きのうショックなことがあった。
優秀な学生が多いというSofia大学日本学専攻2年生クラス。語義の説明の際、例の中に「シャイロック」を出したら誰もその名前を知らなかった。驚いてよく聞いてみたら、高校の教科書にあった「ハムレット」を読んだという2、3人以外は誰もシェイクスピアを読んだことがないという。
みんなとてもまじめで素直ないい子たちで、日本語の勉強ぶりも見上げたものである。このまま順調に育っていけば、ほとんどの学生が日本学専攻の学生としては世界のどこに出しても恥ずかしくない若者に育っていくだろう。
しかし、シェイクスピアもまともに読まないまま人文系を卒業していくような学生は、少なくともヨーロッパでは知的職業には就けない。たとえ就けたとしても、充実した人生は待っていない。・・・と思いたい。
彼らにはブルガリアを代表するエリートとしての誇りと責任感をもっと持ってもらいたい。
日本語を含む3、4ヶ国語を自由に操ることができる、というような程度を目指しているようではだめだ、もっと自分の知的世界を広げる努力をしなさい、という昨日のような説教をこれからも時折することになりそうだ。
2 件のコメント:
私は二年生のミレラです。初めて先生のブログでお書きしますし、間違いがたぶんいっぱいありますから、ちょっと不安ですが、 がんばってるつもりです!
Hamletは学校で読まなければなりませんでした。それで大学生はみんなShakespearの作品を読んだことがあるはずです。
私は "The merchant of Venice" の映画を見たことがありますが、普通は主人公の名前は全然思い出せませんから、 始めはシャイロックは誰か分かりませんでした。
ブルガリアでは"The merchant of Venice"はそんなに有名ではないと思っています。例えば私はShakespeareの本が二冊あります。一冊は喜劇の演劇で、 二冊は悲劇の演劇です。 しかしその中には"The merchant of Venice" はありません。
そしてブルガリアでは一番有名なけちな主人公はDickensのScroogeだと思っています。 例えば「あの人はScroogeのようにけちです」と言う表現がよく使われています。ブルガリアではOttelo、Desdemona、Yago、 Hamlet、Opheliaなどは一番有名なShakespeareの主人公だと思っています。
そしてShakespeareの作品は演劇ですから、 読むことより、 見たほうが一番いいと思っています。:)
私の言うことはたぶんあまり明らかではありませんでしたが..
Melli
初コメントありがとう。私の発言を完全に撤回します。
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