2008年3月1日土曜日

当面の戦略

 難しい難しいと言ってばかりいても仕方がない。きのう紹介したRichard Fordと絡めながら、現在――と言うよりもここ10年ほど――私がとっている戦略を言う。
 これはひょっとしたら目の前に座っている学生の誰か(無論特定の誰かが宛先であることも多いが)のためになることかもしれないと思う事は、徹底的に最後まで自分のほうで吟味した上の事でなくとも、それが学生にとって何か「真実」と関係があるものになるという確信があるなら、尻込みせず、とりあえず提示する。それをhabit of artとして毎日ずっと継続する。
 そしてその中から、一つでも二つでも学生が自分のために活かせるようなものを見つけるようなら、それでよし。そこには「真実」と何か関係するような或るものが生起したということである。
 教師が提示する無数のものから、学生が自分にとって大切なものを掴み取るヒントを見出す。すべては学生次第である。
 教師が「自分、自分」という考え方からどれだけ離れられるか。そこが分水嶺の一つではないかという気がする。

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