2022年2月27日日曜日

映画「Once Upon a Time in America」(1984)

いくつかの難(例えばデボラ役のキャスティング)はあるものの、よく考え抜かれた名作。観るたびに感心する。大きな賞を取っていないらしいことが不可解。今回観たのは229分の完全版だが、「レストア版」も「エクステンデッド版」もあるらしい。それらもいつか観たい。

2022年2月25日金曜日

映画「Winchester '73」(1950)

脚本・映像・キャスト。これぞ西部劇。

映画「Elle」

Paul Verhoevenはこの作品においてその健在ぶりを示した、というよりもキャリア最高の哲学を生み出したと言ってもよい。それはひとえにIsabelle Huppertの名演あってのものであった。

映画「War and Peace」(1956)

カラターエフのエピソードが心を打つ。それ以外では製作費が莫大であっただろうという印象ぐらいしか残らない。

2022年2月22日火曜日

映画「A Man for All Seasons」(1966)

信念の人Fred Zinnemannが信念の人Thomas Moreを描いた。大作主義の当時のハリウッドにあって骨太の傑作が創り出されていた。

2022年2月21日月曜日

映画「Freaky」(2020)

この作品のホラーとコメディを組み合わせた趣向を見て、ホラーファンの多くはリアリティや哲学を求めてではなく愉快な没入感を求めてホラーを見ているのではないかと理解できたような気がする。だとしても私がホラーファンの仲間入りをするつもりだというわけではないが。
2022.06.12.二度目の観賞。どの程度の悪かにかかわらず悪役にはすべて最悪の懲罰が与えられ、最後には友情と家族が勝利を収める。思想も何もない、ただ極めて面白い作品。

2022年2月20日日曜日

映画「The Party」(2017)

遅まきながらSally Potterを初めて知った。多彩な才能を一流のレヴェルで持つ人なんだな。名優たちをカメラと動きと言葉で踊らせている。繰り返しその魅力を楽しみたい作品。

2022年2月19日土曜日

映画「The Guest」(2014)

You're Nextの3年後にDan Stevens・Simon Barrettのコンビが作ったサスペンス・スリラー。Dan Stevensが名演。他のキャストも良い。前作ほどスプラッター的要素はなくストーリー(辻褄の合わない点が多いことは前作同様ではあるが)により重点を置いている。

2022年2月18日金曜日

映画「Gran Torino」(2008)

Clint Eastwoodの数多い名作群の一つ。頑迷な老兵の覚醒を中心に据えたヒューマニズム。異文化間コミュニケーション・人種差別・戦争のトラウマ・生と死・神・家族...様々な問題を提起する点にもEastwoodらしさが出ている。

映画「High Plains Drifter」(1973)

監督してもClint Eastwoodには輝かしい未来が待っているということを証明した名作。一見陳腐なマカロニウエスタンが、観客に問いを突き付けるような謎に満ちた娯楽性満点の作品に仕上がっている。ただし女性の扱い方は最低。

映画「DAU. Natasha」(2020)

この作品は壮大なプロジェクトの一部だという。ロシア人は時折りとんでもないものを作る。人間存在の深部にまで鋭く喰い入ろうと試みる野心的な作品。

2022年2月17日木曜日

映画「Euphoria」(2017)

これだけの役者を揃えておきながら、生と死という極めて有意義なテーマをこれほどまでに軽々しく扱うことは犯罪だとまで言えるのではないだろうか。

映画「Donnie Darko」(2001)

これほど刺激的作品でデビューしたRichard Kellyがその後なかなかいいのを作ってくれていないようなのが残念だ。

映画「Undine」(2020)

Christian Petzoldによる現代の神話。ヨーロッパらしさが魅力。

2022年2月16日水曜日

映画「Girl, Interrupted」(1999)

Angelina Jolieを始め実力派たちの演技を楽しめる作品だが、肝心のテーマを深く穿つ力に欠ける。

2022年2月14日月曜日

映画「The Intern」(2015)

話としては見るべきものは何もない。Robert De NiroとAnne Hathawayの演技は楽しめる。

映画「Trainspotting」(1996)

薬物依存を中心に、若者と社会、スコットランドとイングランドなどの関係をめぐって展開する作品。独特のカメラワークも魅力。私には今一つ馴染みのない世界であるにもかかわらず最後まで魅入られることが名作の名作たる所以。

