2008年5月8日木曜日

韓寒

 いつも鋭くかつ温かい中国観を提示し続けているふるまいよしこ氏のメルマガで知ったのだが、この80年代生まれの作家はなかなか骨のある人物らしい。彼女の文章を引用すると、彼はブログで、
 「愛国者たちが憤激したときに良く使う『もし、外国人がお前を殴ったらどうする
?』『お前の母親が外国人にレイプされたらどうするつもりだ?』という言葉に対して、やんわりと『外国人はぼくを殴らない。ぼくの母親は外国人にレイプされていない。近代のオリンピックはフランス人のクールベルタンが提唱したものだ。オリンピックもボイコットすればいい』と答えている。」(ふるまいよしこ訳)そうだ。
 こういうまっとうな発言が中国語世界の外になかなか出ていかないのが現在の中国(だけでなく日本を含む、「弱者」の言語に共通の、であるが)の悲劇である。
 今から中国語を学ぶ暇は私にはないが、きちんとものが考えられる人物もたくさんいるはずだし外国語を使う中国人も数多いのだから、ウェブ上でもっともっと翻訳を出していってほしい。読んでみたいと思う人は多いはずである。

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