2020年11月17日火曜日

映画「羅生門」(1950)

敗戦後の日本を勇気づけることになった、高い世界的評価にふさわしい作品。何度見ても、今見ても、変わらず新鮮な驚きをもたらすカメラワーク。黒澤の偉大さは言うまでもない。それと共に黒沢作品とは切っても切れない宮川一夫の存在はもっともっと注目されてよい。
2021.12.14.何度目かの観賞。役者たちも悪くない。特に当時まだ女優としてはそれほど売れていなかった京マチ子の演技は見事である。しかし、それにしてもこの作品はつくづく、ストーリーテラーとしての芥川による散文芸術と黒澤と宮川による映像芸術の融合なのである。

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