監督としての初期の頃、監督仲間たちと仕事を融通し合っていた話が興味深かった。まだ映画は若き芸術家たちの世界に辛うじてとどまっていたのだ。映画の商品化がさらに進んでしまった今では恐らくそんなことは一部を除きほとんど起きていないだろう。また、特にカメラワークにおいてヒッチコックの影響を強く受けたと語る点も面白かった。あの独特のカメラにはそういう背景があったのだ。さらに、完成した作品というものはあらゆるミスの記録だという話も面白かった。芸術はすべからくそういうものであるはずだ。少なくとも遥かな高みを目指す芸術家たちにとってはそうであるはずだ。
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