2022.1.25.二度目の観賞。欲を言えばもっとBuscettaの心理を深掘り出来たのではないかと思う。実際の彼がそれに値する人物でなかったのかもしれないが。いずれにせよイタリア及びシチリアの犯罪社会についていろいろと勉強になった。
2021年12月28日火曜日
映画「Manhunter」(1986)
プロファイルする者とされる者、そしてそれを見守る者。その内的世界は相互に投影し合い、重なり合う。Michael Mannの名人芸は半世紀近くたっても古びることを知らない。
2021年12月27日月曜日
2021年12月26日日曜日
2021年12月25日土曜日
映画「The Last King of Scotland」(2006)
人懐っこい笑顔の裏に隠れた冷酷な独裁者を演ずるForest Whitakerと新植民地主義に侵されたナイーブな白人青年を演ずるJames McAvoyとの見事な化学反応がこのありきたりの映画を観る価値のあるものにしている。
2021年12月24日金曜日
映画「Hairspray」(2007)
徹頭徹尾楽しみ満載のミュージカル。筆頭はNikki Blonskyのはまり役。その後鳴かず飛ばずなのが残念。全体的な話は単純なのだが、歌と踊りが魅力的。踊り出さずにはいられない。これは世代的なものも影響しているかもしれないが。
2021年12月23日木曜日
2021年12月22日水曜日
映画「Perfetti sconosciuti」(2016)
優れた脚本と優れた役者たち。何度も大声で笑ったが、それはかなり暗い笑いでもあった。これは優れたブラック・コメディと呼んでいい。元気溌剌の状態にある時に観ることが推奨される。
映画「Duck Soup」(1933)
当時としてはかなり過激・前衛的な作品であっただろう。しかし、Marx brothersにとって最大の不幸はほとんど同時代にChaplinがいたことだ。後者の高い普遍性を前にすると今や彼らは残念ながらサーカスのピエロのように見えてしまう。
2021年12月20日月曜日
2021年12月19日日曜日
映画「Us」(2019)
一度観たぐらいではその真の力は分らないのではないか。何度も繰り返し観ることによりそのたびに新しい発見があるであろうことを確信をもって予期させる名作。監督デビュー作「Get Out」に続きJordan Peeleはここでも並外れた才能を証明している。これからが本当に楽しみである。
2021年12月18日土曜日
映画「Destroyer」(2018)
Karyn Kusamaの演出は決して親切なものではない。観る者に頭を使わせる進行の仕方をする。しかし私はこういうやり方が嫌いではない。しかし何と言ってもこの作品はNicole Kidmanのもの。より正確にいえば「この作品も」。この人は一体どこまで行くんだろう。
2021年12月16日木曜日
映画「7 Prisioneiros」(2021)
これはひとりブラジルのみの社会問題ではない。発展途上国のみの問題でもない。どの社会にも存在する権力関係の問題である。誰が支配され、誰が支配されているのか。誰が搾取し、誰が搾取されているのか。ただ一つはっきりしているのは、最底辺に追いやられている者にはもうその下はないという事実だ。
2021年12月15日水曜日
映画「Rebecca」(1940)
Hitchcockの名作サスペンス。優れた筋立てとJoan Fontaineの名演(その臆病そうなおどおどした演技は多分にHitchcockの意図的な操作によるものだったというが)が印象深い。
映画「まあだだよ」(1993)
結果的には黒澤の遺作となった作品。83歳でこのレヴェルの作品を創れると驚嘆すべきなのか。ああ、やはり83歳だな、と感じるべきなのか。Rotten Tomatoesの批評家評は87点だから世界的には評価が高いのだろう(やはり黒澤は敬愛されている)が、私の場合は後者である。カメラ(宮川一夫は引退している)も脚本(明らかに弟子たちに愛された内田百閒と自分を重ね合わせたいという欲を感じる)もキャスト(名演は井川比佐志と香川京子ぐらい)も「七人の侍」に遠く及ばない。換言すれば黒澤はそれほどの高い完成度を常に求められる芸術家だったとも言える。
映画「Le jeune Ahmed/Young Ahmed」(2019)