2022年2月11日金曜日

映画「Collateral」(2004)

二度目の観賞だが、今回は脚本だけでなく映像とキャスティングの妙などにも感心した。Michael Mannの長所が前面に出たと言える名作。

映画「The Personal History of David Copperfield」(2019)

原作の魅力を多様な人種から成るキャストを用いて完成度の高いドタバタ喜劇に再生させた佳作。それに最初から最後まで徹頭徹尾温かいユーモアが流れている。その温かさには主演のDev Patelの力も大きく与っている。

2022年2月10日木曜日

映画「Amulet」(2020)

美しい映像。難解な筋立て。魅力的な台詞。女性による女性のための女性の映画。トーマスが読んでいたのもアーレントだった。

映画「Om det oändliga/About Endlessness」(2019)

Roy Anderssonの作品は初めて見た。感動した。思想と絵画的映像の融合。この監督の作品をもっと観たい。この作品も何度も観返したい。

2022年2月9日水曜日

映画「HOST」(2020)

コロナ禍でのZoomという新奇な設定以外は子どもだましのホラー。世間で高い評価を得ているらしいのが不可解。

2022年2月8日火曜日

映画「Proxima」(2019)

隔離期間中の宇宙飛行士が打ち上げ前日基地を抜け出して娘に会いにゆき、更に娘を連れて翌日打ち上げ予定のロケットを見に行くという、誰でも気づくはずの飛んでもなく奇妙な点を監督はじめスタッフの誰もが見逃しているということは驚くべきことであるが、概ねとても真摯に作った作だということは伝わる。Eva Greenは適役だった。

映画「You're Next」(2011)

スプラッターファンには面白いだろうが、思想も何もなく、私にはただ他人のヴィデオゲームを見せられている気分しか残らない。

2022年2月7日月曜日

映画「The Thing」(1982)

エイリアン映画としてはこの3年前の「Alien」の衝撃には及ばぬが、人間間の不信という視点を織り込んでいる点がユニーク。エイリアンだけではなく同僚の人間も「他者」として捉え始めるその二重性が面白い。

映画「Spell」(2020)

ホラーとしては陳腐。都市対地方、階級、人種などの対立を問題提起しようという意志は消化不良に終わる。

2022年2月6日日曜日

映画「Tigerland」(2000)

粗い画面の手ぶれカメラはJoel Schumacherの映像美。この時まだ24歳だった新進Colin Farrellが主人公の屈折した性格をよく演じている。戦争映画としては新奇さはないにせよ、忘れ難い印象を残す佳作には違いない。
2022.06.30.二度目の鑑賞。合衆国ではこの作品にはリアリティがあると考えられているのだろうか。作品としては魅力に満ちているが、ありそうな話にはどうしても思えないのだが。

2022年2月5日土曜日

甲賀三郎「五階の窓 合作の四 15」

Agora日本語読解辞典』において、甲賀三郎五階の窓 合作の四 15」冒頭部解析完了。

映画「Ser du månen, Daniel/Held for Ransom」(2019)

可能な限り客観的であろうとする姿勢は好感が持てる。新しい情報はない。欲を言えば、ここまでやれるならさらに一歩踏み込んで身代金を払う術さえ見出せない大多数の人々の悲惨にももう少し触れてほしかった。

2022年2月4日金曜日

映画「Copycat」(1995)

話はかなり甘い。筋に粗が目立つ。製作は1995年だから時代はそれほど言い訳にはできない。しかし、Sigourney WeaveとHolly Hunterの好演が最後までサスペンスを維持させる。

2022年2月3日木曜日

映画「I Don't Feel at Home in This World Anymore」(2017)

ユーモア・温かさ・残酷さ・社会批判。Macon Blairの才能が発揮された佳作。Melanie LynskeyとElijah Jordan Woodの好演も評価すべき。

2022年2月1日火曜日

映画「Bill & Ted Face the Music」(2020)

芸達者たちが楽しそうに演じている楽しい作品。メーキャップがよくできている。

映画「Free Guy」(2021)

The Truman Showが大人向きだとすればこれはお子様向き。哲学はほとんどないがゲーム的な迫力は魅力。