2018年10月30日火曜日

日は過ぎぬドタバタとまたジタバタと

この11年は私の人生においてどういう意味を持つことになるのだろう。
「日は過ぎぬドタバタとまたジタバタと」

2018年10月28日日曜日

三島由紀夫「太陽と鉄」

Agora日本語読解辞典』において、三島由紀夫太陽と鉄抜粋分析完了。

日本フォークの夜明け

清新な岡林がここにある。

「岡林信康ファーストコンサート」

十一年括りて干せる大ジョッキ

今日が正真正銘最後の最後の送別会だった。4時間にわたる会の間、何度も目頭の熱くなることがあった。すべての人に感謝する。
「十一年括りて干せる大ジョッキ」

2018年10月24日水曜日

昇れるはソフィア名残の大満月

ベランダにて一服。
「昇れるはソフィア名残の大満月」

2018年10月23日火曜日

思い出の落葉となり積りける

去りがたき思い。
「思い出の落葉《らくよう》となり積りける」

2018年10月21日日曜日

色づきの異なる国へ帰りゆく

紅葉の下にて。
「色づきの異なる国へ帰りゆく」

「黒い太陽」蔵原惟繕(1964)

荒唐無稽そのもの。ディスコミュニケーションによるコミュニケーション。マックス・ローチがすべてを救済する。

「黒い太陽」

別れの宴

宴が続く。
成し遂げたこと。挫折したこと。得た人々。失った人々。遺してゆくもの。故国に待つもの。
11年余のここでの人生を終えるにあったって様々な想いが交錯し、穏かならぬ日々が続く。

2018年10月19日金曜日

佐藤紅緑「ああ玉杯に花うけて」

十年は変わり変わらず秋の風

11年を振り返る。
「十年は変わり変わらず秋の風」

「ろくでなし」吉田喜重(1960)

喜重のデビュー作でまだあまり彼らしさが出ていない。筋書きがあまりに稚拙で、最後まで観ていられなかった。

「ろくでなし」

佐藤春夫「オカアサン」

Agora日本語読解辞典』において、佐藤春夫オカアサン冒頭部分析完了。

2018年10月18日木曜日

花が咲き実結びてのち土に落つ

ブルガリアでの11年余を終える。
「花が咲き実結びてのち土に落つ」

「東京の女 」小津安二郎(1933)

9日間で撮りあげたと言われるやっつけ仕事だけあって完成度は低い。しかし、小津自身がこの頃から画面のポジションが決まってきたと言っているようにカメラは小津らしさが随所に展開する。わずか9日間で並みの監督をはるかに凌駕する世界を創ってしまうのだから、さすがとしか言いようがない。

「東京の女 」

亀井勝一郎「物語の絵画化についてなど」

2018年10月16日火曜日

三島由紀夫「天人五衰」

Agora日本語読解辞典』において、三島由紀夫天人五衰抜粋分析完了。

「按摩と女」清水宏(1938)

冒頭のシーン数秒を見ただけで誰の目にもすぐに名作だとわかる。脚本、キャスティング、そして何よりもカメラ。その他すべてにおいて一部の隙もない。私は今までこの作品を知らなかったことを本当に恥ずかしく思う。清水は真の天才である。終生の親友であった小津が静の作り物の天才であったとすれば、清水は動の作り物の天才だ。一本の名作は100万本の凡作に勝る。この二人の作品をもっともっともっと観たかった。

「按摩と女」

2018年10月14日日曜日

「君と行く路」成瀬巳喜男(1936)

成瀬の最大の弱点である作家性の弱さが如実に出ている作品。職人は職人としての仕事に専念すべきで、それはそれとして素晴らしいことだ。しかし職人は芸術性を求められる監督などはしないほうがよい。

「君と行く路」

亀井勝一郎「馬鈴薯の花」

いわし雲私が生まれてきたわけは

空を見る。
「いわし雲私が生まれてきたわけは」

2018年10月13日土曜日

芥川龍之介「開化の良人」

「愛染かつら」野村浩将(1938)

最初期の版を観た。この種のメロドラマは芸術になりにくい。主役ではないが、ここでも桑野道子の存在感は際立っている。

「愛染かつら」

2018年10月11日木曜日

2018年10月10日水曜日

「みかへりの搭」清水宏(1941)

カメラワークと子役たちの躍動ぶりは世界最高レベル。しかしそれだけでは真の名作たり得ない。映画とは、芸術とは、難しいものである。

「みかへりの搭」

辞典の復活

Agora日本語読解辞典』の作業が再び可能になった。ほぼ3週間ぶりである。ライフワークであるこれに取り組んでいない時の私は死人も同然だ。文字通り生き返った思いである。プログラム自体にまだ大きな問題が残っており、Botのアクセスも厄介だが、とりあえず仕事ができるのは本当にありがたい。いつも献身的なサポートをしてくれるLyuboに深く感謝する。プロというものはやはり大したものである。

2018年10月9日火曜日

哀しみは一生二生秋深し

『みかへりの搭』を観て。
「哀しみは一生二生秋深し」

2018年10月7日日曜日

「しいのみ学園」清水宏(1955)

脚本・キャスティング・カメラ、なかなかよい。現代の視点からすればずれを感じる点もあるが、敗戦後10年、新しい日本を創り出そうという時代の機運が感じられて興味深い。

「しいのみ学園」

2018年10月5日金曜日

「路上の霊魂」村田実(1921)

小山内薫の製作総指揮。当時の日本の演劇・映画界の意気込みを垣間見ることのできる野心作。カメラのすばらしさに加え、内容的にもグリフィスの「イントレランス」の影響さえ感じる深さを持つ。当時の大衆にはさっぱり理解されなかっただろうし、現在でもそうだろう。インテリだけの世界だと批判されようと何だろうと当時の演劇・映画人たちのレヴェルの高さを感じる。日本映画の宝と呼べる作品。

「路上の霊魂」

2018年10月4日木曜日

「那落」平井健太

我慢して半分ほど見たが、とうとう放り投げた。誰がこんなのに製作費出したんだ。頭の悪い奴は監督やってみようなんて気を起こすな。

「那落」

2018年10月3日水曜日

「お琴と佐助 」衣笠貞之助(1961)

原作の耽美さは影を潜め、ひたすら山本及びその衣装の美しさと一琴・三味線の名人たちの芸を楽しむ娯楽作品になっている。

「お琴と佐助 」

2018年10月1日月曜日

「初春狸御殿」木村恵吾(1959)

半分も観なかった。最後まで観る必要はない。人気者を揃えて興行的な成功だけを狙う、という見本のような作品。若尾の魅力満載。

「初春狸御殿」