二階席のようなかなり高い位置からの敵の攻撃が始まった。ここは体育館のような建物の中。敵は場内の数百名の市民に向けて機関銃を乱射する。人々はパニックとなりただ一つしかない出口に殺到する。敵は少なくとも数十名はいるらしい。こちらは10名程度の少数の部隊。ここで私はとっさの判断を迫られる。一つの選択肢は市民と共に出口に向かいその付近で応戦し市民がすべて逃れた段階で自分たちも退却するというもの。長所は組織的な応戦が可能となり部隊の何人かも安全に場外に出られるかもしれない点。短所は自分たちも市民と共に動くため攻撃の的が一つとなり市民に多くの犠牲者が出ること。もう一つの道は散開態勢を取り隊員が各所に留まりその場から応戦すること。長所は市民を出口へと逃がしつつ隊員はその場に留まることにより敵の攻撃を分散化し各自が的となる事により市民の犠牲を最小化できること。短所は言うまでもなく引き下がらず留まって応戦する我々に生存の可能性はほとんど残されていないこと。ここまで私と共によく戦ってきてくれた優秀な部下たちを死なせることになるであろう命令を下すのは断腸の思いである。しかし、私は散開して応戦せよと命令する。
ここで目が覚める。あちらの世界での死がこちらの世界での目覚めとなるといういつものパターン。結果としてより多くの市民の命が救われたのだから決して悪夢ではない。だがこういう苦しい夢はもういい加減勘弁してほしいものである。
ここで目が覚める。あちらの世界での死がこちらの世界での目覚めとなるといういつものパターン。結果としてより多くの市民の命が救われたのだから決して悪夢ではない。だがこういう苦しい夢はもういい加減勘弁してほしいものである。
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