2008年1月29日火曜日

「島国根性」

 私は日本の新聞は国際問題を取り上げることが少ないという印象を持っている。その中できょうは毎日新聞が社説でイスラエル問題を取り上げた。
社説:ガザ 「強制収容所」を終わらせよう
 その姿勢は評価するが、分析に新鮮な切り口があるわけでもなく具体的な提案があるわけでもない。こんな程度の話なら誰でも言える。
 私は特に日本国外に住むようになってから、日本の新聞5社の社説を毎日読むようにしている。外国で教壇に立つ以上、日本に関する最低限の分析は続ける必要があるからである。しかし、その質への評価は、日本・日本語研究をする私の周囲の友人たちの評価と同様で「面白くない」の一言に尽きる。それは特に日本列島以外の問題――世界の問題の大半はそれである――に当てはまる。「島国根性」という言葉が死語になる日はいつのことだろう。
 短期的にはさまざまな領域から非常勤の編集委員を入れる、長期的には若手を(外国の他のメディアに留学させるなどして)厳しく育てる、そういう提案をしたい。 

0 件のコメント: