2019年6月28日金曜日

おかしな夢

不思議な夢を見た。
場所は幼い頃に住んでいた貸家らしい。二階から見下ろしていると、一台のトラックがゆっくりと家の前を通り過ぎる。荷台には山と積まれたアカウミガメが蠢いている。一匹500円。アカウミガメがペットになるはずもないから食用なのだろう。隣の主婦が買い求めている。食えるのだろうかと考えていると、いつの間にか自分の足元に一匹のアカウミガメが横たわっていることに気づく。こっちの亀はロープでちくわのように縛り上げられている。幼いので甲羅もまだ柔らかいのかもしれないと考えながらすぐに解いてやるとゆっくりと亀らしい形状に戻る。必死で体力を回復させようとしているかのようにじっとしている様子を見守りながらどうやら自分は眠り込んでしまったらしい。目覚めると、そのアカウミガメの子は小さな音を立てながら嘔吐している。洗面所まで運ぼうと抱えて歩き始めると、畳にすでに点々と嘔吐の痕があることに気づく。この子は私が眠り込んでいる間に嘔吐するために自分で洗面所に向かおうとしていたらしい。洗面所は急な階段の下にあるので、そこで諦めたのだろう、嘔吐の痕は階段の手前で止まっている。眠り込んでいる私に迷惑をかけまいと、この子は一人で苦しさに耐えていたのだ。
そこで目が覚めた。眼には涙の痕があった。
翌晩も棄てられていた二匹の瀕死の子猫を介抱する夢を見たし、今の私はどうかしている。

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