2018年10月16日火曜日

「按摩と女」清水宏(1938)

冒頭のシーン数秒を見ただけで誰の目にもすぐに名作だとわかる。脚本、キャスティング、そして何よりもカメラ。その他すべてにおいて一部の隙もない。私は今までこの作品を知らなかったことを本当に恥ずかしく思う。清水は真の天才である。終生の親友であった小津が静の作り物の天才であったとすれば、清水は動の作り物の天才だ。一本の名作は100万本の凡作に勝る。この二人の作品をもっともっともっと観たかった。

「按摩と女」

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