宗教。思春期。Dardenne兄弟の鋭い視線はドキュメンタリー風のカメラを駆使して追い詰められてゆく少年の内面を追う。ただ、最後の「ママ…」は理解できるとしてもInèsへの謝罪は唐突過ぎる。
2021年12月14日火曜日
映画「Slumdog Millionaire」(2008)
テレビのクイズ番組を道具立てに現代インドが抱える様々な社会問題を取り上げる。ただし、取り上げるだけである。抉ることはしない。そして作品を貫くのは目くるめく映像と音楽に彩られた愛の物語。何度観てもとても楽しめる作品なのだが、私のような人間にはやはり物足りなさが残るのである。
2021年12月13日月曜日
映画「The Bucket List」(2007)
プロの批評家たちからの酷評と一般からの支持との間にこれほどの落差がある作品も珍しいだろう。しかし、いかに大げさだろうとわざとらしかろうとお涙頂戴的であろうと、ここは二人の名優の味のある演技を全編にわたってずっと見ていられる幸福を満喫しようではないか。
映画「影武者」(1980)
光と影。光が存在するからこそ影は存在する。光が消えれば影は生き延びることを許されない。影は盗人(ただし戦国大名である信玄も国盗りの盗人である)だけではない。信玄の光の下に存在していた勝頼や重臣たちも含めた影としての武田家そのものも消えることが不可避であった。
映画「Ready or Not」(2019)
ホラーやスプラッターは苦手である。しかし、これは見事だった。醜いのに美しい。かっこ悪いのにかっこいい。すべてが矛盾に満ちた屋敷の中でひとり主人公のみがまっすぐを貫き通す。それを演じるSamara Weavingがはまり役。すべてをスマートにまとめ上げたMatt Bettinelli-Olpin。ただものではない。
2021年12月11日土曜日
映画「The Father」(2020)
Anthony Hopkins。83歳。名優による名演中の名演。また深い理解と巧みな演出によりFlorian Zellerは映画監督としても類稀なる才能を有することを証明した。
誰にとっても人ごとではない認知症の世界。そこには生きるということの奥底に潜む哀しみがある。
誰にとっても人ごとではない認知症の世界。そこには生きるということの奥底に潜む哀しみがある。
2021年12月10日金曜日
映画「Ulzana's Raid」(1972)
一見、先住民への救いがたい偏見を利用した娯楽活劇と見せて、実は、「他者へのまなざし」を問いかける深みをもった作品である。さすが名匠Robert Aldrich。これだけでも十分名作の名に値するが、もしマッキントッシュ、ガーネット・デ・ビュイン少尉、ケ・ニ・テイの三者の対話がもう少し掘り下げられていたとしたら、永遠の名作になっただろうにと残念に思う。
映画「The Power of the Dog」(2021)
映像の見事さ。登場人物一人一人の内的世界を描く演出の巧みさ。それにどの役者たちも十二分にその力を発揮している点。これ以上手を入れる必要のない程の完璧な作品。Jane Campionは間違いなく映画史に残る名監督の仲間入りをした。
映画「Gundermann」(2018)
ドイツ人の魂を揺さぶる作品だということはよく分かる。東ドイツ人の誰にとっても決して人ごとではない人生がここにあった。Alexander scheerの名演も忘れてはいけない。
2022.05.12.二度目の観賞。ことは東ドイツに限った個別的なものではない。イデオロギー。全体と個。社会と個人。家族。愛。友情。そして復活。誰にとっても身近でかつ普遍的な問題がここにある。
2022.05.12.二度目の観賞。ことは東ドイツに限った個別的なものではない。イデオロギー。全体と個。社会と個人。家族。愛。友情。そして復活。誰にとっても身近でかつ普遍的な問題がここにある。
2021年12月7日火曜日
映画「The Last Black Man in San Francisco」(2019)
「ホーム」とは何か。建物か。家族か。祖先か。出身地か。友人か。Joe Talbot監督の将来を楽しみにしたい。
映画「Vivarium」(2019)
「幸福」「家族」「家庭」・・・。様々な通念を批判的に捉えようとする意図は明確だが、そこからの脱出の糸口が一切仄めかされてさえいないという点は評価の分かれるところだろう。全く救いようがない、というのはかなりきついことなのだ。Imogen PootsとJesseEisenbergの演技は評価されてよい。
