2021年4月28日水曜日

映画「El Ángel/The Angel」(2018)

美と悪と醜と善。虚実皮膜の悲喜劇は朝日のあたる家で起きる。

2021年4月27日火曜日

映画「The Homesman」(2014)

哀しく、美しく、力強い。脚本・演出・映像・キャスト、いずれも見事。トミー・リー・ジョーンズの才能を示す佳作。

映画「A Private War」(2018)

戦場で散ったジャーナリストは彼女だけではなく無数に存在する。彼らすべてに与えられるべき名誉をロザムンド・パイクの名演が再認識させてくれた。

映画「ANGEL OF MINE」(2019)

何といってもノオミ・ラパス(それに付け加えればイヴォンヌ・ストラホフスキー)の名演がこの凡作に終わりかねない話を見られるものにしている。

2021年4月26日月曜日

映画「The White Tiger」(2021)

原作も優れているのだろうが、パワーのある作品だ。

映画「Ahlat Agaci/The Wild Pear Tree」(2018)

お見事。189分という長時間だが気にならなかった。もう一度じっくりと観てみたい。

2021年4月24日土曜日

映画「Bridge of Spies」(2015)

名優トム・ハンクスは相変らずの傑出した存在感。脚本・演出・映像・キャストも申し分なく、中でもマーク・ライランスの存在感がすばらしい。141分では短すぎた。

2021年4月23日金曜日

映画「Green Zone」(2010)

マット・デイモンはここでもはまり役。この作品が赤字に終わり、批評家たちからの評価もごく一部を除き低いものにとどまっているという事実がアメリカ的民主主義の限界を示している。

2021年4月22日木曜日

映画「Django Unchained」(2012)

そのパワーの凄まじさに圧倒される。

2021年4月21日水曜日

映画「War of the Worlds」(2005)

原作の魅力が見事な映像技術により蘇る。

映画「The Deer Hunter」(1978)

誰もが深い痛手を負って生きている。国家もまたしかり。キャストはすばらしいの一言。

2021年4月19日月曜日

映画「Danger Close: The Battle of Long Tan」(2019)

独善性はやや鼻につくが、映像は見事。戦争の醜さもかなり描けている。

2021年4月17日土曜日

映画「これからの人生」(2020)

ソフィア・ロレーン、86歳。お見事。

映画「復讐するは我にあり」(1979)

キャスティングの勝利。特に、三國・倍賞・小川の三人は特筆すべき。

2021年4月16日金曜日

映画「東京物語」(1953)

作り物性を徹底することにより生まれるリアリズム。単調さを徹底することにより生まれる躍動。観るたびに新しい発見をもたらしてくれる映画の中の映画。世界映画史上の最高峰。

2021年4月15日木曜日

映画「Juliet, Naked」(2018)

ありきたりの話だが、人物たちに魅力がある。キャスティングの勝利。十分楽しめる。・・・しかし、まあ、やはり微笑ましいありきたりのラブストーリー、それだけだね。

2021年4月14日水曜日

映画「Black '47」(2018)

色々なことを教えてくれる作品だが、深いところまで掘り下げる力量に欠ける。

映画「御法度」(1999)

殺陣は見事。しかしそれだけ。これが大島渚の遺作とは痛々しい。

映画「Moulin Rouge!」(2001)

評価の高い作品のようだが、私はもともとミュージカルとは相性が悪い。あらゆる面でそこに注がれた情熱と努力は理解できるが、抑々ミュージカルの生命であるはずの歌唱とダンスが満足できる水準ではない。ただし、キッドマンの悲劇的演技は見事。

映画「L'enquete」(2014)

 意気込みは伝わるが、いかんせん独りよがり。良くも悪くもフランス的。

映画「La Comédie-Française ou L'amour joué」(1996)

舞台という虚構、それに関わる様々な種類の人々の振舞いという現実。しかし、それはカメラの前での振舞いである以上虚構である。そして、さらに、それを観せられている我々は現実である。果たしてそうか。それも虚構ではないのか。三層の虚構。そて三層の現実。フレデリック・ワイズマンの魔術。

2021年4月13日火曜日

映画「Spotlight」(2015)

