さっき朝寝から目が覚めたばかりの時ふと布団から出ている自分の腕を見てぎょっとした。いくつかのほくろと呼ぶのかシミと呼ぶのか、とにかくそういうものが目に入ったのである。普段しげしげと自分の身体なぞ見ないものだから、ずっと前からあったのかもしれないが、とにかくさっき気がついたというわけだ。
その自分の腕を見ていると、死んだ父が晩年体中にその色素異常を見せていたことを思い出した。いわゆる「老人性色素班」というやつだろう。
いよいよ私にも老いがひたひたと押し寄せてきたと見える。
しかしあまり悪い気分でもない。「疾風怒濤」の日々にも疲れてきた。そろそろ枯れてみたくなってきたというのも正直なところである。
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