2021年12月6日月曜日
映画「Dveselu putenis/Blizzard of Souls」(2019)
ラトヴィアの歴史を考えればこの激しいナショナリズムは理解できなくもないが、散見される普遍的ヒューマニズムはもっと掘り下げてほしかった。戦闘シーンの激しさは見事。
2021年12月3日金曜日
映画「RUN FOR COVER」(1955)
流石Nicholas Ray。先住民への偏見や死者への哀悼の物足りなさを除けば、半世紀以上の歴史の風雪に耐える現代性を未だに持ち続けていることは賞賛に値する。集団の移動を捉えるカメラの一種独特の魅力も忘れ難い。James Cagneyも適役。
2021年12月2日木曜日
2021年12月1日水曜日
映画「Spellbound」(1945)
Alfred Hitchcockの多くの作品と同様、この作品も今となっては時代遅れの感が強い。絶頂期のIngrid Bergmanが独りこの作品に永遠の生命を与えている。
2021年11月30日火曜日
映画「Uncut Gems」(2019)
130分間みんなが怒鳴り合っている映画。Safdie brothersおそるべし。Adam Sandlerはクズ役をやらせたら現在彼の右に出る者はいないのではと思わせる名演。登場人物全てが「原石」(Uncut Gems)でした。
2021年11月25日木曜日
映画「Don't Worry, He Won't Get Far on Foot」(2018)
Gus Van Santの持ち味のよく出た作品。Joaquin Phoenixの名演をここでも観ることが出来る。
映画「Nuovo Cinema Paradiso」(1988)
今回観たのはインターナショナル版(123/124分)。映画館「パラダイス座」が物語の中心となっている版と言われているが、焦点が絞られている分この版が一番良いのかもしれない。家族・記憶・愛・映画・郷愁などを主題にした名作。映画好きにとっては心のふるさとのような存在の作品。何度観てもあきるということがない。
2021年11月24日水曜日
2021年11月23日火曜日
映画「Dragged Across Concrete」(2018)
ゴールデンラズベリー賞で「人命と公共財を軽視する無謀さに対する最低賞」にノミネートされるほどの残虐さを見せながら、その表層の血腥い展開の下で一貫して「隠す」というテーマを通奏低音として響かせ続ける力量。S. Craig Zahler。ただものではない。
2021年11月22日月曜日
2021年11月21日日曜日
映画「Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn)」(2020)
何でもこなすMargot Robbieは賞賛されてしかるべきだが、私はこの手の映画は好みではないので最後までは見なかった。
2021年11月19日金曜日
映画「The Curious Case of Benjamin Button」(2008)
そもそもFitzgeraldの原作にどれほどの深みがあったのかは読んでいないので分からない。しかし、超一流の作家の原作を超一流の監督が超一流のキャストとスタッフを駆使して創り上げた世界が、これほど表層の素晴らしさと深層の薄っぺらさを共存させたものに終わるとは。
映画「Calamity Jane」(1953)
この3年後「The Man Who Knew Too Much」で永遠のスターとなるDoris Dayも、今となっては時代遅れの学芸会のようなこの作品においては才能の無駄遣いとなっている。
2021年11月17日水曜日
2021年11月16日火曜日
映画「SUR MES LEVRES/READ MY LIPS」(2001)
脚本・映像・音響。Jacques Audiardの才能全開(彼はこの17年後名作「The Sisters Brothers」を撮るのである)。Emmanuelle Devosの名演も忘れ難い。
2022.03.30.二度目の観賞。何度観ても面白い。
2022.03.30.二度目の観賞。何度観ても面白い。
映画「乱」(1985)
