2008年3月8日土曜日

井上靖『風林火山』

 周りにある日本語の書物の数が限られている関係上、明らかに下らぬもの(少なくとも出版されたものの99%がそれに該当する)以外は片っ端から読む習慣になった。日本語の活字に触れる時間に絶対的な限界があるため「日本語の頭脳」を「維持」だけでもしておこうという腹だ。
 そういうわけで、『天平の甍』を中学生のときに読んで以来約35年ぶりに井上靖を読んだ。
 実に読みやすい。文体が平坦で快いリズムを持つ。一気に読んでしまえる。これが長く人気を保ってきた秘密なのだろう。
 以上。

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