外。荒唐無稽だが、楽しい。趣味がいい。

2021年2月12日金曜日

映画「Il buono, il brutto, il cattivo」(1966)

時代遅れの感は否めぬが、それでもレオーネの、そしてマカロニウエスタンの最高傑作の一つであるとは思う。

2021年2月11日木曜日

映画「Midsommar」(2019)

2018年のHereditaryに続くAri Asterの長編。この作品も高い評価を受けているようだ。最後まで見てしまう作品であることは認めるが、しかし、やはり私には悪趣味なお遊びに見える。一度見れば十分。

2021年2月10日水曜日

映画「Rope」(1948)

原作の舞台劇の雰囲気を生かした見事なカメラワーク(全編をワンシーンでつなぐことと作品中の時間の流れと現実のそれが同時進行で進むこと)。ヒッチコックの作品としては例外的に古臭さを感じさせない。普遍性を持つ名作として私としては「サイコ」に次ぐものと評価したい。
2021.12.22.二度目の観賞。極めて高い完成度を再確認した。

2021年2月9日火曜日

映画「The Big Short」(2015)

啓蒙的悲喜劇。

映画「WE HAVE ALWAYS LIVED IN THE CASTLE」(2018)

男性支配とそれに対する女性たちの抵抗。おぞましさをよく表現している。

映画「Kingsman: The Secret Service」(2014)

とてもよくできた楽しい漫画を見た気分。しかし一度見れば十分。

2021年2月8日月曜日

映画「飢餓海峡」(1965)

この頃の日本映画にいかに実力があったかがよく分かる作品。特に映像と三国の演技が印象に残る。日本では数々の賞を取っているが世界的な賞は取っていない。しかし映像だけでも世界トップレベルだ。

映画「Hereditary」(2018)

何度も書いているように、ホラーは私の好みではない。しかし、トニ・コレットの特筆すべき名演は忘れ難い。

2021年2月4日木曜日

映画「Les traducteurs」(2019)

途中で投げ出した。高尚であろうとする、或いは高尚であると己惚れている学芸会。申し訳ないが、こんなものを作る意味が全く分からない。

映画「Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile」(2019)

異常性を見事に演じたザック・エフロンを評価すべき。

映画「Blue Jasmine」(2013)

アレンの数ある傑作の中のひとつ。ケイト・ブランシェット、サリー・ホーキンスが特にすばらしい。

2021年2月3日水曜日

映画「Feedback」(2019)

ただ次から次へとうるさいドタバタが続くだけで、エディ・マーサンの演技以外は見るべきものがない。

映画「Casino」(1995)

豪華なキャストが、馬鹿者どもの馬鹿騒ぎを魅力的に演じている。馬鹿騒ぎは飽きるものだ。

2021年2月2日火曜日

映画「Chinatown」(1974)

何度観ても飽きることのないフィルム・ノワールの傑作。

映画「Teen Spirit」(2018)

話はありきたりのシンデレラ。ストーリー。しかしこの作品の魅力はひとえにエル・ファニングの名演とそれも含めたマックス・ミンゲラの演出に負う。

映画「Cape Fear」(1991)

関係者たちすべての熱は感じられるが、1991年作にしては作りがいかにも古臭いのが残念。

2021年2月1日月曜日

映画「The Good Liar」(2019)

話は杜撰な点が多過ぎる。しかし、ヘレン・ミレンとイアン・マッケランの二人の演技はとても楽しめる。

映画「Dawn of the Dead」(1978)

ホラーの中に様々な要素を組み込んだ名作。ホラーは好みではないので何度何度も観たいとは思わないが。

映画「Mystic River」(2003)

監督としてのイーストウッドは観る者に問題提起をするタイプの作品が多いが、これもその一つ。性犯罪・トラウマ・親子・家族・夫婦・友情・銃・・・。そのどれもが重要な問題だ。それに加えて、名優陣がそれぞれ見事な演技を見せる。何度も観たくなる作品である。

2021年1月30日土曜日

映画「Syriana」(2005)