無常を描く豪華絢爛な黒澤絵巻。武者たちの落馬シーンに息を呑む。しかし結局最後に残ったのは原田美枝子の壮絶な芝居。唯一彼女に助演女優賞の2位を与えた全米映画批評家協会はさすがである。日本映画の黄金時代は去り、この国から役者が消えたことを思い知らされた作品ともなった。
2021年11月15日月曜日
映画「Twelve Monkeys」(1995)
Terry Gilliamの名作。すべてのピースは最終的に見事にはまるのだがそれをわかりやすく提示しないのがGilliam。観れば観る程、理解は深まる。一般的に評価の高いBrad Pittの狂気は私にはそのわざとらしさが鼻につく。
2022.03.07.2度目の観賞。前回は書き忘れたが、全体を貫くコミカルな要素は明らかにMonty Pythonの系譜を継ぐ。
2022.03.07.2度目の観賞。前回は書き忘れたが、全体を貫くコミカルな要素は明らかにMonty Pythonの系譜を継ぐ。
2021年11月13日土曜日
映画「The Hanging Tree」(1959)
Gary Cooperをはじめとする役者陣は良い演技をしているのだが、いかんせん勧善懲悪に終始する荒っぽい作りがいかにも古くさい。当時としては仕方がないという弁護もできるのだろうが、しかし時代遅れは時代遅れなのである。
2021年11月10日水曜日
映画「The Magnificent Seven」(2016)
戦闘シーンの迫力だけが見どころ。あらゆる点でオリジナルに遙かに及ばないが、黒沢作品への控え目なオマージュとして観れば許せるかもしれない。
2021年11月9日火曜日
映画「La Promesse de l'aube」(2017)
母と息子。生きることと死ぬこと。そして書くこと。フランス映画の中でもこういうのを私は好む。フランス人はこういう作品は本当に得意である。いつものようにCharlotte Gainsbourgはすばらしい。
2021年11月8日月曜日
映画「Cliffhanger」(1993)
今でも通用するスケールと迫力。そして他に類例のないほど薄っぺらな映画。第66回(1993年度)アカデミー賞で3部門にノミネートされると同時に第14回(1993年度)ゴールデンラズベリー賞でも4部門にノミネートされた事実がすべてを物語る。もう30年もすればこの映画は誰からも顧みられることはなくなるだろう。
2021年11月5日金曜日
映画「THESE THOUSAND HILLS」(1958)
「古き良き時代」の西部劇の佳作。映像の美しさは特筆してよい。先住民が徹頭徹尾野蛮人扱いされているのが嘲笑もの。「フォート・ブロックの決斗」という邦題も日本の映画配給会社の嘲笑もの。
映画「João, O Maestro」(2017)
映画としての出来は深みに欠け、満足すべきものとは言い難い。João Carlos Martinsの実人生は安物のドラマでは到底描くことに出来ぬ壮絶なものだ。最晩年に近づきつつある今、変なドラマ化をせずいいドキュメンタリー映画を作るべきだ。
2021年11月4日木曜日
映画「Nomadland」(2021)
原作の持つ問題提起力、Terrence Malickの影響を受けたと言う、その通りマジック・アワーを活かしたChloé Zhaoの映像の魔力、ますます完成度を高めるFrances McDormandの名演、実際の車上生活者たちの存在感、すべてが相俟って上質の哲学を提起する芸術となって結実した。間違いなく映画史に残る不滅の作品となるだろう。
2021.11.11.2度目の観賞。あまり注目されてないようだが、饒舌を避けたこの作品にとって映像だけでなく音楽もまた重要な役割を演じている。この作品の他の面が余りにも傑出しているので目立たぬが、Ludovico Einaudiの音楽も多くのことを語っている。
この作品では言うまでもなくhomeが一つの大きな主題である。夫も住む家も、つまりhomeもhouseも失ったファーンは車上生活者となる。若くしてhomeを捨てたファーンとの同居(新たなhomeの形成、或いはhomeの再建)を望む姉の願いも断り、デイブとの同居(新たなhomeの形成)も逡巡の末に断念し、亡き夫との思い出を整理してファーンはroadをhomeと覚悟を決め再び旅立つ。homelessではなくhouseless。See you down the road.
