2008年3月15日土曜日

それにしても

 思うことは、私が本当に変わってしまったということだ。
 きのう、そのお年であなたのようにenergeticな人はブルガリアにはあまりいないとある学者に言われた。確かにこんな奴は日本でも少ないだろう。
 しかし、いかに職業世界――教室も含め――でエネルギッシュに振舞おうとも、「本当の」――そんなものがあればの話だが――私は別にある。その「私」は、例えば深夜鷗外を熟読しているような時や、人と時間を共有している時にでもまれにある「ああ、これは本物かもしれない」と感じる/錯覚するような瞬間などにのみ、その確かな手応えをもって存在する。
 そのような時以外の私は「お芝居」をしているに過ぎない。
 世間の中で生きるということはそういうことであり、みんなそうだよと言われるだろう。
 しかし私は「みんな」ではない。
 残された人生においては、私はそのような「お芝居」を極力減らしてゆく所存である。

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