Fredric Jamesonは漱石の『明暗』における饒舌な会話の連続の中に潜む「勝ち負け」のような捉え方の存在に注目している(Soseki and Western Modernism)。
しかし、これは漱石やこの作品の特色というよりはむしろ日本語話者の意識の底に特徴的に潜む捉え方ではないだろうか。「勝ち負け」や「損得」、或いは報われたか否か、というような視点から学生に説明すると分かってもらえやすい表現が日本語には特に数多く存在するのではないかと私は以前から感じている。
まだ思いつきの域を出ない。もう少し考えてゆきたい。
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