私はこの手の作品は好きである。観る者に恐ろしく不親切な映画だが、リアリズムの追求とクルーニーの熱意に敬意を表する。

2021年1月29日金曜日

映画「Ride the High Country」(1962)

ペキンパーは脇役陣に至るまでうまくキャスティングし人物造型に成功している。「最後の西部劇」と呼ばれるのは同じくペキンパーのThe Wild Bunchだが、この作品にも古き良き時代の西部劇へのオマージュが認められる。カメラの見事さも見逃せない。

2021年1月28日木曜日

映画「Doctor Zhivago」(1965)

スラヴの冬を11回経験して、今回はかなり没入して観ることが出来た。この映像と音楽の美しさは永遠である。

宮本百合子「「愛怨峡」における映画的表現の問題」

Agora日本語読解辞典』において、宮本百合子「愛怨峡」における映画的表現の問題冒頭部解析完了。

2021年1月27日水曜日

映画「The Birds」(1963)

コメディ・ホラー・パニック・サスペンス、それらの総合芸術。結局、「鳥」とは何だったのかという問いも未解決のまま観る者を置き去りにして終わる名作。

映画「Contact」(1997)

ドラマ部分の幼稚さには目をつぶろう。多くの人びと(私もその一人)の視野を広げることに貢献した作品。ジョディ・フォスターがはまり役。

映画「Le Retour du héros」(2018)

これだけのキャストを揃えておいてこんな脚本しか出てこないとは、フランスのコメディは死んでしまったのかと言われても仕方がないのではないか。

2021年1月26日火曜日

映画「The Color of Money」(1986)

オリジナルの「The Hustler」には及ばぬとしても、ニューマンの存在感の凄さよ。スコセッシ、クルーズ、その他すべてがニューマンのために存在するような作品。

映画「Le lion」(2020)

途中で投げ出した。どうもフランスのコメディ映画とは相性が悪い。

映画「Backdraft」(1991)

視覚効果に優れたハリウッド的娯楽大作、といったところか。

2021年1月23日土曜日

映画「The Standoff at Sparrow Creek」(2018)

もう一度見たいかと言われれば迷うかもしれないが、しかしなかなかよくできたサスペンスである。

2021年1月21日木曜日

映画「À bout de souffle」(1959)

何度見ても見飽きることがない。観るたびに新しい気づきがある。そういうごく稀にある作品の一つ。こういうものを芸術と呼ぶ。

映画「American Beauty」(1999)

二度目。よく出来たブラック・コメディだということがよく理解できたように思う。観る者に自らの生を見つめ直すきっかけを与える深みも持っている。

2021年1月20日水曜日

宮沢賢治/宮澤賢治「秋田街道」

『Agora日本語読解辞典』において、宮沢賢治/宮澤賢治秋田街道冒頭部解析完了。

2021年1月17日日曜日

映画「The Truman Show」(1998)「Man on the Moon」(1999)

ジム・キャリー。見るべきものがこの2作品だけだったとしても、それでも忘れ難い役者であることに変わりはない。

2021年1月14日木曜日

南方熊楠「失うた帳面を記憶力で書き復した人」

『Agora日本語読解辞典』において、南方熊楠失うた帳面を記憶力で書き復した人」冒頭部解析完了。

映画「Jojo Rabbit」(2019)

この深刻なテーマに対してアプローチが軽過ぎるといった批判は十分にあり得る。しかし、見事なキャスティングも相俟ってこの作品に悪魔的な魅力があることも事実である。

映画「Victoria & Abdul」(2017)

ジュディ・デンチの名演だけが見どころ。イギリスはまだ度し難い宗主国意識を引きずっているのか。

映画「The Mirror Crack'd」(1980)

原作も有名、スター総揃いなのはわかるが、いかにも時代遅れの感。

映画「Amanda」(2018)

説教臭くもなく、また逆に媚びるでもなく、フランス映画の良い面が出ている作品。何度も観たくなる。

2021年1月13日水曜日

映画「Just Mercy」(2019)

こういう社会派ドラマが十分映画になるという事実は、それだけ米国に根深い社会問題があるということでもあり、また逆にそれを正そうとする社会の力を示すものでもある。それにしても宗教臭い箇所が多いことはいただけない。