良質の脚本・演出などによって、この作品は一新聞社の一スクープとして歴史の一部に埋れてしまっていたかもしれないこの事件を永遠に忘れられないものとすることに十二分に成功している。

2021年4月12日月曜日

映画「De Dirigent」(2018)

その志は大いに尊重するが、掘り下げ方がいかにも浅い。それに主演ならもう少し指揮ぶりぐらい勉強すべき。凡作。

映画「Hustlers」(2019)

ストーリーが単純すぎるような印象を受ける。ジェニファー・ロペスの好演は評価するが、作品自体の価値はと問われれば否定的にならざるを得ない。

映画「Two Distant Strangers」(2020)

 食傷気味だと言われようが何だろうが、何度でもこういう作品は作り続けられねばならない。

2021年4月11日日曜日

映画「Get Out」(2018)

ホラーに社会批判、それにコメディの要素も加味された佳品。黒人差別・「リベラル」・家族・友・愛・・・様々な要素が手際よく盛り込まれている。

2021年4月9日金曜日

映画「Walk the Line」(2005)

私としたことがこの程度の単純な話に泣いてしまうとは。リース・ウィザースプーンとホアキン・フェニックスに脱帽。

2021年4月8日木曜日

映画「Mank」(2020)

デヴィッド・フィンチャーならではの数々の仕掛けに酔い痴れる。観るたびに新しい発見のありそうな名作。

映画「A Hidden Life」(2019)

画・音・脚本・演出・役者が揃えば、映画は絵画・文学・音楽その他すべてを総合した最高芸術になり得るという好例。天才Terrence Malickの面目躍如。
2021.10.17.三度目の観賞。Malickの作品としては分りやすい方だと思う。愛と信念の物語。そして、声高に語る人々と語らぬ人々との対比の物語。それは最後に次のようなジョージ・エリオットの詩が掲げられて作品が終わることからも分かる。

歴史に残らないような行為が
世の中の善をつくっていく
名もなき生涯を送り、
今は訪れる人もない墓にて眠る人々のおかげで
物事はさほど悪くはならないのだ

映画「Border (Gräns) 」(2018)

最初から最後まで度肝を抜かれっぱなしのショックなシーンの連続。それでいて多くのことを考えさせてくれる作品。醜くて美しい。凄い映画とはこういうのを云うのだろう。

2021年4月7日水曜日

映画「The Last of the Mohicans」(1992)

極上の娯楽大作。主演はダニエル・デイ・ルイスだが、芸術ではない。

映画「Shindisi」(2019)

接写を中心としたカメラワークがリアリティをもたらしている。山場らしい山場もなくハリウッド映画になじんだ者にはやや違和感を与えるだろうが、面白い作り方だと思う。一種独特のリアルさがある。

2021年4月6日火曜日

津田左右吉「建国の事情と万世一系の思想」

Agora日本語読解辞典』において、津田左右吉建国の事情と万世一系の思想冒頭部解析完了。

映画「Le Fabuleux Destin d'Amélie Poulain」(2001)

いかに世評が高いものでもフランス映画は私にとって相性のいいものと悪いものとの差が激しい。途中で観るのをやめてしまったものもいくつもある。しかしこれは前者。すばらしいの一言。特に脚本と主演女優は傑出。

2021年4月5日月曜日

映画「どら平太」(2000)

 役所広司は名演だが、脇役陣にこれだけの名優を揃えておいてこの出来栄え。大山鳴動して、の類。

2021年4月2日金曜日

映画「The Conductor」(2018)

「上質」ということばのふさわしい佳作。主演のクリスタン・デ・ブラーンが名演。

2021年4月1日木曜日

映画「Honeyland」(2019)

3年の歳月と400時間以上の撮影から生まれたという珠玉のドキュメンタリー。「持続可能な生活」とか「自然との共生」などという台詞がきれいごとに聞こえるような過酷な現実と、それを超えた人間と自然への愛が、息を呑む美しい映像によって紡がれる。北マケドニアという小国で生まれたこの作品が時空を超えて世界中の人々の胸を打ち続けるであろうことを祝福したい。