2021年5月31日月曜日

映画「Battleground」(1949)

1949年にこういう作品を作ることのできるWilliam Wellmanは間違いなく名監督であった。

映画「Bombshell」(2019)

立派な意図があろうと深みに欠ければ凡作に終わるという好例。

2021年5月30日日曜日

2021年5月27日木曜日

映画「Arctic」(2018)

主演俳優の力演が印象的。演出もうまい。大作でなくとも良質の作品は作れるという好例。

映画「The Ballad of Buster Scruggs」(2018)

コーエン兄弟は人によって好き嫌いが分かれる作品が多いのだが、私は失望させられたことはない。これもそう。独特のブラックさが冴え渡る。

映画「Lulu on the Bridge」(1998)

映画としての出来はよく分からないとしか言えない。しかし名優たちの一コマ一コマのカットは楽しむことができた。或る水準以上の作品というものにはいろいろな楽しみ方があるものだ。

2021年5月26日水曜日

永井荷風「上野」

Agora日本語読解辞典』において、永井荷風上野」冒頭部解析完了。

映画「Ida」(2013)

「Zimna wojna」(2018)と双璧を成すパヴェウ・パヴリコフスキの傑作。演出・映像をはじめ、文句のつけようがない。突きつけられた問題群の根深さに、観た者は長く立ち竦むことになる。

2021年5月25日火曜日

映画「Bunny Lake Is Missing」(1965)

終盤でのどんでん返しという見せ方ではなく、或る時点で観る者に「あれ?」と小さな不信感を持たせる瞬間を少しづつ出してゆく、という作り方。時代を超えたパワーを秘めた傑作。

映画「Man on the Moon」(1999)

ジム・キャリー、アンディ・カウフマン、トニー・クリフトン。言葉遊びでも何でもなく、一貫した虚実皮膜の世界。何度見ても泣いてしまう。フォアマンの演出が見事。コートニー・ラブも素敵な演技。

2021年5月24日月曜日

映画「Stranger Than Paradise」(1984)

映画は、全体のみならずすべてのカットが芸術作品であるべきだ。小津を敬愛するジャームッシュの初期の傑作。

映画「Auf der anderen Seite/The Edge of Heaven/Yaşamın Kıyısında」(2007)

親子・政治・文化・宗教・アイデンティティ、そして赦し。多様な問題を3組の親子の複雑な絡み合いを通して取り上げようとした122分。たった2時間の中にこれだけの問題を詰め込んだのだから複雑な作りになっていることは当然で、それを見事にやってのけた。名作。
2021.10.15.二度目の観賞。
すべては絡み合い、つながっている。人は倒れ、立ち上がり、再び歩き出す。

2021年5月22日土曜日

映画「The Hero」(2019)

世評がまあまあなので試しに見てみたが、最初の10分で諦めた。あらゆる点で稚拙の一言。

2021年5月21日金曜日

映画「Dead Man」(1995)

脚本・映像・音楽・キャスト、どれをとっても傑作だと思うのだが、あまり一般受けはしないのだろうな。

2021年5月20日木曜日

映画「Howards End」(1992)

100年以上前に書かれたE・M・フォースターの長編が手際よくまとめられ、名だたる名優たちによって演じられる。特にエマ・トンプソンがすばらしい。この人は文字通り何でもこなせる名優である。

2021年5月19日水曜日

映画「Presumed Innocent」(1990)

極めて完成度の高い法廷サスペンス。最後の最後にあの正義感の塊のような主人公が妻の殺人をもみ消す点が不可解だったが、優秀な検察官も私生活においては浮気も含めて極めて凡庸なエゴイストだったと言いたいのだろうか。

映画「Fargo」(1996)

脚本・映像・音楽、キャスティング、どれをとっても超一級品。しかし、とにもかくにもフランシス・マクドーマンド。

2021年5月18日火曜日

徳富蘆花「第百版不如帰の巻首に」

Agora日本語読解辞典』において、徳富蘆花第百版不如帰の巻首に冒頭部解析完了。

映画「The Call of the Wild」(2020)

