2018年8月5日日曜日

「甘い罠」若松孝二(1963)

暴力とエロス。ただただひどい映画と切り捨てる向きも多いだろう。完全版が失われてしまったため最終的な評価は保留しなければならないが、キャストの貧相さを除けば、私はこの作品の過激さを評価する。この激しさはこの時代、世界においても突出していた。高度成長真っ只中の日本の闇の部分を描いたこのデビュー作を皮切りに、若松は世界の映画史の中で独自の世界を切り開いてゆくことになる。

「甘い罠」

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