2008年6月6日金曜日

Copenhagen Consensus 2008 Conference

 アイデアはこうである。
 世界の10大問題に関して、過去2年にわたって50人の専門家が30種類の解決策を提案し、その中で5人のノーベル賞受賞者を含む8人の経済学者が優先順位を付ける。
 第1位は、ヴィタミンAと亜鉛の欠乏に苦しむ1億4千万の子どもたちの80%にそれらを提供すること。年間6千万ドルのコストで、健康・認知的改善の点で10億ドル以上の経済効果がもたらされるという。
 第2位は、ドーハ・ラウンドの遵守によって自由貿易を拡大すること。そこからは3兆ドルの経済効果が生まれ、そのうちの2.5兆ドルが発展途上国にもたらされるという。
 天国への通行手形や神のご利益を信じていない人々に対して道徳や人類愛などのお題目を聞かせても効果は疑わしい時代となってきた。そういう時代には、このような功利主義的な議論を仕掛けるのも一つの考え方だと思う。
The Top Ten Solutions to the World's Biggest Problems

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