二つの世界大戦期には男児出生率が女児のそれと比べ高いという事実は専門家の間では常識だったそうだが、その原因は不明とされてきた。
この研究では、第1時世界大戦の英国兵士を対象とした調査で生存者の平均身長が戦死者のそれより1インチ以上も高かったこと、アメリカ合州国民男性を対象とした調査で身長の高い男性の子どもは男児のほうが多いこと、ここから、戦争で生き残る低身長の兵士数の減少により、結果として大戦期に男児出生率が高まるという説を提唱する。
戦争時になぜ高身長の兵士が生き残りやすいのかは不明だという。
(Satoshi Kanazawa, Big and tall soldiers are more likely to survive battle: a possible explanation for the ‘returning soldier effect’ on the secondary sex ratio, Human Reproduction, Volume 22, Number 11, November 2007)
0 件のコメント:
コメントを投稿