2018年7月25日水曜日

孤立

「孤独」ではない。「孤立」と呼んだ方がより適切だろう。
このような ‘loneliness’の例は米国や英国だけの話ではない。日本にも実に数多く存在する。そして日常的なレベルにおけるテロが毎日のように起っている。さらに在日外国人の数が増えてくれば間違いなく彼らを標的とするテロも増加するだろう。
言うまでもなく単純な処方箋などない。しかし、やはり基本となるのは幼い頃からの教育に帰着するのだろう。
およそ人間世界に関わるもので白か黒かで決めつけられるものなど存在しないこと。人の心は数式のような美しき単純性とは全く異なるものであること。曖昧なこと、どっちつかずであること、引き裂かれていること、自己の裡に葛藤があること、が通常の状態であるだけでなく望ましい状態でさえあること。
これらのことを最もよく教えてくれるものは文学をはじめとする芸術である。
AIの世紀の幕開けによりこれまでとは比較にならぬほど疎外感に苦しむ人間が増加するだろう。そのような時代だからこそ、このような芸術の役割は大切なものになるだろう。

In extremis

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