2018年9月16日日曜日

「鶴八鶴次郎」成瀬巳喜男(1938)

私は成瀬はまだあまり観ていないので大きなことは言えないのだが、邦画四天王の一人と言われるにしては、他の3人が抜きん出ていて、成瀬には今のところこれと言ったところが見当たらない。この作品にしても長谷川・山田・藤原の名優トリオの水際だった演技に圧倒され続けてそれで終わりという印象だ。ただ誰かがどこかにこの作品では「並ぶ」という言葉がキーワードだと書いていたように思う。それを頭に置いてもう一度観るとなるほどと思う。ここまで手が込んでいるとすれば成瀬は意識的にそれをやっているのかもしれない。私はもう少し成瀬に関して勉強するべきかもしれない。

「鶴八鶴次郎」

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