原作の犬のビルドゥングスロマンの何と6度目の映画化という。この話がいかにアメリカ人に愛されているのかがわかる。確かに美しい話である。しかしこの映画化作品では主人公のバックのアメリカンアニメのような大袈裟な動きのCGには辟易する。

映画「La leggenda del pianista sull'oceano/The Legend of 1900」(1998)

あまりにも美しいトルナトーレの170分の芸術。ティム・ロスの名演に鳥肌が立つ。

2021年5月17日月曜日

映画「A Clockwork Orange」(1971)

原作も見事だが、それに加えてキューブリックの天才がこの作品を不滅のものとした。その問題提起の力は普遍的に有効である。

2021年5月14日金曜日

映画「کفرناحوم‎/Capernaum」(2018)

ドキュメンタリー的なメロドラマ。そのリアリズムは強い印象を残す。主役の12歳ゼイン・アル・ラフィーアの演技に感服。

2021年5月13日木曜日

映画「Judy」(2019)

レネー・ゼルウィガーの鬼気迫る名演。歌のある人生。映画のある人生。

映画「How Green Was My Valley」(1941)

ジョン・フォードの社会派ヒューマニズム。一口に名作と言ってもそこにはその時代を画すに留まるものと時空を超えて生き残るものとがあると思う。彼は確かに名監督だが、その作品には前者が多く、これもその一つである。

2021年5月12日水曜日

映画「True Grit」(2010)

1969年版のリメイク。どちらも甲乙つけがたい出来栄えだが、1969年版のジョン・ウェインのいつもながらのわざとらしさを減点するとこちらの方に軍配が上がる。
2021.10.13.二度目。
縛り首になった犯罪者の死体を物々交換用にほしがる先住民の男。クマの皮をまとい患者を求めて旅をする歯医者。つまらぬ理由で次々と殺されてゆく小悪党ども。蛇の穴、等々、小さな小道具をちりばめながら進む面白さ。主旋律は父の仇を探す気丈な少女と年老いた酔いどれ保安官と若きテキサスレンジャーの三人が繰り広げるロードムービー。人生もまた大小さまざまなものに出会いながら進み、そして終わる旅である。コーエン兄弟はここでもまた古きものに新しい光を与えてくれている。

映画「Britt-Marie var her」(2018)

みんな一生懸命生きている。凡作に陥りがちなこの手の作品を救うのは主演のペルニラ・アウグストの好演。

2021年5月11日火曜日

映画「Nancy Drew and the Hidden Staircase」(2019)

「It: Chapter Two」でも素晴らしいが、ここではさらに素晴らしいSophia Lillisのおかげで、平凡な青春映画が魅力なものになった。
2022.03.09.2度目の観賞。Sophia Lillisの魅力以外見るべきものは何もない幼稚な映画。

映画「Long Shot」(2019)

何度も書いているが、私はロマコメが苦手である。これもそうだろうという先入観を以て見始めたが、完全に裏切られた。確かにロマコメだが、しかしこれはそれ以前に超一流のコメディである。重層的な批判精神を底に秘めたこのおちゃらけたコメディを讃えたい。

映画「RIDE LIKE A GIRL」(2019)

キャスティングと映像がよい。特に主演がすばらしい。欲を言えば嫉妬・虚栄・憎悪などのきれいごとではない部分をもっと掘り下げてほしかったという思いもあるが、そういう側面を抉ることは監督の意図ではなかったのだろう。

2021年5月10日月曜日

映画「Driven」(2018)

話は陳腐だが、キャスティングがいい。

2021年5月9日日曜日

映画「Pieces of a Woman」(2021)

全体としての出来はもう一つなのだが、ヴァネッサ・カービーの名演がすべてを救う。

2021年5月5日水曜日

映画「Da 5 Bloods」(2020)

「ブラック・クランズマン」に続いて本作で、スパイク・リーはこれからも続々と名作を世に出し続けるだろうということを証明した。

2021年5月3日月曜日

映画「Mr. Jones/Obywatel Jones/Ціна правди」(2019)

首をかしげる個所(例:自転車の疾走シーンの早送り。)も何か所かあったが、史実を伝えようという強い意志とともに、映像と音の効果的な使い方が印象に残った。