2021.11.11.2度目の観賞。あまり注目されてないようだが、饒舌を避けたこの作品にとって映像だけでなく音楽もまた重要な役割を演じている。この作品の他の面が余りにも傑出しているので目立たぬが、Ludovico Einaudiの音楽も多くのことを語っている。
この作品では言うまでもなくhomeが一つの大きな主題である。夫も住む家も、つまりhomeもhouseも失ったファーンは車上生活者となる。若くしてhomeを捨てたファーンとの同居(新たなhomeの形成、或いはhomeの再建)を望む姉の願いも断り、デイブとの同居(新たなhomeの形成)も逡巡の末に断念し、亡き夫との思い出を整理してファーンはroadをhomeと覚悟を決め再び旅立つ。homelessではなくhouseless。See you down the road.
映画「Il gattopardo/Le Guépard」(1963)
Luchino Viscontiの名作。豪華絢爛な映像世界と暴力と滅びの美学が特にBurt Lancasterの名演を中心に展開する。これは間違いなく永遠に滅びることのない作品であろう。
2022.06.23.二度目の鑑賞。完全復元版(187分)。構図といい色彩といいルネサンス絵画を思わせる映像美。ただただ美しい。
2021年11月3日水曜日
2021年11月2日火曜日
映画「Terms of Endearment」(1983)
お涙頂戴映画の古典的名作。しかし名優たちの名演が楽しめる。それにしても邦題が「愛と追憶の日々」とは、日本の映画配給会社のおつむの程度が知れる。
2021年11月1日月曜日
映画「Waiting for Anya」(2020)
外見は美しいが極めて杜撰な作りの家を見せられた気分。原作は児童書だそうだが、それをそのまま映画化しても芸術にはならないことを監督は知るべきだ。しかし、山間の美しい映像は忘れ難い。
映画「Songs My Brothers Taught Me」(2015)
映像的にはTerrence Malickに通じるものがあるが、より現実的であろうとする姿勢において異なる。Chloé Zhaoの登場を大いなる期待をもって喜びたい。
2022.03.14.二度目の観賞。NOMADLANDにおいてもそうだが、Chloé Zhaoの偉大な特質の一つに「共感する力」を挙げてもいいと思う。
2021年10月29日金曜日
2021年10月28日木曜日
映画「The Martian」(2015)
極めてよくできた作品。ただ、この種のSF作品にとって不幸なのは、50年後には古くさく見えてしまうだろうということだ。それが「2001年宇宙の旅」をはじめとする深遠な哲学を持った作品との違いだ。
2021年10月27日水曜日
映画「The Godfather Part II」(1974)
半世紀近くを経た今もその輝きを全く失わぬ映画史上不滅の最高傑作と私が考える三部作の第2部。三部作の中でも最高作と言えるかもしれない。観るたびに新しい発見があるが、今回はカメラワークにおいて、実に細やかな工夫がされている箇所が多く存在することに改めて気づかされた。
2021年10月26日火曜日
映画「The Hurt Locker」(2004)
手ぶれカメラを多用した映像は臨場感を出すことに成功している。このサスペンスは相当なものである。さらに戦争に、また死に憑りつかれたニヒリズムをよく描いている。ただし深さを期待してはいけない。
2021年10月25日月曜日
2021年10月22日金曜日
映画「Scarface」(1983)
派手な殺人とコカイン吸飲シーンの連続。その中を愛・友情・裏切りのドラマが展開する。ブライアン・デ・パルマとオリバー・ストーンとアル・パチーノが組めばこうなる。この作品の影響を受けていないギャング映画は存在しないと言ってよい今や古典となった名作。
2021年10月21日木曜日
映画「Portrait de la jeune fille en feu」(2019)