映画「Lean on Pete」(2017)

チャーリー・プラマーがいい。よく思うのだが、なぜ日本にはこういういいロードムービーが少ないのだろう。文化の問題なんだろうとは思うのだが。

2021年1月12日火曜日

映画「Frantic」(1988)

登場人物のほとんどがどこか間が抜けているといった感じの、しかし小道具などはヒッチコック風の、しかし凡作。エマニュエル・セニエの存在感のみが印象に残る。

映画「Déjà Vu」(2006)

話は子どもだましだが、トニー・スコットらしいうまい作り。典型的なハリウッド映画。

映画「HANNAH」(2017)

ひとえにランプリングの名演により最後まで見せる。

2021年1月9日土曜日

映画「Thunderbolt and Lightfoot」(1974)

ハチャメチャでありながら観る者の心をやけに温かくする魅力に満ちた作品。時代の証言者となった傑作。

映画「Sherlock Holmes」(2009)「Sherlock Holmes: A Game of Shadows」(2011)

前者は映像とアクションでまだ何とか最後まで見られるが、後者は退屈。どちらも二度見る価値はない。

2021年1月8日金曜日

映画「Motherless Brooklyn」(2019)

エドワード・ノートンの多方面における実力の発揮された作品の一つ。特に映像と音楽がすばらしい。作品も街も再訪したくなる。

2021年1月7日木曜日

映画「La tenerezza」(2017)

映画は普遍的な芸術であると共に個々の文化を表す鏡でもある。同じく家族の問題を描いた作品でも、米国のよりも欧州の映画の方が日本人にはなじみやすいような印象を私は持っている。この作品にもそれが言える。逆に言うと、米国がひとり異質なのかもしれない。
それにしてもいい映画だった。

2021年1月6日水曜日

映画「Notorious」(1946)

Alfred Hitchcockの名作も今となっては筋に時代遅れの感を感じざるを得ないが、女優の中の女優Ingrid Bergmanの名演は相変わらず。名だたる共演者たちをすべて食ってしまう(例外的に何とか張り合えたのは「カサブランカ」のボガートぐらいではないか)。
2021.11.24.二度目の観賞。筋はともかく、Alfred Hitchcockの演出には永遠の価値がある。「3秒以内のキス」の話はよく知られているが、今回は各カットの終わり際に次の展開へのヒントを見せてから次のカットへ移るテクニックを面白く感じた。それにしても全盛期のIngrid Bergman。何度観ても観飽きることがない。

映画「Wildlife」(2018)

話そのものは米国人の心にしか響かない、よくある家族の崩壊もの。しかし、家族3人の演技と映像の美しさが最後まで見せる。

2021年1月5日火曜日

映画「Trouble with the Curve」(2012)

話は陳腐だが、クリント・イーストウッドエイミー・アダムスとの化学反応が魅力。

映画「Napszállta/SUNSET」(2018)

ほとんど一人称的と言ってよいカメラワークに圧倒された。一般受けはしないだろうが私には面白かった。二度目に観ることを楽しみにする。

三木清「如何に読書すべきか」

『Agora日本語読解辞典』において、三木清如何に読書すべきか」冒頭部解析完了。

2021年1月4日月曜日

正宗白鳥「雨」

『Agora日本語読解辞典』において、正宗白鳥冒頭部解析完了。

映画「Booksmart」(2019)

脚本とキャスティングがすばらしい。この作品もこの時代を代表する青春映画のスタンダードになるのだろう。

映画「Carrie」(1976)

 何度見ても新しい発見がある。45年前の作品とは思えない。こういうのを名作という。

2021年1月3日日曜日

正岡子規「あきまろに答ふ」

『Agora日本語読解辞典』において、正岡子規あきまろに答ふ」冒頭部解析完了。

映画「野良犬」(1949)

こういう現代ものは黒沢の他の代表作と違いどうしても時代とともに古びてしまうので普遍性が失われて行くことが多く本作も例外ではない。しかし、映像と音楽の使い方には見るべきものがあるし、何と言っても戦後間もない東京の姿を記録したものとして貴重である。