2008年3月22日土曜日

記憶

 きょう、ふと思いついてやってみた。
 パンを小さくちぎり、皿に敷いた砂糖に押し付けて食べる。
 砂糖をできるだけたくさんつけたくて力任せに押し付ける。食パンの側の接触面を舐めるズルをすると汚いと言い合って兄弟げんかになる。
 幼稚園から小学生時代にかけて、うちでは贅沢なおやつだった。
 そのような時代の記憶を共有する者がどんどん減っていき、その記憶が単独性を強めていくこと。これも老いということなのかも知れぬ。
 すぐに言い足さねばならないが、これは決して今私が弱っているという報告ではない。断じてない。

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