ともすれば衒学的趣味に陥りがちなフランス映画だが、これは深遠さを湛えた本物のフランス精神。私でも最後まで堪能することが出来た。「見ること/見られること」を中心に据え、同性愛を美しい映像と共に繊細に描く。
2021年10月20日水曜日
映画「Vox Lux」(2018)
淀みに浮かぶうたかたのような世界。そこでうたかたの人生を精一杯生きる一人の女性をNatalie Portmanが好演している。観る者の心に残るのはNatalie Portmanの名演だけである。それだけである。
2021年10月19日火曜日
映画「Downton Abbey」(2019)
人気のあるテレビドラマシリーズの続編という形らしい。実に多様なエピソードを巧みに練り込んである。テレビ版のほうを知らなくてもそれなりに楽しめる。評価の高いのもうなづける。しかし、「楽しめる」だけならテレビで十分。わざわざ映画にする必要はない。
映画「La dernière folie de Claire Darling/Claire Darling」(2019)
Catherine DeneuveとChiara Mastroianni。実の母娘が映画でも母娘を演じる。現在と過去。現実と幻想。憎しみと赦し。Julie Bertuccelli監督は見事なキャストの名演にも助けられてヨーロッパ映画の良い面を十二分に見せてくれた。
2021年10月18日月曜日
映画「Inglourious Basterds」(2009)
ここでもTarantino節全開。ただ、この作品もそうなのだが、まだ観ていないTarantino作品は観たいと思って必ず観る、そして大いに楽しむのだが、しかし一度観てしまうと、再び観たいとは余り思わないことが多い。その点がTerrence MalickやCohen兄弟との違いだ。恐らくは相性の問題なのだろう。
2021年10月16日土曜日
2021年10月15日金曜日
映画「Black Hawk Down」(2001)
なぜ戦争に行くのか。仲間のためだ。悲しいことにその台詞は自らは命を賭さず後方に隠れる人々の存在を露わにすることを妨げている。戦闘シーンの鮮烈さはさすがRidley Scott。
2021年10月14日木曜日
2021年10月13日水曜日
映画「LA VENGEANCE D'UNE FEMME」(1989)
こういうのが好きな人もたくさんいるんだろうね。しかし私はフランス映画の中でもこの手のものは苦手。最後まで見ていられず自分の仕事に戻りたくなる。Jacques DoillonもPonetteのようなまっすぐな作品はいいのにね。
映画「Urban Cowboy」(1980)
主要な登場人物たちがまあ揃いも揃って誤ちばかり犯す愚かな人物として(良く言えば人間らしく)描かれているのは、1980年という時代のせいなのだろうか。しかしもしそういう意図があるのなら、それに見合う深みをもった切り込み方が要求される。その点が物足りぬこの作品は早晩忘れ去られることになるだろう。
映画「Blinded by the Light」(2019)
世界中の子どもたちに観てほしい作品。そして、15歳の私にも。
2021.12.16.二度目の観賞。賞賛すべきは脚本・演出・音楽だけでなく、キャスティングもすばらしいことに改めて気づく。すべてがはまり役だった。
2021年10月12日火曜日
映画「Stockholm」(2018)
スウェーデンらしいと言えばらしい事件であり作品である。人間心理の面白さを表現した名演を楽しめる。それにしても政府と警察のこの間抜けぶり。抗議は来なかったのだろうか。
2021年10月11日月曜日
映画「Beasts of No Nation」(2015)
アフリカの内戦や飢餓・暴力・少年兵士などの問題を扱った作品は少なくないが、この作品は人権団体やジャーナリストなどのいわゆる「良心的」白人たちを介入させない形で描いていることが新鮮であり、その結果上記の問題を「内部」の視点から描くことに成功している。
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