2007年10月20日土曜日

コンサート

 Международна фондация "СВ. СВ. КИРИЛ И МЕТОДИЙ"からご招待をいただき、創立25周年記念コンサートへ。
 プログラムは
1.『魔弾の射手』序曲
2.ブラームス『ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調作品102』
3.バルトーク『二台のピアノと打楽器とオーケストラのための協奏曲』

2.はいま調べるとブラームスが作曲した最後の管弦楽曲らしく、『第5交響曲』と呼ぶ人もいるらしい。彼の四つの交響曲はすべて愛聴しているくせに無知な私はこの曲のことを知らなかったが、簡潔でかつ充実した作品で叙情性もたっぷりある。隠れた名曲だと思う。若手のソリストたちもなかなかよかった。
3.のソナタのほうは聴いた記憶があるが協奏曲のほうは初めてだ、と思う。この夜のプロでは、私は実はこれが一番気に入った。 ん?オケの参加している意味は?と首を傾げたくなるような箇所がいくつもある曲なのだが、それはともかく、考えていたのは次のようなことだ。
 ユーラシアの東の端で聴いていたバルトークとここで聴くバルトークは聞こえ方が異なるような気がする。バルトークの祖国ハンガリーとここブルガリアはもちろんまったく違う国だし、言語も文化も違う。しかし今夜のバルトークを聴いていて、この二つの文化は繫がっている、連続している、というような感じを受けたのだ。若きソリストたちも活き活きしていてよかったし、オケも楽しそうにやっていたような気がする。自分たちの音楽をやっている、というような印象を受けたのだ。
 またいつもの単なる気のせいかもしれないし、ブルガリアの友人たちからは異論も出るだろうが、率直な感想だから仕方がない。一応ここに書きとめておく。

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