月曜日の朝8時。
いつもセンター中を丁寧に掃除してくれているАлбена(いつものАлбенаとは別人。念のため。)が今朝も職員室にやって来た。寝ぼけまなこの僕にいつもの元気のいい挨拶をしてくれて掃除開始。まず小さめの柄付モップで机や本棚の拭き掃除。
僕の机はその朝いつも以上に資料で散らかっていたので今朝は拭いてくれなくてもいいなと思った僕は彼女に僕の机を指差して、ブルガリア語(らしき言葉)で
「ココ、イイエ、アリガト。」
「ヘンなガイジン」の多い職場で働き、(たぶん僕も含めた大半の教員よりも)異文化間コミュニケーション能力の高い彼女は、すぐさま、
「机や棚を拭くモップと床を拭くモップはちゃんと別にしているから机を拭いても汚くならない。」
と思しきことを、実物を使い、身振り手振りをふんだんに用いて、一生懸命話す。(彼女はたとえ「理解」できなくても「わかる」種類のブルガリア語を話す、すばらしい使い手である。)
能力の低いこっちは、
「ハイ。ハイ。モチロン! イツモ、アリガト。」
と能のない返事しかできぬ。
あれからも、いつ顔を合わせてもこれまでどおりニコニコ挨拶してくれているが、彼女を知っている人、誤解を解いておいていただけるとありがたい。
言語も文化も異なる地での仕事は誤解・曲解・すれ違いが日常茶飯事でもう慣れっこになっていて、めんどくさいのでちっぽけなことはほとんどほったらかしにしてあるが、彼女のような人とはできればそういうことは引きずりたくない。
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