読むべき/観るべき作品は山ほどたまっていて、それでいてそれなりに仕事も忙しい。いきおい、短いものから先に片付けていこうというさもしいことを考える。
Даринがいま僕の考えていることに関連していると薦めてくれていたTlön, Uqbar, Orbis Tertiusを読んだ。たまっている中では最も短いものだったからだ。
しかし、ボルヘスにはいつも騙される。その恐ろしいほどの学識が文字通り充満した作品で、おかげで一方で哲学史の簡単なおさらいをしながら読み進めるという羽目になり(もちろんそのおかげでさらに楽しくなるのだが)、また作品のあちこちにいろいろなヒントが詰まっているから、そこから思考が枝(いやむしろリゾームかな)のように縦横に伸びてゆくというように感じる経験もたびたびあり、結局読み終えるまでかなりの日数を食うという結果になった。
あらためて、このボルヘスという男は本当にすごいやつだと思う。
2007年10月18日木曜日
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